たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

砂漠の中のような国道402号

2010-03-17 14:06:08 | Weblog

2010年3月17日(水)、昨夜の強風で海岸道路(国道402号)は砂漠の中の道路のように砂をかぶっていた。ひと冬の間に数回はこういう状態になる。そのたびに除雪車ならぬ除砂車?が出動して砂を排除する。その砂はまた海岸に捨てられるので風が吹けばまた同じことの繰り返しとなる。
 新潟は浸食海岸なので今まで砂浜がどんどん削られていった。それを食い止めようと離岸堤や護岸が整備された。離岸堤の効果で砂が付き始めると今度は飛砂の問題が起こってくる。
 私は朝が早いのでいつも除砂車が来る前にこの道を通過しなければならない。最近は明るくなったのでまだよいが、真冬はまだ真っ暗なので時々吹きだまりの砂山に乗り上げそうになる。最近はヤバそうな日はこの道路は通らないことにしている。10年以上前になるが、娘の車が吹きだまりの砂山に突っ込んで動けなくなり、助けに行ったことがある。
 何もしないで自然のままにしておけば、この辺りは相当高い砂丘ができるだろう。この場所にこのような道路を設計したこと自体が問題だが、今になって「飛砂を何とかできないか?」という相談を受ける。海岸との間に砂防植栽や海岸防風林を造成できる幅があれば何とかなるが、波しぶきが飛んでくるような砂浜の背後では人工物で防止するしかない。それも海岸に砂が供給されて発生源が常に存在する間は除砂作業を繰り返すしかない。
 我が家と海岸との距離は500mほどあるが、その間の土地は保安林に指定されているにも関わらず防風林がない。ひと冬越すとサッシの溝に細かい砂が溜まる。痛みも早い。
 ここに家を建てて40年近くなるが、その頃から町内では役所に善処を申し入れていたが未だに解決されないままである。その頃植栽された近くのクロマツ植林地は、今では立派な海岸防風林の役割を果たしているのに…。保安林が私有地であるために強制力がなく、いつまでも草地のままになっている。かといって保安林なので他の土地利用も不可能なのである。
 困ったものだ!

〈まるでサファリラリーのような状況となる強風の吹き荒れた翌日の海岸道路〉

コメント
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