たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

最上町のバイオマス実験事業最終委員会

2010-03-12 17:58:27 | Weblog

2010年3月11日(木)、昨日の午後2時から今日の午後2時まで、夜の懇親会を挟んで1泊2日の「バイオマスエネルギー地域システム化実験事業」の最終委員会が最上町赤倉温泉で行われた。足掛け5年にわたるNEDOの実験事業を最上町が受けて行ってきたものである。全国で7件が採択されて始まった事業であるが、委員の先生の話によると最上町の実績が最も高く評価されているらしい。おそらく7件の中で、スタート時点での準備が何もできていなかったのは最上町だけだったと思う。他の自治体や企業は、既に何年も前から計画的に準備し、既に独自で着手していたところも多かった。このギャップを最初の1、2年でどうやったら埋められるのだろうか?と、採択は受けたものの最初は正直不安もあった。しかし、町の担当者の並々ならぬ努力と、プロジェクトにかかわった多くの専門家の協力と、そして何といっても委員長の陰のサポートがあっての成果だったと思う。
 それにしてもあっという間の5年であった。町にとってはこれからが正念場となる。町では木質バイオマスの地産地消によるエネルギーの自立や薪文化の再生など、新しい森との共生を目指している。まさに地域のアイデンティティの構築につながるきっかけになった事業である。もともと自然のポテンシャルは高い地域なので、エコツーリズムや観光振興なども含めて今後の取り組みに期待したい。


〈最終委員会は時間を大幅にオーバーして熱心に行われた〉


〈赤倉温泉はまだ雪が残っているが、今朝は雪ではなく小雨がパラついていた。いよいよ春である。5年間通った最上町なので愛着や思い入れも大きく、事業の無事終了にはホッとしつつ寂しさも大きい春の到来である。〉

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にいがた食とエコの展示・商談会

2010-03-11 21:56:48 | Weblog

2010年3月10日(水)、今日の午後は最上町の最終委員会である。朝、行く途中に産業振興センターの「にいがた食とエコの展示・商談会」の会場に立ち寄る。170社以上が出店するフロアは各ブースとも準備の真っ最中である。我々担当の新潟大学ブースは一番目立つ入口正面にあり、他のブースの3倍近い面積を占めている。既に準備は終わっていた。やはり担当者たちはほとんど徹夜だったようだ。
 展示の中心は佐渡のトキと棚田、それに演習林の天然杉の実物大ジオラマである。大学で作っているツバキ油や地ビールなども展示するらしいが残念ながらその状況を確認することはできない。写真だけ撮って8時半ころには最上に向かって出発した。幸い最上に着くまでの道中は、天気予報ほど悪くはなかったので予定通り4時間ちょっとで無事到着した。

〈正面に位置する新潟大学ブース〉

〈佐渡の演習林にある天然杉の実物大ジオラマと背景のスギ天然林の写真〉

〈トキと棚田のジオラマ。背景は里山の落葉広葉樹林の写真〉

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また雪が…!

2010-03-09 21:45:18 | Weblog

2010年3月9日(火)、明日、銀行の主催で行われる「にいがた食とエコの展示・商談会」というイベントに新潟大学も後援している関係で、昨年暮れに上野の国立科学博物館で開催された「大学サイエンスフェスタ」に出展した展示の一部を「朱鷺プロジェクト」として展示することになった。
たった1日の展示のために4t車2台分のジオラマを設置して即日撤去するのはもったいない話だが、どうしてもやるということでその設営を頼まれた。今晩9:00から明日の朝9:00までの間に設営を完了しなければならない。徹夜の作業になる。作業自体は協力会社にお願いしてあるが誰も行かないわけにはいかない。私は夜の運転は厳しいのでH君に顔出しをお願いした。明日は最上町の委員会に出席のため早朝に出かけなければならない。帰りは翌日になるため状況を確認することができない。内容の打ち合わせは最初から私がやってきたので全く見られないというのは面白くない。しかし、明日の早朝開会前に現場を覗いてから最上へ出発することにすれば、何とか完成したモノだけは見れそうである。
ただ、やばいことに今日は午後からまた雪が降り始め、夕方には白くなってきた。先月末には最高気温が20度を超えた日があったというのに…。吹雪かれると日本海沿岸を北上する明日の道中は時間が読めなくなる。


〈大粒の雪がハラハラと落ちてくる。明日は吹雪の予報が…。〉


〈2階の窓から眺めている分にはきれいだ〉

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第18回目の海外技術協力実績報告会の開催

2010-03-04 12:27:55 | Weblog

2010年3月3日(水)、海外との技術交流を中心に活動しているNPO法人新潟県対外科学技術交流協会の総会と実績報告会が行われた。今年は中国との技術交流が3件とモンゴルが2件である。私はモンゴルの東ゴビ砂漠の緑化技術協力に関する可能性調査の報告を行う予定だったが、司会をしなくてはならなくなり、報告は同行したM君に代わってもらった。
 ちょうど先週、財団に申請していた東ゴビ砂漠緑化の海外技術交流に関する助成金の決定通知が届いた。いよいよ今年から具体的な調査に入ることになった。
 まず、最初の2年間は財団の助成事業で実施し、その後3年間をJICAの技術協力事業で行うというという計画である。昨年9月は1泊5日のとんでもない事前調査となったが、今年は雪が来ない9月上旬までには調査を実施しなければならない。
 新潟からモンゴルのウランバートルまではソウル経由で行けるのはありがたいが、トランジットの待ち時間があまりに長く、往復すると丸1日分ロスしてしまうのが少々つらい。NPO活動なので会社を空ける時間は極力短くしたいのだが…。


〈東ゴビ砂漠の現状を、私が撮影した写真を中心に報告した。〉


〈懇親会での乾杯。設立から20年が過ぎ当時のメンバーも高齢化してきた。最近の2、3年で設立メンバーのうち4名が亡くなった。若返りが大きな課題となっている。〉

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ミヤマガラスの糞は臭い!

2010-03-03 21:34:51 | Weblog

2010年3月1日(月)、大学の実習サポートの仕事で構内のクロマツ林の間伐木の選定と園路のルート選定を行った。学生の作成した計画をある程度尊重しつつ、プロの目で手直しをしながら最終的に学生に説明を行うことになっている。今日は小雨が降る寒い日だったが雪も完全に消えて春の気配がする。前回調査に来た時と違うのは、林床の雪がなくなったことと異臭が漂っていることである。林の中に生えているツバキやトベラなどの常緑の葉の上が点々と白くなっている。匂いの正体はこれであった。構内の別の松林をねぐらにしていたミヤマガラスが工事で追われてこの松林に集団移転してきたためである。
 昼間は全員出勤して行って留守になるが、夕方になると戻ってきて近くの電線が真っ黒い塊で埋め尽くされる。そのカラスたちがこの林をねぐらに使っているのだ。
 それでも幸いなことにこのミヤマガラスは渡り鳥なので、もうすぐ海を渡って大陸に帰っていくはずなのだ。しかし、この匂いは簡単に消えそうにない。2時間ほど現場にいて会社に戻ると、なんか臭いですよと言われてしまった。
 しかし、このカラスは草食性なので糞の中に色々な草や木の種が混じっている可能性が高く、春になると林床にばらまかれた種が発芽してくるかも知れない。これを種子の鳥散布というが、植生遷移に鳥がかかわる事例として興味深い。


〈林の中はカラスの糞だらけ。しばらくいると多少は慣れるが今度は衣服に匂いがしみついてしまう。〉

〈先月の雪で林縁のクロマツが幹折れしている。林内には折れた枝もたくさん落ちていた。〉

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