息子のケガは少なからずチームに影響を与えたように思う。早計な判断は禁物だが、息子の治癒にはかなりの時間を要すだろうことが、周囲の人間には判っていたように思う。
固定具の装着が少なくとも1ヶ月になるというような話しを聞けばなおさらであろう。また、結果的にはワールドシリーズへの道を自ら絶ったと言うことにもなるだろう。
「痛みが出はじめたとき、実際はどうだったん?」
「2、3ヶ月は投げれんと思った」
「そうか、じゃぁ、つまり2、3ヶ月したら投げれる、治るっていう期待というか確信みたいのはあるとたいね?」
「それはある」
病院の帰り道、息子は力強くキッパリ言った。昨年、踵の骨嚢腫という診断で一時絶望を味わった経験のある息子の言葉に、こちらが救われたような気がした。
また、大会から戻ってくる車中で同じことを聞いたとき、息子はこう答えていた。
「ゴローの気持ちで投げとったばい!」
その屈託のない返事に、ボクとカミさんは笑ったのだった。
それから一週間が過ぎた頃、3月いっぱいで退団したいという旨を球団に伝えた家庭が数組あることが知らされた。それはもうチームとして試合ができなくなることを示していた。そして一人、また一人と。無念と言うほかなかった。
・・・続く・・・
固定具の装着が少なくとも1ヶ月になるというような話しを聞けばなおさらであろう。また、結果的にはワールドシリーズへの道を自ら絶ったと言うことにもなるだろう。
「痛みが出はじめたとき、実際はどうだったん?」
「2、3ヶ月は投げれんと思った」
「そうか、じゃぁ、つまり2、3ヶ月したら投げれる、治るっていう期待というか確信みたいのはあるとたいね?」
「それはある」
病院の帰り道、息子は力強くキッパリ言った。昨年、踵の骨嚢腫という診断で一時絶望を味わった経験のある息子の言葉に、こちらが救われたような気がした。
また、大会から戻ってくる車中で同じことを聞いたとき、息子はこう答えていた。
「ゴローの気持ちで投げとったばい!」
その屈託のない返事に、ボクとカミさんは笑ったのだった。
それから一週間が過ぎた頃、3月いっぱいで退団したいという旨を球団に伝えた家庭が数組あることが知らされた。それはもうチームとして試合ができなくなることを示していた。そして一人、また一人と。無念と言うほかなかった。
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