濃飛樹脂軌道

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電池の正しい使い方(液漏れを避けるために)

2018-04-10 20:17:45 | 電気・化学
おもちゃに限らず、電池を使う携帯機器・家電・測定器は多いもの。
今まで会社にある測定器やおもちゃ病院で預かるおもちゃなどに電池切れや液漏れはしょっちゅうあります(爆)
なんでかって?…それは電池の正しい使い方を知らないからですっ!!

学生時代化学専攻だったから判るのですが、電池というものは化学エネルギーの塊、金属の酸化反応あってこそ電力を発生するもの。
金属が還元されると元に戻りますが、それができるのは二次電池(充電可能なもの)だけ。一次電池は金属が還元されるものの他の化学物質が別の反応を起こして気体が発生し、容器の圧力を高めて爆発させる危険を伴います。
代表的なものがマンガン乾電池。塩素が使われているので充電すると塩素や水素などの気体が発生して爆発します!!(爆)当然液体は人体に有害!触ったら水で洗い流してください。
アルカリ乾電池は充電以外に、中のパッキンが脆いので経年劣化でアルカリ溶液が漏れます…これはマンガン電池以上に人体にとって危険です!
苛性ソーダや苛性カリなどアルカリ性の溶液は目に入ると失明の危険があるので、早急に水分を含んだ布などでふき取るべきです。溶液を取扱うには保護眼鏡装着が原則…決して油断しないで下さい!

液漏れの条件は以下の通り。
1.過放電:中の金属が酸化で脆くなり穴が開くと液が漏れます。大概このパターンが多い。
2.電池の逆挿入:3本以上直列で入れるとき、1本でも逆向きになるとそれが充電された状態になり内圧が大きくなって爆発あるいは液漏れが起きます。
3.経年劣化:金属疲労・発錆腐食など、経年に伴う劣化で電池の缶に穴が開いて液体が漏れることもあり長期保存はできません。あしからず

これら条件を満たさないようにするには、電池使用機器を使わないときは面倒でも電池を外すのが基本。
電池には推奨使用期限というものが書いてあるので、それを過ぎた電池は液漏れ防止の観点から早めの処分をお勧めします。