平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い3100 善玉菌、悪玉菌 は昔のこと 

2023-11-05 12:21:57 | 日記

日経新聞、10月29日の「サイエンス」は、健康を左右する、腸内細菌を取り上げていました。

腸内で、人と共生している「腸内細菌(微生物)」の遺伝情報を解読できる技術「メタゲノム解析」

研究が進み、今まで、「善玉菌は正義の味方、身体に悪い影響を与える悪玉菌をヤッツケ、身体に害と

なる物を身体の外に出してくれる」という、考え方は、当てはまらなくなった、とのことです。

人の腸内には、2000種類以上の細菌が住んでおり、それぞれの細菌には、いろいろな働きを持っている。

病原菌が入ってきたら、炎症を起こし、感染を防ぐ働きをする腸内細菌もいれば、逆に、炎症を起こす

働きを抑える腸内細菌もいる。

炎症を起こす力が強くなり過ぎて、身体に悪い影響を及ぼすので、炎症を強くなり過ぎないように働く

腸内細菌がいて、バランスが保たれている、ということらしい。

病原菌は、悪玉菌だけれど、2000種以上住んでいる細菌を、悪玉菌、と善玉菌と決めつけて、悪玉菌を

追い出す善玉菌を増やせば健康を維持できる、という、理屈は、通用しなくなった、ということなのです。

メタゲノム解析の研究が進み、健康な人と病気の人の腸内細菌の数や、細菌の組成割合がわかり、人に

よって、細菌の組成割合が違うことが解って来た。

腸内には、細菌やウィルスの他に、知られている入る菌やウィルスに分類できない「ダークマター=暗黒

物質」と言われる、新規のウィルス「ファージ」(バクテリア菌など病原菌を食べたり、病原菌の遺伝子を

変えたりする、新しいウィルス)が見つかり、病気を引き起こす細菌を退治してくれているようです

人は生活している中で、食べ物、ストレス、運動、年齢、性別、生活環境など、環境因子の影響で、一人

一人の腸内細菌の組成割合のバランスが崩れ、バランスが崩れた状態が長く続くと、病気になるのです

新しく見つかった「ファージ(病原器など食べてしまうウィルス)」が、腸内に無数にいることが解って、

健康管理の仕方も、善玉菌を増やすと言う単純な考え方ではなくなるようです。

この記事の中で、腸内細菌やファージなどの働きを左右するような影響を与えるのは、投薬で、薬の

影響は、食事の3倍だということ、考えさせられました。

薬が、腸内細菌やファージに影響して、腸内バランスを崩し、病気を引き起したり、長引かせたり、

することもあるようです。

ノーベル賞を受賞したレーダーバーグ微生物学者によると、「人間は、ヒトの細胞と体内の細菌から

出来ている『超生命体』なんだそうです

伊奈町バラ園のバラの続き

 

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