日経新聞、10月29日の「サイエンス」は、健康を左右する、腸内細菌を取り上げていました。
腸内で、人と共生している「腸内細菌(微生物)」の遺伝情報を解読できる技術「メタゲノム解析」の
研究が進み、今まで、「善玉菌は正義の味方、身体に悪い影響を与える悪玉菌をヤッツケ、身体に害と
なる物を身体の外に出してくれる」という、考え方は、当てはまらなくなった、とのことです。
人の腸内には、2000種類以上の細菌が住んでおり、それぞれの細菌には、いろいろな働きを持っている。
病原菌が入ってきたら、炎症を起こし、感染を防ぐ働きをする腸内細菌もいれば、逆に、炎症を起こす
働きを抑える腸内細菌もいる。
炎症を起こす力が強くなり過ぎて、身体に悪い影響を及ぼすので、炎症を強くなり過ぎないように働く
腸内細菌がいて、バランスが保たれている、ということらしい。
病原菌は、悪玉菌だけれど、2000種以上住んでいる細菌を、悪玉菌、と善玉菌と決めつけて、悪玉菌を
追い出す善玉菌を増やせば健康を維持できる、という、理屈は、通用しなくなった、ということなのです。
メタゲノム解析の研究が進み、健康な人と病気の人の腸内細菌の数や、細菌の組成割合がわかり、人に
よって、細菌の組成割合が違うことが解って来た。
腸内には、細菌やウィルスの他に、知られている入る菌やウィルスに分類できない「ダークマター=暗黒
物質」と言われる、新規のウィルス「ファージ」(バクテリア菌など病原菌を食べたり、病原菌の遺伝子を
変えたりする、新しいウィルス)が見つかり、病気を引き起こす細菌を退治してくれているようです。
人は生活している中で、食べ物、ストレス、運動、年齢、性別、生活環境など、環境因子の影響で、一人
一人の腸内細菌の組成割合のバランスが崩れ、バランスが崩れた状態が長く続くと、病気になるのです。
新しく見つかった「ファージ(病原器など食べてしまうウィルス)」が、腸内に無数にいることが解って、
健康管理の仕方も、善玉菌を増やすと言う単純な考え方ではなくなるようです。
この記事の中で、腸内細菌やファージなどの働きを左右するような影響を与えるのは、投薬で、薬の
影響は、食事の3倍だということ、考えさせられました。
薬が、腸内細菌やファージに影響して、腸内バランスを崩し、病気を引き起したり、長引かせたり、
することもあるようです。
ノーベル賞を受賞したレーダーバーグ微生物学者によると、「人間は、ヒトの細胞と体内の細菌から
出来ている『超生命体』なんだそうです。
伊奈町バラ園のバラの続き
11月5日、「今日は何の日カレンダー」より 電報の日、雑誌広告の日(日本雑誌広告協会,1970)
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▲虫歯デー初実施(1920)▲英考古学者、ツタンカーメンの墓発見(1922)▲NHK初めて全国中継放送(1928)
▲東京科学博物館開館(1931)▲山梨県の大菩薩峠で武闘訓練中の赤軍派を警視庁が逮捕(1969)
▲パンダのランラン、カンカン初公開(1972) ▲宮澤喜一内閣発足(1991)▲レーガン元米大統領アルツ
ハイマー公表(1994)▲米・クリントン大統領再選(1996)▲イラク元大統領フセインに死刑判決(2006)
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▲米・NASAのボイジャー2号太陽圏を離脱、恒星間空間に到達(2018)