城郭 長谷川博美 基本記録

城郭遺跡見学講師 信長公記講師 お城イベント案内 民俗学講師  神道思想史講師 などの情報を発信して行きます。

人類史における ウイルスの発生と 山荘 山寺 奥山 山城 との因果関係

2021-07-23 19:09:28 | お城日記
人類史における ウイルスの発生と 山荘 山寺 奥山 山城の因果関係

◆世界史の疫病
猛威を振るう昨今のコロナウイルスによる
世界的規模の蔓延は全世界の人類が危惧す
べき未曾有の疫病伝染現象だと言えます。
過去において、我々全人類は様々な
免疫疾患や伝染病により多くの犠牲者を出
してきました。中世ヨーロッパではペスト
が流行したり100年前にはスペイン風流行に
より多くの貴重な人々の生命が失われました。
ヨーロッパでは隔絶した岸壁の上に僧院が営
まれ単に殉教や信仰心のみの為ではなく聖職者
の生命の維持や信仰の継続をも含む城塞とも言
える僧院も現実に営まれております。何故人は
時に俗会と離れた山岳を東西の人々が好むのか
人間の普遍的伝統心理が存在するのでしょうか?

◆東洋の貴族の免疫疾病防御策の考察
中国や日本では高貴な王族は王にウイルス
の飛沫感染が及ばないようにサシハ「指羽」
を使用して風を逆流させて防いでおります。
本来日本の皇室の天王即位式の時にも元来
は9名のさしは所役を設けておりました。

▲古墳壁画の さしは
遠い昔から存在した意味や意義とは?



また高貴な人と対面する場合には貴族は
御簾「みす」の中のブラインドに守られ
て空気に伝染による飛沫感染を防いだと
思われます。

高貴な人は「御簾の中におられ飛沫感染」
を防いでいた事になりましましよう。
高貴な人は栄養も休養も充分で
病気にならないような人です。

つまり「病む事なき人」
つまり「やんごとなき人」です。
身分高き貴人の意味でしようか?

神道の作法においても神様に
神饌「御供え物」をする時に
紙を口に含んで神様に備える
供物飛沫感染菌が飛ばない様
に工夫がされた名残もある。
勿論清水で身体を清める事
禊「みそぎ」も潔斎の意味
洗浄の意味が含まれてます。
手水舎で口腔を清める事も。


◆日本の中世には人里離れた
場所に山寺が多く何故建立されたのか?今
も多くの謎や多くの不思議に包まれてます。
 はたしてその奥山の寺に経済効果や利益
があったのか?と言えば一般社会との隔絶
性による免疫伝染疾病から身を護る事も含
まれていたと思われます。

◆隔絶した地域の免疫疾病からの安全性

ひとつに人里や都から隔絶した非常に不便
な異界の山奥山渓に国家的で荘厳な大寺院
が営まれた遺跡を見るにつけ流行性の疾患
が流行っていない時期にはこの利点を見逃
してしまう事もるが神の住む神域に近い所
には疾病悪疫を退ける霊地霊力があるのだ
と山岳宗教を信仰し所謂伝染疾患から隔離
された山寺の威力が尊崇され信仰の対象と
なったと昨今の社会情勢を見るにつけ私は
思います。今更ながら是を再考察する事も
時に大切かと思います。古代の王朝の首都
は隆盛と衰退を繰返しながら絶えず移動し
た事を考える事も意味のある事でしょう。

また裕福な貴族達は別荘地を所有して猛暑や
疫病を避け人ごみの多い、伝染病の流行る都
をさけて山荘を所有してそこで悪疫が小康す
る時節を静かに待機する、一族もあった事で
しょう。有名な近江信楽遷都や大津宮などは
様々な国際的時局や世政治的闘争の潜在をも
含まれていると思われます。

◆山小屋
中世の城郭に山小屋の言葉が登場します。
山中の山畑を監視する為や疾病悪疫が下界
に流行した中世には山小屋に籠もり山菜を
採集し生き延びる一族郎党も居た事でしよう。
一種のシエルター隠し小屋と言えましょう。
小屋掛けとは?簡易な建物に野宿する事を
言います。

▼男鬼城 一説に男鬼寺と重複する遺構か?


ときに里から隔絶した山中深く巨大な寺院
やその跡を利用した、寺院城郭が存在した
時代もあります。▼余呉町 菅山寺の堂宇

▼菅山寺方面より余呉湖を望む。羽衣伝説は天女の水浴!

▼菅山寺城の城郭遺構「堀切」敵の侵入を山尾根を切断して防ぐ。
これは民俗学的には聖域の結界を示し軍事的には戦略防衛策です。

星ヶ崎城 これは法師が星へと転訛したものか?
また皆様と夕映えの美しい町で再会できる事
仲良く楽しく、再開事する事を楽しみに待っ
ております。  長谷川博美 敬白
そう彦根城の前身さえ彦根寺、金亀寺、の霊地
であり、そこへ都の人々が巡礼の旅に出る聖地
であった事を、忘れないように致しましょう。
巡礼街道は古より存在した都の貴族達の信仰の道。



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする