彦根鳥居本の関の民俗空間の考察
◆長谷川
古代律令三関とよばれる福井県
敦賀市疋田には関の前なる小字
が存在し注目に値すると思われ
る。疋壇城址には「小丸」地名
ある事にも注目をしたい。さて
近江佐和山城下の鳥居本方面に
も通称「関の前」地蔵なる地が
存在し石田三成の父「正継」と
兄「正澄」の首級がここに晒さ
たと伝説が残る。
◆長谷川
鳥居本の小字には「関ケ鼻」も
存在しかってこの地に佐和山城
や鳥居本宿に関連する関や関所
が存在した可能性があろう。
◆長谷川
関には敵軍を塞ぎ堰き止める
機能があったと、思われるが
民間信仰としては外部から関
を超えて侵入する悪疫神など
を防ぐ塞の神信仰が派生する
「さへのかみ【塞ノ神・道祖神】《「障(さ)
への神」の意で、外から侵入して来る邪霊を防ぎ
止める神》峠・坂・辻・村境など、境界に祭られた神。
行路の安全をつかさどり、中国の「道祖」と結びつけて
信仰された。「さいのかみ」「みちのかみ」とも。
「道祖、和名佐倍乃加美(さへのかみ)」(和名抄)
『岩波古語辞典』(大野晋・佐竹昭広・前田金五郎 編)
◆長谷川
さて鳥居本にはこの民俗学的
様式論を裏打ちする塞神社が
祀られている事が興味深い。
多賀町に伝わる「かんこ踊り」に
佐和山のことが謳われている。
歌詞は「俺(おのれ)は都の者なれど、
近江佐和山見物しよゝ、大手のかかりを
眺むれば、金の御紋に八重の堀、まずは
みごとな掛かりかよゝ。御門を入りてまた
この掛かりをながむれば、すそは八ツ棟造りに
七見角(しちみかど)。まずはみごとなかかりかよゝ。
よい城よ、みごとな城よ、堀ほりあげて、
関所を植えて、関所に花が咲きしならば、
この堀々は花ざかりゝ」とあるが
関所は石菖蒲の事かと思われるが?
七見角(しちみかど)とは何なのか?
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