神栖市議会に設置された「神栖市運動施設専用利用許可に関する調査特別委員会」が開催され、私も傍聴してきました。
調査内容は、神栖総合公園サッカー場の予約に関し、市や市議に不適切な対応があったとされる件について。
調査特別委員会における神栖市からの説明とそれに対する質疑でわかったことは…
今年5月の連休明けに神崎誠司神栖市議から、ヴェルディレスチのサッカー大会を7月に開催したい旨の相談が、神栖市文化スポーツ課にあった。
同サッカー大会を窓口となって取りまとめているのは、石田市長の親族が代表を務める「グリーンフィールド」という会社であり、同サッカー大会の主催者は「ヴェルディレスチかみすサッカーフェスティバル2018実行委員会」であり、その代表も石田市長の別の親族。
その主催者の住所は、市ホームページにも記載されている石田市長の自宅住所と同じ。
ちなみに、サッカー場などの予約開始は、本来であれば1か月前が原則。しかし、それでは大会準備等が間に合わないということに。
そこで、神栖市教育委員会の後援を受ければ、1か月より以前に予約をすることも可能であることを文化スポーツ課が神崎誠司市議に説明。
現職市議が、民間のサッカー大会について、市に相談することが適切かどうかということもありますが、さらに問題なのはこのあと。
神崎誠司市議は、「後日、グリーンフィールドを伺わせる。市からの後援を受けて進めたい」との意向を文化スポーツ課に伝えた。
しかしその時点では、「市からの後援を受けて進めたい」という神崎誠司市議の意向が示されたのみで、まだ正式に教育委員会の後援が決まっていない段階。
にもかかわらず、神栖総合公園サッカー場が仮予約され、後日、正式な予約がなされたとのこと。
しかも、その予約手続きをしたのは、サッカー大会の主催者でもなく、また、窓口となっているグリーンフィールドでもなく、神栖市文化スポーツ課とのこと。
なぜ、教育委員会の後援が正式に決まる前に、予約手続きをしてしまったのか?
なぜ、民間のサッカー大会の予約手続きを、市職員が行ったのか?
という疑問を感じました。
それに対する文化スポーツ課長の答弁は、「本来は、本人が申請すべきことだが、手続きをスムーズに進めようと考えたため」とのこと。
それでは、なぜ民間のサッカー大会の予約手続きを、市職員の立場でスムーズに進めようと考えたのか?
これでは、石田市長の親族が関係している案件であり、そこに神崎誠司市議も関わっていることから、そこに「忖度」があったのではないか?
と思われても仕方がないのではないかと感じました。
そして、これが通用してしまったら、誰でも後援申請をちらつかせて、事前予約ができてしまうという理屈になりますし、その予約手続きは、本来、申請者自らが行うべきところを、市が代行してくれるということにもなってしまうのではないかと思います。
今回のように、市が予約手続きを代行するのは、稀な例だという答弁もありました。
そして、文化スポーツ課長からは、「自分の不注意だった。反省している」という趣旨の答弁もありましたが、本当に課長の一存で進めたことなのか?
そういう意味では、さらなる調査が必要ではないかという印象が残りました。
と思っていたところ、神栖市議会のホームページに、次回は10月31日に委員会が開催されるとの記載が…
さて、どうなるか?