これは、市議会議員選挙の時の、私の公約の一つです。
神栖市は「福祉が良い」とよく言われますが、その全てが適切なものとは限らないので、見直すべきところは見直し、その分で本当に必要なところを、より手厚くしていくべきではないか?ということなのですが、その一つの例として議会で取り上げたのが「敬老祝金」です。
敬老祝金は、70歳以上の方に毎年2万円が支給されるものですが、今年度の予算では、総額2億930万4千円が計上されています。
今後、高齢化が進めば、さらにこの額が上昇していくことは明らかです。
この件については、すでにこのブログでも平成21年3月23日に取り上げており、その際の私のコメントとしては、
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この議論は賛否両論あり、一方ではこの2万円を毎年楽しみにしているというお話もよく聞きますし、特別な必要性は感じないが、もらえるものはもらっておこうという方もいます。
この件で私がいつも申し上げているのは、この制度を本当に多くの方が望んでいるのであればそれでいいかもしれませんが、一方現実問題として、総額およそ2億円かかっているこの事業を、高齢者が更に増加していくのが確実な状況で今後も継続していけるのかということがまず一点。
もう一点は、単に70歳以上の方に個別に2万円を支給するよりも、それらをまとめた2億円という額を医師の確保や交通弱者対策、あるいは何らかの高齢者福祉向上などの高齢者の為の特定の事業に集中して活用した方が、長い目で見れば高齢者の方々のためになるのではないか?ということです。
単に2万円を支給するのがいいのか?一方で他の特定の事業に集中して使うのがいいのか?ぜひ当事者の高齢者の方々の意識調査をして欲しいと市には求めていますが、現状ではその考えもないようです。
折衷案として1万円分は今まで通り支給して、残りを高齢者の為の特定の事業に活用するという考えもあると思います。
いずれにしても、そう遠くないうちに検討しなければならない問題だと思っています。
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というものでしたが、その考えはもちろん今も変わってはいません。
こういうものは、どうしても批判を恐れがちになって、手をつけにくいのかもしれませんが、長い目で見た市の財政面や高齢者福祉のことを考えると、勇気を持って議論しなければならないものだと思っています。
まずは、所得制限を設けるとか?今、敬老祝金を受けている方に配慮して、何年後から見直すとか?せめて、意識調査だけでも…
と、思うのですが、現状は議論すらされていません。
本当にそれでいいのか?
と、強い疑問を感じています。