9月8日に開会した神栖市議会9月定例会も、あとは24日の最終日を残すのみとなりました。
そこで議案が可決されると、以前お知らせした新型コロナウイルス関係の対策などが前に進むことになります。
それはそれとして、毎年のように9月議会で話題に出るのが、敬老祝金です。
この制度は、神栖市に引き続き3年以上居住している満70歳以上の方に毎年2万円を支給するものですが、それを楽しみにしている方もいれば、その在り方に疑問を持っている方も少なくないようです。
高齢者の増加に伴い、敬老祝金の総支給額もそう遠くないうちに3億円に到達することになります。
一方で、この手の制度については、敬老祝金を受け取っている皆さんの反発を恐れてか、これまでの市長や議会も突っ込んだ議論をしてこなかったことも事実です。
この話題を取り上げると、「伊藤は敬老祝金を無くせと言っている」という話にもなりそうではありますが、決してそのような単純な話ではなく、「祝金」という性質上、賛否両論を毎年繰り返すのではなく、より多くの皆さんが納得した上で支給されるべきであると思います。
現状のまま2万円を支給すべきという意見もあれば、半額の1万円にして、残りは子供たちのための予算に充てる。
あるいは、半分を市内限定の商品券とし、地域経済の為に活用する。
所得制限を設けるべき。
3年という居住要件は適切か。
などのご意見が、これまでも私のところに寄せられてきました。
「これまで支給してきたから…」ということではなく、あらためて議論をした上で「これまでと変わらず、毎年2万円を支給する」という結論に至ったならば、この制度を継続しても十分に理解できるところです。
ただし、その前提として、この制度を継続して行けるだけの財政的な余裕を、神栖市が持ち続けられるかどうかの方が大きな課題ではありますが…