三流読書人

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ドングリ小屋住人 

「塩じい」慨嘆す 「後期高齢者医療制度」

2008年04月20日 06時47分12秒 | これは許せない
塩川正十郎という政治家がいる、というよりいたというべきか。
その彼が4月17日付『産経新聞』に書いている。
「桜満開の今月6日、東洋大学の入学式が行われた。総長として約7500人の新入生を迎えた私は3分間の祝辞の中でこれからの日本を背負って立つ若者たちに訴えかけた。」
とあって、数段後に次のように言っている。

「そう思いめぐらしていた折りも折。日本の政治からぬくもりが消えたと実感させられる出来事があった。東大阪市内の自宅に『後期高齢者医療制度』の通知が郵送されてきた。私は昭和21年の復員後から60余年、86才の今日まで無我夢中で働き、懸命に人生を歩んできたつもりだ。しかし、その紙切れは私の人生を否定するものでしかなかった。
 世間や社会の『別枠』『邪魔者』になってしまったのか…。例えようのない寂しさ、悲しさに襲われた。新制度の対象とされた75歳以上の人々が誰もがそうであろう。先日も大阪から東京に向かう新幹線の中で見知らぬ高齢の男性から『わしらはもう死ねということですか』と涙目で訴えかけられた。私は『国が間違っとる』と返すのがやっとだった。
 福田康夫首相は『長寿社会の実現』を唱えてはいるが、今の政治家や官僚は本当に庶民の生活の実態を見ているのだろうか。後期高齢者医療制度は老人の医療負担を増やすだけでない。高齢の親を扶養するという伝統的な家族の絆を壊すばかりか、夫婦の間にも水臭さを持ち込みかねない。昔の政治をすべて了とする気はないが、今の政治は四角四面そのものだ。」

と、かつては小泉内閣の財務大臣を80才を過ぎて就任するなど、小泉を支えた。
同じ自民党にあって、所詮一つ穴の狢ではあろうが、「塩じい」をしてこう慨嘆せしめる制度が福田内閣の「後期高齢者医療制度」である。

これほど国民を無視した、なめきった、馬鹿にした政策はない。
「後期高齢者医療制度」を叩き潰す。
アホ・バカ・チルドレン・モウロク・タレント政治家を引きずり落とす。
これしかない。