遠野町の市民文化祭は、一昨年まで新型コロナ影響で開催が見送られていたという。昨年再開し、今回がコロナ後(といっても新型コロナは引き続き感染者が発生しているが)2回目の開催ということになるという。
芸能の部の発表では、みなさん日頃サークル活動等で練習している演目を熱演し、観劇しているみなさんも拍手などでそれに応え、一体になって楽しむ場面もあった。いっしょに歌いましょうなどたくみに誘導する演目のみなさんもいた。
考えて見るとどうして写真を撮らなかったのか謎なのだが、会場には絵画や彫刻、一閑張りや布人形、行灯、高齢者施設入所者の塗り絵など様々な作品が並び、きょうの公民館駐車場で入遠野婦人会による豚汁の無料提供、社旗福祉法人による焼きそば等の販売なども行われ、美味しい食べ物に舌鼓をうつ姿がみられた。
残念だったのは、以前は展示されていた遠野川柳会の作品は参加していなかったこと。世評や生活を風刺する作品が並びなかなか楽しませてくれて、かつ、面白いものだからたびたび祝辞にも引用させていただいていたのだが、残念きわまりない。ぜひ来年は復活してほしいものだ。
日頃の練習の成果を発表するサークルや地域のみなさん
ちなみに祝辞は次のように話した。途中、新型コロナの部分が出てこなくて思わず「あれ、何だっけ?」とつぶやいてしまったのだが。
遠野地区市民文化祭祝辞
遠野地区市民文化祭の開催おめでとうございます。
今日は市内でもいろいろなイベントが重なっているようで、錦町では福島県といわき市が主催する植樹祭が開かれています。
海岸線ですから、おそらく黒松など津波対策となる木を植えているものと思います。震災の復興からの取り組みが続いていますし、新型コロナで休んでいた文化祭も、昨年から復活して、こうしてみなさんの参加で今年も開かれた。日頃のみなさんの文化活動に心から感謝を申し上げたいと思います。
さて、文化祭、文化は英語でカルチャーで、カルチャーと同じ言葉を持つのは農業で、アグリカルチャーです。アグリは土地、カルチャーが耕すという意味を持つようで、土地を耕して実りをもたらすと言う意味なのでしょう。
みなさんが自身を耕して作り上げてきた実りを持ち寄った文化祭。先程は展示を見させていただきましたが、それぞれの作品がたくみに製作されていると思いました。また、これから発表される演芸は、みな様芸達者ですから、観劇するみなさんを心から楽しませてくれるものと思いますし、開始をうずうずしながら待ちわびているものと思います。
私がいつまでも話していると演芸はいつまでも始まりませんので、そろそろ結びたいと思うのですが、この文化祭を契機に、今後もいっそうみなさんの文化を耕し、人生を明るく豊かにしていただきたいと思います。
また、みなさんの文化的な活動が、地域を照らす灯となることはまちがいありませんので、今後とも元気にご活躍いただくことを期待して、お祝いとさせていただきます。
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