伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

いわき湯本高校遠野校舎で生徒が楮の刈り取り

2022年12月15日 | 遠野町・地域
 うっかりと予定が詰まった1日になった。

 もともと10時30分に歯医者の予約、12時45分に遠野校舎での楮の刈り取りの予定を予定表に書き込んでいたのだが、これをうっかり忘れて、間の12時15分に八潮見城探検隊の予定が入るようにしてしまった。歯医者は内郷なので往復だいたい50分、治療が1時間弱で、また遠野に戻って12時15分に中根の湯にいって、その30分後に遠野校舎に到着。これは忙しい。

 実際にやってみるとたしかに忙しい感じだが、それでも周囲のご理解を得ながら何とか12時45分に遠野校舎に到着できた。

 さて、遠野高校で遠野和紙関係の授業を選択している生徒は4人。たぶん全ての生徒が2年生だと思う。
 彼らの今日の授業は、校舎敷地内に植えられている楮の枝を刈り取って仕分けし、切り分けて枝の束を作るまで。楮の株はそんなに多くないので、数十分で作業は終った。

 まずはあいさつと自己紹介をしてから、楮の枝の取り入れ方を紹介し、生徒達に、実際に刈り取ってもらった。刈り取りには大型の剪定ばさみ、商品名「太枝切りばさみ 太丸 」を使う。直径3cmから4cm程の枝も比較的楽々と刈り取ることができる。ここの枝は太くて2cm程なので、そんなに苦労しないはずなのだが、女子生徒には厳しかったようで、開いたはさみの柄をもって閉じようとしても、中々、閉じることができない。

 そこで、片方の柄を腰の辺りに当て、片方の柄を両手で持ってはさみを閉じる方法を伝授して試してもらった。

 1回目の力を込める。3分の1まで刃が入った。2回目、半分を超えた。3回目、3分の2まで刃が入った。4回目、刈り取れた。実際の刈り取り作業で私ができることは、方法の伝授と、「がんばれ、がんばれ」と作業を応援するしかない。苦労しながらも、がんばって、1本、2本と枝を刈り取っていく。挫けず、投げ出さず、最後まで刈り取ったその努力はほめて上げたい。

 刈り取り終了後、生徒達は、枝を切り分け、束を作っていく。



 出来上がった枝の束は、遠野和紙の伝承活動の拠点となっている、入遠野の「学舎」に運んで、煮た後に皮を剥き、しょしとりをして白皮にした後に保管され、彼ら自身の来年の卒業証書の一部となっていく。作業、大変ご苦労様でした

 作業終了後、学舎で、白皮からごみや汚れをのぞく塵取りを手伝うつもりだったが、以外と時間がなく、翌日以降に手伝うことにして、この日の活動は終了した。

 さて今朝の気温は低かった。霜もはでに降りた。





 その霜が付着した葉っぱの上に、白い塊が見える。



 これ霜なのだろうか。雪粒のようにも見えるのだが・・。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿