伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

元の生活をかえせ、原発事故完全賠償求め原告団が結団式

2013年01月28日 | 活動報告
 きのう27日の朝は、昨夜の雪が積もって迎えました。犬の散歩に出ると、その影が面白かったので、写真をとってみました。

 午前9字30分、遠野町の下滝地区と下滝ふれあい会による「第11回滝富士登山」が行われました。雪が積もった中で、寒い朝でしたが、15人ほどの方が滝富士の登山に向かいました。私は登ったことがないので聞いた話ですが、30分程で登れるそうで、冬の澄んだ空気の中、良い眺望を得られたのではないでしょうか。そして午前11時、元消防団長の叙勲(瑞宝双光章)を祝う祝賀会がスパリゾートハワイアンズで開かれたので、これに出席しました。

 そして午後1時30分、いわき市社会福祉センターで、「原発事故の完全賠償をさせる会」の総会と「元の生活をかえせ・原発事故被害いわき訴訟」原告団の結団式が行われました。

 「元の生活訴訟」は、低レベル汚染のいわき市民が、東京電力福島第1原子力発電所の事故が人災であることを政府と東京電力に認めさせ、謝罪と補償を求めると同時に、原告団の運動として被災者支援などとその財源として基金の創設を内容とする原発被災特別法の制定や、福島県内の全原発の廃炉を求める運動をすすめることを目的としています。

 原告団には1月26日現在で500名をこえる市民が参加していると言い、さらに多くの原告を組織して今年3月11日に提訴することにしています。

 これまで東京電力は、双葉郡以外の福島県内23市町村の住民に対し、妊婦と18歳未満の子どもに事故から12月31日までの慰謝料として40万円、避難した場合はこれに20万円を加えて60万円、さらにいずれにも12万円を加えることを明らかにし、一般の大人には事故から4月22日までの精神的損害に対する慰謝料として8万円と被避難等に要した経費として4万円を加えることにし、順次支払いの手続きを進めています。

 東電は一律の賠償はこの賠償額で打ち切る考えで、これ以上の賠償を求める場合は個別に請求することが必要になります。

 これに対して「元の生活訴訟」では、①避難に要した実費、②避難または非常事態中の精神的苦痛に対する慰謝料として一律25万円、③低レベル被ばくが続く中での健康不安などに対して子どもと妊婦は月8万円、大人は月3万円を事故原発が廃炉をするまで支払うことを求めることにしています。

 結団式に参加した市民から、「孫が生まれた事は喜ばしいことだが、原発事故によって不安に思うようになった」などの発言がされました。また、6歳と4歳の子どもを持つお母さんの裁判をたたかう決意表明が印象に残りました。

 「事故がおきて、何がおきたか分からないものの、怖くて避難し、いわきに帰れるのだろうかなど不安の日々だったが、10日後に経済的な問題もあっていわき市に帰って来ました。水道の水を飲んではダメ、外であそんじゃダメなど子どもを制約する中で、子ども達の表情が失われていき、とても悲しい思いをしました。不安と恐怖を覚えながら、いわき市での生活を選択したが、子どもたちには『原発が近いところに住んでごめんね』という気持ちがわいてくる。子ども達の輝きを取り戻すよう、できることからがんばっていきたい」

 原発事故から2年、復旧・復興の一定すすんだ面はあるものの、本格的な損害の回復はこれからです。多くの人が、この訴訟の原告団に加わり、そして訴訟を支えるために「賠償をさせる会」に参加してほしいものです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (佐藤)
2013-01-28 16:28:18
初めまして。参加させていただくにはどのようにしたらよろしいのでしょうか。
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Unknown (伊藤浩之 日本共産党)
2013-01-30 22:39:02
いま資料がないので、後で連絡先などをアップします。
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Unknown (鈴木)
2013-01-31 22:52:30
参加したいのですがどのようにしたら良いのでしょうか?
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Unknown (伊藤浩之 日本共産党)
2013-02-02 15:54:56
遅くなりましたが、お知らせします。

原告団に参加するための書類等については、私にメール(itou
3511@plum.plala.or.jp)で、お名前、ご住所など連絡いただければお送りしますので連絡をください。

 また、東電に人災と認めさせ謝罪することや完全賠、県内原発の廃炉を求めて運動をしている「原発事故の完全賠償をさせる会」へのご参加も、ぜひ検討ください。
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