伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

遠野地区のイベント、滝富士登山に参加。太陽光発電の大規模開発に環境影響か必要じゃないかとも思った。

2019年05月26日 | 遠野町・地域
 滝富士登山当日、気温が上がるとされていた。心配なのは熱中症だ。

 開会式の現場には100人程の参加者がいたのだろうか。適切な水分補給などの注意喚起を受けて、いざ山に登り始めた。




 半分以上は、林地を登っていく。湿度が低いため、この中は涼やかでさわやかな空気を楽しみながら、歩をすすめることができた。足元の山野草に気をつけながら、頂上をめざした。

 歩行距離は片道約2.5kmを約40分かけて標高306.1mの山頂に到達する。最も、私の場合、写真を撮りながらの登山なので、1時間はかかったものと思う。帰りなぞは、写真を撮っている間に、後発のグループに追い越されていた。

 山頂からの眺望は広い。風景をよく見ることができるよう、山頂付近の木は伐採したという。




 南を見れば南台や勿来方面が見える。



 勿来共同火力をクローズアップしてみた。



 南東に視線をめぐらすと小名浜港が見える。特徴のある形のマリンタワーが目につく。




 帰路を見送ってくれたのはこの虫。



 たぶんコニワハンミョウ。お腹側の金属光沢の緑色が美しい。



 ナナホシテントウも。


 途中、熱中症の症状を示した子どもがいたが、体を冷やす等の適切な措置があり、自力で歩けるまで回復し下山することができたのでほっと一安心。

 下山後は、地元の方々が調理したトン汁とおにぎりをご馳走になった。汗を書いた後だけに、汁物の塩気が心地よい。おいしかった。


 さて、この登山途上で、昨年までは見られなかった光景に目を見張った。

 パシフィコ・エナジー株式会社(本社、東京都)が、根岸・大平地区に計画し、東洋エンジニアリング株式会社が工事を進め、今年8月からの運転開始をめざす「いわきメガソーラー発電所」の開発現場が目に入ったのだ。計画では50haの用地に約36haを造成し、42.3メガワットを発電、東北電力に売電する。

 地上からは、山林の頂上部分の伐採が目に入る程度だが、上から見ると、非常に広大な開発が進んでいることが分かる。







 おそらく斜面にも太陽光パネルが並ぶことになるだろうから、懸念されることは光害。パネルの設置方向によっては、滝富士付近は反射光に照らされることになるのではないだろうか。住民の生活には心配ないのかもしれない。しかし、景観という観点から見れば疑問が残る。

 これだけの規模の施設だが、現時点では太陽光発電事業は環境影響評価の対象とされない。国が検討中であるが、今後たしか40メガワット以上を環境影響評価の対象にするとしていた。この方向なら、遠野で開発中の規模なら対象となるが、もっと対象となる基準を引き下げる必要があるのではないか。そんな考えをあらためて持った。

 何かの機会に改めて考えてみたい。


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