伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

「オスプレイ配備と低空飛行訓練中止求めて」―市に要望

2012年10月25日 | 活動報告
 10月24日、渡辺敬夫いわき市長にあててオスプレイ配備と低空飛行訓練の中止を求める申し入れ書を提出、対応した鈴木英司副市長と懇談しました。副市長は「市民の安全と安心を守るのが行政の役割。この件についてはほとんど情報がなく、まず情報収集に努めたい」とのべました。合わせて新日本出版社からいわき市に贈呈するために送付されてきた、同社刊の「オスプレイの真実」を手渡しました。

 オスプレイの配備はいわき市にとっても他人ごとではありません。しんぶん赤旗の調査では、全国に設置された6つの低空飛行訓練ルートのうち、グリーンルートと呼ばれる八戸市から福島県塙町にいたるルートに、いわき市上空も含まれることが明らかになっています。そして、オスプレイはたびたび墜落事故をおこしている問題がある機体だと言われており、このような機体に上空を飛び回られては、市民の安全も脅かされてしまいます。

 懇談では話題も膨らみ、先日おきた女性暴行事件にも及びました。「(事件が)何回となく繰り返されている」とする副市長に、「沖縄国際大の教授が、沖縄の人の心を本土の人にも知ってもらいたいと言っていましたが、この言葉通り沖縄の人たちの心を共有することが大切だと思います」と応じました。

 申し入れ全文は、次の通りです。

            ★

                                    2012年10月24日

いわき市長
 渡辺敬夫 様

米軍の沖縄県・普天間基地へのオスプレイ配置を受け十分な情報収集と国内配置の中止を求めることについて

                   日本共産党いわき市議団    
                      団   長 伊藤浩之 
                      幹事長  渡辺博之 
                      副幹事長 高橋明子 
                      副幹事長 溝口民子 

 先ごろ米軍海兵隊は沖縄普天間基地に垂直離着陸輸送機・MV22オスプレイを配備しました。

 オスプレイには空軍配備CV22と海兵隊配備のMV22がありますが、同型機の量産化が決定した2006年10月から2011年9月の間に死亡を含む事故を合計58件起こしており、このうち普天間基地に配備される海兵隊配備のMV22では同時期に合計30件の事故が記録されています。今年に入ってからでも、4月22日にはモロッコ沖で訓練中の同型機が墜落し2名の搭乗者が死亡する事故がありました。また6月23日にはフロリダ州で空軍配備のCV22オスプレイが墜落事故をおこし、搭乗者5人を負傷させています。

 このオスプレイの配備に反対する声は日増しに大きなものになっています。日本の米軍基地は住宅地に近接して存在し、加えて沖縄県内での米軍ヘリの墜落事故で犠牲者が発生した歴史があることから、墜落事故が多発したオスプレイ配備への懸念は当然です。一方、この声に対して政府が「安全」の立場から、オスプレイ配備を認める立場に立っていることは残念なことであり、あらためて国民の声に政府及び米軍が耳を傾けて、配備を中止することが求められています。

 同時にオスプレイ配備の問題は、基地がある沖縄の問題だけではありません。オスプレイの低空飛行訓練は、日本全国を舞台に実施されると見られます。そのルートは、ピンク、グリーン、ブルー、ブラウン、イエロー、オレンジ、パープルの各色を冠して呼ばれ、このうちのグリーンルートは青森県十和田市から福島県塙町に至るもので、本市上空も一部かかるものと見られています。

 事故の危険性が指摘される機体であることを考えれば、市民のいのちにも関わる重大な問題であることから、「狙われる日本配備 オスプレイの真実」(新日本出版社刊)を参考文献として贈呈するとともに、以下の事項について実現するよう申し入れます。

一.オスプレイの配備に対する国民・住民の配備反対の意向をくみ取り、配備を中止するよう政府に要望すること。

一.オスプレイの低空飛行訓練空域に、本市も含まれる恐れもあることから、情報収集に努め、飛行訓練の中止を求めること。



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