伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

街頭宣伝・「東北で良かった」の2度目の失言で今村復興相辞任の意向

2017年04月25日 | 政治
 よく晴れた1日でした。

 勿来地区の党後援会の方々と、街頭宣伝をする約束をしていたので、午前中、宣伝カーを走らせ、東田地区などの7ヶ所で車を停め、日本共産党への支援を訴えました。



 何を話そうかと思い、10日程前にまとめた演説原稿をプリントしてみました。

 ところがいざ話そうと思うと、どうも今にふさわしくない感じでした。

 北朝鮮の核実験準備に対抗して米軍が空母カールビンソンを中心とした空母打撃群を日本海に向けて航行させる。そしてこの打撃群と日本の自衛艦2隻が共同訓練をして日米の親密な関係を示して、北朝鮮に圧力をかけようとしている。こんな事態を誰が想像したでしょう。

 そして今日が北朝鮮軍の創軍85周年ということで、緊張はいっそう高まっています。

 当然10日前には、この問題を含んだ演説は想定していませんでした。

 そこで演説内容を見直し、街頭から日本共産党の活動への支援を訴えることにしたわけです。

 演説の冒頭では、北朝鮮の軍事的挑発に軍事的に対応したのでは、緊張関係を高めるだけで、場合によっては重大な事態を招きかねないこと、日本は米国の軍事的対応を支持するのではなく、軍事的対応をやめるよう意見を言うべきであり、北朝鮮には国際的な批判で包囲して話し合いのテーブルにつくよう強く求めることなどを話しました。

 そして後半では、軍事的対応を強める安倍政権が、憲法違反の安保法制(戦争法)を施行して海外で武力行使をできるようにしてしまったのに加え、森友学園問題での国有地安値売却にかかわる自らの疑惑には蓋をしたまま、この問題にかかわりクローズアップされた教育勅語を教育で資料として使えるようにして、戦争をする国、できる国づくりに国民を動員するための道徳教育、思想教育をすすめようとしている指摘して、この政治をやめさせる力を持った野党共闘を作り上げるために、政治の転換をはかるためにがんばると訴えました。

 青空が広がるさわやかな良い天気ながら、風が結構強いく日でした。「天気晴朗なれど波高し」の言葉を思い出すような日です。そんな条件でも、窓の中から会釈をしてくれる人がいるなど、訴えに共感してくださった方もいたようです。街頭での訴えをしたかいがあります。

 さて、そんな一日をすごした夕刻、こんなニュースが流れました。今村復興大臣が、自民党二階派の会合での講演で、震災の被害にあったのが、「当方でよかった」と発言したというのです。

 正確にはこんなふうに発言したようです。

 「社会資本などの毀損も、いろんな勘定のしかたがあるが25兆円という数字もある。これは、まだ東北のほうだったからよかったが、もっと首都圏に近かったりするとばく大な額になる」

 いずれにせよ被害にあったのが「東北でよかった」なんて発言するなんて、被災地・被災者のことをどんなふうに考えているのかを疑わせます。こんな人が復興大臣が務まるはずがありません。

 しかも、4月4日の記者会見で、原発事故による避難指示が解除された地域に帰らないのは「それは本人の責任でしょう。本人の判断でしょう。」と述べ、避難者に自己責任論を押し付ける発言をして、撤回したばかりです。

 避難者の不安や心情にも心を寄せることができない。真意が別にあったとしても、被害が東北で良かったと発言する。被災者にも、被災地にも心を寄せることができない人が、復興の旗振りをできるはずがありません。

 さっそくツイッターでは、「よかった」発言を報じたツイートにこんなメッセージをつけてリツイートしました。


伊藤浩之‏ @h_itou196011 2度目もやめないではすまないでしょう。復興相にふさわしくない。⇒東京新聞:大震災「東北で良かった」 今村復興相、直後に撤回し謝罪:政治(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017042501001820.html …

 そして、こんな大臣をそのままにしておいては、いわき市の復興にもかかわる重大な問題です。ですから、閉会中の議会だけれども、何らかの形で辞任を求める議会の意思表示はできないかな、と考えていたのですが、やっぱり2度も問題発言が続くと安倍内閣もかばいきれないようで、早くも復興大臣辞任の意思が表明されたようです。

 でも大臣辞任だけではすみません。被災地に心を寄せられない大臣を任命した安倍首相の任命責任はどうなんだ、ということが問題になります。

 それでなくとも、安倍政権の大臣の問題発言が続いてきました。

 4月18日付の福島民報の記事ですが、こんな記事を掲載しています。





 そしてこちらはしんぶん赤旗日刊紙の4月23日付けの記事です。





 こんな問題発言をしても、かばいたてて大臣を続けさせていますが、そもそもこんな人たちを大臣にした責任を、安倍首相はどうとるのでしょうか。

 今村復興相の辞任で終わらせてはならない。そんな思いが強まります。


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