伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

花粉光環か?

2021年02月23日 | 四季
 ピューウーウー。
 鍵を閉めていないためか、隙間があるらしく、突然窓が唸りだした。家がかすかに、ゆっくり揺れていた。午前7時前のことだ。

 風が弱まることを願ったが、終日、吹いたままだった。昨日から花粉症によるクシャミが出始めていたが、今日の症状はいっそう厳しくなったようだ。

 午後、車は花粉がべったり付着して、黄色くかすんでいた。もしかしたら黄砂の影響があるかもしれないが、その花粉の量たるや、身震いをするほどだった。





 花粉の大量飛散は、思わぬ景色をもたらした。

 今日は、終日青空が広がる晴天。時折白い雲が足早に流れた。強風以外は特に変哲のない朝だ。

 愛犬の散歩に出かけ、帰り際に気がついた。杉の木立からほん少しのぞいた太陽の切れ端に、虹色の輪がかかってたのだ。



 通常は、薄い雲などが空に浮かぶ時に見えることがある、太陽に接して光の輪が広がる現象だ。雲の水滴が光を回析することでおこる現象だという。しかし今日は雲はない。水滴に変わる物質が光を回析させている。昨日の温かさ、今日の強風。この条件下で、大量に飛散しているに違いない花粉が、水滴に代わって太陽光を回析させているのだろう。それだけ花粉が多いということになる。

 太陽が直接目に入っても、この現象は見えない。



 木の葉っぱで太陽を隠して光環を際立たせようとしてうまくいかなかった写真だ。太陽を隠すのは、太陽の明るすぎる光量を抑えるためだ。ところがこの写真では十分ではなく、周辺が白く飛んだ写真となってしまった。人間の目でも同様の現象が起こる。明るすぎる太陽光がが周りの光環を飲み込んでしまい、ただ白く輝く空しか見えない。太陽本体をうまく隠すことができれば、周りの暗い光である光環が見えるようになるということに気がついた。

 予報で見ると、今日のスギ花粉は少なく、今後、3月に向けて飛散量が拡大していくようだ。花粉症の私にとっては恐ろしい。

 それはさておき、今日の花粉光環を楽しもう。

 とにかく太陽本体を何かで隠し、周りの光の輪を際立たせればいい。散歩しながら、何か隠す物がないか、様々物色した。

 まずは梢で隠してみる。



 太陽だけを隠すような細身の梢を見つけられず、光環のごく一部しか見えない。梢で光環をうまく見るためには、ゴッホの「糸杉と星の見える道」、あすいは「星月夜」に描かれる杉の木のような、細く、シュッとした木をさがすかなさそうだ。

 道路脇に三角コーンがあった。これなら太陽だけを隠せるかもしれない。試してみた。



 とがりが足りないようだ。
 では電柱では。



 横木がじゃまだが、太陽をぐるっと囲っている虹色の輪を確認できる。うーん、やや満足だ。

 自宅にあるものでも試してみた。子どもが小学生の時、学習雑誌の付録だったのか、それとも学校の教材だったのか、忘れてしまったが、とにかくその当時からある観覧車型のオルゴールで試してみた。



 ゴンドラに重ねてみたが、うまくいけば素敵な写真になると思うが、いまいちのでき。むしろハロなどといっしょに撮影すると面白い写真になるかもしれない。

 玄関に飾っている民芸品の立ち雛が目に入った。



 これもいまいちか。影になってしまい地蔵にしか見えない。フラッシュをたけば良かったか・・?
 いやたいたとしても近景の雛にピントは合わずボケているだろうから、別のシュチュエーションが必要だったのかもしれない。

 雲の条件は良くなかったが、時折、彩雲も見えた。





 明日は、和紙の材料作りのボランティアに参加する。コウゾ畑を整備する戸外の活動もある。どうか、花粉の飛散が少ないように。心の底から祈っている。


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