活動日誌No203を発行しました。
■コラム
田んぼにオスのキジが2羽。時々、立ち止まり、顔を突き合わせながら遠ざかっていく。争いになるなら分かれればいい。なのに何で並び歩くのだろう▼一方のキジが相手のくちばしを突いた。もう一方のキジは、鳥肌が立つように羽を総立ちさせた。でも、再び連れだって歩きだした。その姿は仲良しにしか見えない▼仲が悪い事を犬猿の仲という。でも、実は犬と猿は仲が良い。実際、昨年、市内を彷徨っていた猿は、飼い犬からドックフードをもらっていた。2羽のキジも犬猿の仲なのか▼このキジ、本当は縄張りを争っているのだろう。緊張関係にあるのだ。緊張の緩みに生まれたあだ花が森友・加計学園疑惑だ。復興大臣には、支援者の除染事業下請け参入圧力疑惑が浮上した。
■東海第二発電所・権限がなくとも意思表示した事例を踏まえ廃炉を求める意思表示をすべき
12月定例会で求めました
7年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、市民には「原発はもうたくさん」の思いが芽生えました。この思いが、市民提出の請願「福島県内すべての原発の廃炉を求めることについて」を採択する力になり、また、本市が県内の第一及び第二原発の廃炉を求める立場を表明する力になりました。
本市に近接する原発は、県内の原発だけではありません。茨城県東海村の東海第二発電所(日本原子力発電=原電)は、本市境から約50㎞、福島第一、第二と大きな違いのない位置関係に立地しています。
しかも、東海第二も震災では、非常時用の炉心冷却用ディーゼル発電機3機のうち1機が浸水で使えないという事態に陥っていたのです。
原電は、護岸を十分嵩上げしたので2機の発電機は稼働したし、これ以外にも別の非常用発電施設を準備しているから大丈夫と言っています。しかし、地震・津波災害は、想定外の被害をもたらすことは、すでに福島第一の事故などで経験してきたことです。
東海第二は、本年11月に運転開始40年を迎えます。このため原電は、昨年11月、東海第二の20年間の運転延長を申請しています。こうした延長を認めるのかどうかは本市にとって大問題です。市民の安全と安心の立場から、本市として廃炉を求める明確な意思表明をすることが必要です。
しかし、本市はかねてから、「直接協議する権限もないことから、その是非について評価する立場にない」としてきました。
そこで、まず本市が、「権限がない」問題について、意思表明することがなかったのかという点について、11月定例会の一般質問で取り上げました。
問 いわき市非核平和都市宣言は、「核兵器はつまらないからよせ」と、本市が世界に向けて意見を表明しているのではないか。
総務部長 我が国が世界唯一の核被爆国であり、核兵器のない平和な世界の実現は、市民の共通の願いであることから、市として宣言をしたものだ。
問 意見が含まれているのか。
危機管理監 核兵器のない平和な社会の実現という理念に基づき、本市が宣言したものだ。
原発の再稼働に関わる議論は、地域経済に及ぼす影響が大きく、当事者がまず是非を判断する必要がある。
従って、本市が原発再稼働の是非について意見を申し上げることは適切ではない。
問 非核平和都市宣言は「本市の意見を含んでいる」でよろしいか。
副市長 宣言という意味で、意思、意図を伝えている。
問 意見を含んでいるということだ。
非核平和都市宣言に、本市としての意見が含まれるのかという簡単な質問に、なかなか答弁が得られませんでした。
なぜか。意見を含むと認めると、「権限がないから是非を評価できない」という、市のこれまでの立場が揺らいでしまうと考えているからなのでしょう。
東海第二が仮に放射性物質の放出を伴う事故をおこし、その際、南風が吹けば、本市に及ぼす影響は甚大です。本市は、東海第二の事故時には、福島第一、第二を想定した避難計画を適用することを想定しています。事故を想定するのに、「権限がない」と本市の意見を言わない、意思を表明しない。この姿勢には問題があると言わざるをえません。
市は今後、「国、県、市の役割分担のもとで、しっかりとした科学的知見に基づいて対応をとっていく」と答弁しました。全国の原発再稼働をすすめる国の路線を踏襲する姿勢です。そして、東海第二については「権限がないから論評する立場にない」と引き続き答弁しています。
本市は、非核平和都市宣言以外にも、フランス等の核実験に抗議するなど、権限外の問題に意思表明をしてきました。ですから、東海第二でも、納税者である市民に思いをはせた意思表明をすべきです。
「原発はもうたくさん」。原発事故でつのらせた、市民の思いに寄り添った対応をとるよう引き続き求めていく必要があると考えています。
■4月6日、入学式に出席しお祝いしました。以下は祝辞の大要です。
入学式式辞
新入生のみなさん。入学おめでとうございます。
先だって物理学者のスティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士が生涯を閉じられました。博士は、21歳で難病のALSと診断されましたが、76歳まで宇宙について一生懸命研究を続けてきた人です。ずいぶん前ですが、「ホーキング、宇宙を語る」を読んで、彼が語る未知の世界にわくわくした事を覚えています。
彼はこんな事を言ったことがありました。
「私は幸運だ。なぜなら脳は筋肉で出来ていないからだ」
難病に侵されながら、なぜ幸運だと感じたのか。この病気が、筋肉だけに影響し、脳を使うこと、考えることには影響しないからでした。大切なことは、何ができないかではない、自分は何をやるのか、やりたいのかだ。博士には研究するという自分の夢と目標に向けてできる。これが喜びだったわけです。
中学校という新しい学びをスタートするみなさんにも、どんなことをやるのか、やりたいのか、夢と目標をもって進んでいただきたいと思います。
その夢と目標に向かってどう進むのか。AKB48の「365日の紙飛行機」に次の歌詞があります。
人生は紙飛行機/願い乗せて飛んでいくよ/風の中を力の限りただ進むだけ/その距離を競うより/どう飛んだか/どこを飛んだのか/それが一番大切なんだ/さあ心のままに
この歌では、夢や希望の実現に努力する過程が大切なんだと言っているように思います。中学校では、小学校でできなかった体験を一つ一つ成し遂げるために努力して、中学校生活を良きものにしてください。入学おめでとうございます。
保護者のみな様には、入学式を迎え、喜びもひとしおのことと思います。
中学校の3年間は、子ども達にとっては、思春期真っただ中で、新しい価値観を芽生えさせる時期でもあります。その意味では、親と子の新しい関係が芽生える時期にもなると思いますが、子ども達の成長には、保護者の支えはまだまだ必要です。これからも子どもたちの成長を見守っていただきたいと思います。
その支えの役割は、当然に行政にも求められます。今年度から、体験型経済教育施設Elem利用の際の交通費を市が全額補助することになりました。保護者の声を受けながら、議会としても全額補助を求めてきた結果です。私どもとしても、行政が子どもたちの学びのサポートを手厚くできる環境を整えることができるよう努力をしていきたいと思います。
また、教職員のみな様には、生徒への手厚い指導と援助を心からお願いします。
結びに、あらためて新入生のご入学に心からのお祝いを申し上げて、祝辞とします。
■コラム
田んぼにオスのキジが2羽。時々、立ち止まり、顔を突き合わせながら遠ざかっていく。争いになるなら分かれればいい。なのに何で並び歩くのだろう▼一方のキジが相手のくちばしを突いた。もう一方のキジは、鳥肌が立つように羽を総立ちさせた。でも、再び連れだって歩きだした。その姿は仲良しにしか見えない▼仲が悪い事を犬猿の仲という。でも、実は犬と猿は仲が良い。実際、昨年、市内を彷徨っていた猿は、飼い犬からドックフードをもらっていた。2羽のキジも犬猿の仲なのか▼このキジ、本当は縄張りを争っているのだろう。緊張関係にあるのだ。緊張の緩みに生まれたあだ花が森友・加計学園疑惑だ。復興大臣には、支援者の除染事業下請け参入圧力疑惑が浮上した。
■東海第二発電所・権限がなくとも意思表示した事例を踏まえ廃炉を求める意思表示をすべき
12月定例会で求めました
7年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、市民には「原発はもうたくさん」の思いが芽生えました。この思いが、市民提出の請願「福島県内すべての原発の廃炉を求めることについて」を採択する力になり、また、本市が県内の第一及び第二原発の廃炉を求める立場を表明する力になりました。
本市に近接する原発は、県内の原発だけではありません。茨城県東海村の東海第二発電所(日本原子力発電=原電)は、本市境から約50㎞、福島第一、第二と大きな違いのない位置関係に立地しています。
しかも、東海第二も震災では、非常時用の炉心冷却用ディーゼル発電機3機のうち1機が浸水で使えないという事態に陥っていたのです。
原電は、護岸を十分嵩上げしたので2機の発電機は稼働したし、これ以外にも別の非常用発電施設を準備しているから大丈夫と言っています。しかし、地震・津波災害は、想定外の被害をもたらすことは、すでに福島第一の事故などで経験してきたことです。
東海第二は、本年11月に運転開始40年を迎えます。このため原電は、昨年11月、東海第二の20年間の運転延長を申請しています。こうした延長を認めるのかどうかは本市にとって大問題です。市民の安全と安心の立場から、本市として廃炉を求める明確な意思表明をすることが必要です。
しかし、本市はかねてから、「直接協議する権限もないことから、その是非について評価する立場にない」としてきました。
そこで、まず本市が、「権限がない」問題について、意思表明することがなかったのかという点について、11月定例会の一般質問で取り上げました。
問 いわき市非核平和都市宣言は、「核兵器はつまらないからよせ」と、本市が世界に向けて意見を表明しているのではないか。
総務部長 我が国が世界唯一の核被爆国であり、核兵器のない平和な世界の実現は、市民の共通の願いであることから、市として宣言をしたものだ。
問 意見が含まれているのか。
危機管理監 核兵器のない平和な社会の実現という理念に基づき、本市が宣言したものだ。
原発の再稼働に関わる議論は、地域経済に及ぼす影響が大きく、当事者がまず是非を判断する必要がある。
従って、本市が原発再稼働の是非について意見を申し上げることは適切ではない。
問 非核平和都市宣言は「本市の意見を含んでいる」でよろしいか。
副市長 宣言という意味で、意思、意図を伝えている。
問 意見を含んでいるということだ。
非核平和都市宣言に、本市としての意見が含まれるのかという簡単な質問に、なかなか答弁が得られませんでした。
なぜか。意見を含むと認めると、「権限がないから是非を評価できない」という、市のこれまでの立場が揺らいでしまうと考えているからなのでしょう。
東海第二が仮に放射性物質の放出を伴う事故をおこし、その際、南風が吹けば、本市に及ぼす影響は甚大です。本市は、東海第二の事故時には、福島第一、第二を想定した避難計画を適用することを想定しています。事故を想定するのに、「権限がない」と本市の意見を言わない、意思を表明しない。この姿勢には問題があると言わざるをえません。
市は今後、「国、県、市の役割分担のもとで、しっかりとした科学的知見に基づいて対応をとっていく」と答弁しました。全国の原発再稼働をすすめる国の路線を踏襲する姿勢です。そして、東海第二については「権限がないから論評する立場にない」と引き続き答弁しています。
本市は、非核平和都市宣言以外にも、フランス等の核実験に抗議するなど、権限外の問題に意思表明をしてきました。ですから、東海第二でも、納税者である市民に思いをはせた意思表明をすべきです。
「原発はもうたくさん」。原発事故でつのらせた、市民の思いに寄り添った対応をとるよう引き続き求めていく必要があると考えています。
■4月6日、入学式に出席しお祝いしました。以下は祝辞の大要です。
入学式式辞
新入生のみなさん。入学おめでとうございます。
先だって物理学者のスティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士が生涯を閉じられました。博士は、21歳で難病のALSと診断されましたが、76歳まで宇宙について一生懸命研究を続けてきた人です。ずいぶん前ですが、「ホーキング、宇宙を語る」を読んで、彼が語る未知の世界にわくわくした事を覚えています。
彼はこんな事を言ったことがありました。
「私は幸運だ。なぜなら脳は筋肉で出来ていないからだ」
難病に侵されながら、なぜ幸運だと感じたのか。この病気が、筋肉だけに影響し、脳を使うこと、考えることには影響しないからでした。大切なことは、何ができないかではない、自分は何をやるのか、やりたいのかだ。博士には研究するという自分の夢と目標に向けてできる。これが喜びだったわけです。
中学校という新しい学びをスタートするみなさんにも、どんなことをやるのか、やりたいのか、夢と目標をもって進んでいただきたいと思います。
その夢と目標に向かってどう進むのか。AKB48の「365日の紙飛行機」に次の歌詞があります。
人生は紙飛行機/願い乗せて飛んでいくよ/風の中を力の限りただ進むだけ/その距離を競うより/どう飛んだか/どこを飛んだのか/それが一番大切なんだ/さあ心のままに
この歌では、夢や希望の実現に努力する過程が大切なんだと言っているように思います。中学校では、小学校でできなかった体験を一つ一つ成し遂げるために努力して、中学校生活を良きものにしてください。入学おめでとうございます。
保護者のみな様には、入学式を迎え、喜びもひとしおのことと思います。
中学校の3年間は、子ども達にとっては、思春期真っただ中で、新しい価値観を芽生えさせる時期でもあります。その意味では、親と子の新しい関係が芽生える時期にもなると思いますが、子ども達の成長には、保護者の支えはまだまだ必要です。これからも子どもたちの成長を見守っていただきたいと思います。
その支えの役割は、当然に行政にも求められます。今年度から、体験型経済教育施設Elem利用の際の交通費を市が全額補助することになりました。保護者の声を受けながら、議会としても全額補助を求めてきた結果です。私どもとしても、行政が子どもたちの学びのサポートを手厚くできる環境を整えることができるよう努力をしていきたいと思います。
また、教職員のみな様には、生徒への手厚い指導と援助を心からお願いします。
結びに、あらためて新入生のご入学に心からのお祝いを申し上げて、祝辞とします。
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