伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

 幻日、ハロ、上部タンジェントアーク、そしてパリーアークかも

2021年11月18日 | 
 最近は、だいぶ日の出が遅くなってきたと思っていた。
 あらためて調べると、いわき市の日の出の時刻を調べると、今は午前6時19分頃となっている。朝の愛犬の散歩で見る遠野の日の出は、だいたい標高170mの山際から昇る太陽を、標高差50m程度下から見る感じになる。だから、たぶん6時30分頃に太陽を見ているだろ。

 今朝の空には薄く雲がかかっていた。西の空を見ると、薄紫の雲がたなびいていた。



 いつもの常磐倉庫のあたり。山際から少し昇った太陽と薄い雲。こんな時には、ハロや、場合によっては幻日が見えることがある。そう考えて見ていたら、ハロらしきものが見え、しかも幻日も見え始めた。





 最初は、太陽の左側にだけくっきりと幻日が現われた。しかし、やがて右側にも幻日が現われた。



 右側の幻日は、鉄塔の外側に見えている。幻日の見え方も、時間とともに替わっていく。しばしの間、楽しむことができた。

 幻日の広がる空に、航空機のエンジン音が響いた。ポーラエアーカーゴ。成田行きの貨物便に違いない。



 散歩ももうすぐ終えようとする頃。自宅の近くになるが、幻日は見えなくなった。しかし、ハロの軌道の上部に虹色がにじんでいた。



 それまで見えていたハロは、正式には22度ハロ(内暈)というらしい。この外側に出現するハロもあるらしく、これを46度ハロ(外暈)という。幻日は、22度ハロに接する外側に出現するが、この他、ハロを顔とすると、ちょうど髪の毛の真ん中分けのように、天頂部でハロに接し、外側を左右に垂れ下がるように発生する上部タンジェントアークという現象があるという。

 虹色ににじんでいる部分は、ハロの孤と逆向きに見える。たぶん上部タンジェントアークの分け目の部分が見えているためだ。

 自宅に帰って、定番の場所で写真におさめた。





 この見え方、上部タンジェントアークに違いない。

 さて、この季節、我が家は3時を過ぎる頃に日暮れを迎える。西側の杉林の陰に太陽が入ってしまうのだ。日暮れといっても、太陽はまだ沈んでいない。太陽を浴び続ける空は明るい。

 今日の空には、これは巻雲か、薄く広く白い糸くずをまき散らしたような雲が広がった。太陽はすでに杉の陰に隠れてしまったが、この雲に、虹色が浮かんでいた。太陽を中心に環を書くハロと同じ向きの孤。タンジェントアークではないし、ハロの孤の一部だけが見えているのかもしれない。しかし、上部タンジェントアークのさらに外側に発生するパリーアークの可能性があるかもしれない。





 今日の空は、いろんな太陽現象を見せてくれた。ラッキーな一日だった。

 ついでに、昨日の日暮れ頃、自宅から見えた紅葉の山々。



 だいぶ暗くなってからの山々だが、夕方の光は、より遠くまで届く赤い光が強くなる。このため、紅葉をより鮮やかに見せてくれる。なかなか良い景色だった。


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