伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

和紙ボランティア、今年の活動を締めた

2022年12月21日 | 遠野町・地域
 楮は中山の畑で行った。例年なら全ての枝を刈りとっていくところだが、今年は刈り取り後すぐにしょしとりをするため、2日間でしょしとりまでできる量、大釜に3回入れることができる量だけ刈り取った。畑全体の3分の1程度の刈り取りだ。

 畑で刈り取り、その場で太さにより枝を仕分けし、70cm程度に切り分けた後に束ねる。直径20cm程の束を30個程作って学舎に運んだ。学舎で枝を煮た後に皮むきをし、水に浸しておいた皮から黒皮を剥ぎ取るしょしとりをする。



 2日間で3釜分の枝のしょしとりをした。その間、私の作業は基本的にしょしとりを終えた白皮の点検とごみの洗い流し。最近は塵取りをしているため、どんな部分を取り除くかを昨年よりも見分ける目ができてきた。黒皮の直下の濃い緑色の甘皮の取り残し、脇芽が伸びた節の周辺の変色部分、木質化して固くなりオレンジ色に変色した部分など、発見する毎に包丁でそぎ落としたり、ハサミで切り取る。時間がかかるが、きれいな皮を作ることができたと思う。

 2日目の作業終了後は、年末恒例のコンニャク作りだ。
 最高齢の保存会メンバーの指導と実践のもと、前日のうちにすり下ろしておいたコンニャクを湧かしたお湯で煮て固め、またアクをのぞく。



 今年は回目のコンニャクが固まらない失敗をした。原因は何か、あれやこれやと思案しながら、たぶん凝固剤が不足したこととの結論に達し、残っていたコンニャクの材料に凝固剤を入れた結果、しっかりとコンニャクになってくれた。1度煮ても固まらなかったコンニャクにも凝固剤を添加して煮てみると、大きく固まることはなかったが、小さい塊で多少は固くなった。これも食べてみることにして、みんなで分けてみた。

 一連のボランティア活動を終えた後は、塵取りや打解など、和紙漉きを準備する作業を手伝った。

 夕刻、作業を終了し帰途につこうとすると、空には薄らと夕焼け雲が残っていた(20日)。



 もう少し早い時間なら、もっときれいな夕焼けが見えたかもしれない。
 学舎の前は広く開けており、なかなかな眺望を楽しむことができる。今度は何が見えるのか楽しみ。


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