伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

県民世論調査に思う

2019年05月02日 | 政治
 掲載された調査は25回目。記憶では震災後に始まったのではないかと思う。

 震災と原発事故という被害を被った福島県で、政権に対する批判の意識は強く、政権に対する不支持が高率で出ることが印象的な世論調査だ。こうした結果から、政治が被災地の願いを実現するよう求めてきたものだ。

 今回の調査結果は次の通りだった。




 安倍内閣の支持率は36.8%で、前回1月より4.7%アップ、不支持は44.7%で4.7%のダウンだった。アップとダウンが差し引きゼロで、分からないの回答も同じ数字となっているのがちょっと珍しい。


 さて、このアンケート結果から、「令和」という原稿を「7割以上『使う』」という見出しには、別の見方も提示したい。

 アンケートでは、「この先、普段の生活や仕事で使いのは『令和』と西暦のどちらですか」という設問となっており、その回答は以下の通りだ。

令  和  40.8%
西  暦  22.1%
両方使う  32.5%
わからない  4.6%


 見出しのように「令和」を使うという回答は「令和」と「両方使う」の合計73.3%だから、「7割以上『使う』」に間違いはない。


 しかし、待てよ。
 「西暦」と「両方使う」の合計は54.6%となる。両方使うという人は、元号だけでは不便を感じるから使い分けると考えているのだろう。そうすると、元号に不便感じる方5割以上いるということになる。元号で表記すると、年数が比較的短いものだから、元号が変わってからの年数の経過を判断することは難しい。以前、「議員だより」の記事に「この際、公用には西暦を使っては 新元号『令和』に思う」を書きましたが、これだけの方が元号のみの使用に不便を感じているのだから、公的には西暦を使うことをまじめに検討してはどうなのだろうか。


 もう一つが放射線に関する設問だ。

 設問は「普段の生活で放射線を意識していますか」としており、その回答は以下の通りとなっている。

意識している  40.2%
意識していない 51.8%
わからない    8.0%


 意識しているが0.5%増、いないが2.4%増、分からないが2.9%減となっており、ほぼ横ばいの状況と思われる。


 原発事故から8年以上が経過し、空間線量もだいぶ下がっている。口にするものにしても、山菜などからたまにセシウムが検出されることがあるが、基本的に基準値を超える線量が検出されることがない。多くはNDという結果となっているのではないか。

 にもかかわらず、いまだに放射線をこれだけの方が意識しているとの回答がある。回答だけでは、放射線をどのように意識しているのか、その詳細は分からない。しかし、大きな線量を検出しないという現実を知るために、今後も測定をして確かめる、加えて放射線について学んでいくことが引き続き必要なのだろう。


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