先だって、ツイッターに、赤井方面から爆音を響かせて飛び去る戦闘機を見て、「スクランブルだろうか」というツイートがあったので次のように投稿した。
伊藤浩之 @h_itou196011 9月30日
飛びましたね。
最近、少なかったですが、だいたい週1回は飛んでいると思います。今日の機影は見逃しましたが、百里基地所属のF-2だと思います。数年前まではF-4だったのですが、さすがに退役(「さ」が抜けていた)せたのでしょうね。
伊藤浩之 @h_itou196011 9月30日
よくあるのは、南から北に飛び、20分から30分程で逆コースをたどるケースです。必ず2機で飛行していますね。
本当かどうか分かりませんが、どこかでスクランブルがかかると、発進基地に他の基地から支援に駆けつけるとか。時間的には、松島辺りまで飛ぶのかと想像しています。
単に訓練かも。
こんなふうに。
実際のところは分からないのだが、今日飛んだ機体は、低空だったこともあり、露出に難はあるが、比較的詳細に機体の様子が分かった。翼の下部にドロップタンクを装着している。長距離飛行を可能にするための追加燃料用のタンクだ。たぶん、緊急時には切り離して落下させることが可能なはずだが、現在の運用では、落下時の被害も想定されるために、できるだけ切り離さないことにしているらしい。
比較的記憶に新しいが、三沢基地配備の米軍F-16戦闘機が、訓練中にエンジン火災を発生させ、ドロップタンクを切り離し、シジミの漁獲で有名な東北町の小川原湖に投下する事故が発生したことがあった。近くにいた漁船は、15mの水柱が立ったと証言し、湖の氷には直径10mの穴が空き、油の強い臭いが漂ったという。この事故からも、切り離さない運用は良く分かるが、そのドロップタンクは装着していた。
画像は、事故を伝えるニュースを掲載したテレビ朝のホームページのスクリーンショットだが、飛んでいるF-16が、航空自衛隊のF-2にそっくりなのが分かると思う。それもそのはず。F-2は、F-16をベースに改良して作られた経緯がある。
F-2は、2000年から配備が始まっている機体。先発の戦闘機は、1977年から配備された支援戦闘機F-1で、三菱重工業が開発した戦後初の国産戦闘機だった。同機の更新をめぐり、政府は、引き続き国産戦闘機を目指したが、たしか日米貿易摩擦も絡み、アメリカからの購入を求められ、その妥協策として、F-16をベースに日米共同開発に落ち着いた。ベースがF-16なので、機影もそっくりになったと勧化低位だろう。
百里基地所属の戦闘機は、2年前の2019年度まではF-4・ファントム戦闘機だった。それ以前は、この機体がよく上空を飛んでいた。ところがある日気付くと、同じようにF-2戦闘機が飛んでいた。2020年4月には、退役するF-4に代わり、三沢基地から移動してきたF-2部隊が任務についていたようだ。
さて、写真を見ると、翼の下及び翼端にでっぱりのようなものが見える。はじめはミサイルが取り付けられている思った。しかし、よく見るとミサイルはなく、パイロン(ミサイル等を取り付けるための架台)だけが見えている。機銃の装備までは分からないが、少なくとも、ミサイルは装着せずに飛行している。
航空自衛隊は、1980年から、スクランブル発進する戦闘機には、機銃の実弾に加え、ミサイルを装備することにしているようだ。写真は航空自衛隊のホームページからダウンロードしたものだが、翼の先端に取り付けた細いミサイルが赤外線追尾の空対空ミサイルのようなので、これを搭載しているのではないだろうか。
ちなみに同じく航空自衛隊のホームページにあるF-2の主要装備兵器の写真だが、右端の細いミサイルがそれだ。ただ、航空自衛隊の赤外線追尾のミサイルには、3種類があるようで、うち1種は巡航ミサイルの迎撃も視野に置いている長距離射程のミサイルなので除外するとして、残り1種のミサイルかもしれいないので、写真のミサイルかどうかは、まったく自信がない。
まあ、そこはともかく、本市上空を飛ぶF-2戦闘機が、訓練のためである可能性が高まったと思う。
この日、戦闘機は北から南に向けて飛び去った。キーンと大気を切り裂くような先行音を響かせながら近づいてきた。ご存じのように、音のドップラー効果によって、近づいてくる音の波の間隔が圧縮されるために高音になり、通り過ぎるたとたんに波が引き延ばされ低い音に代わる。近づく救急車のサイレン音と通り過ぎた救急車の音の違いを想像するとその変化はご理解いただけるだろう。キーンの音が聞こえて、あわてて車からカメラを取り出す間に、期待は通り過ぎ、後にはグワングワンと揺れてこだまするような轟音が残された。
その轟音を切り裂くように、再びキーンという音が近づいてきた。2機目の機体が同じコースを近づいてきたのだ。ちなみにスクランブルは、2機で出動するという。訓練と思われる繰り返される飛行も必ず2機なので、スクランブル発進に関わるものなのだろう。
2機目の機体にピントを合わせながら飛び去る機体を追いかけ、10枚弱の写真を撮った。機体が見えなくなった空には、グワングワンと轟音がしばらく残っていた。
早く動く機体の撮影で、クリアな写真を撮る技術がないのがかなしい。カメラを振りながらピントを合わせ、シャッタースピードを遅くするとブレそうなので、一定早い出たースピードを確保し、その代わりに機体が明るくなるように絞りを開く。たぶんそんな作業を短い時間でやり遂げなければならない。ところが、そんな余裕はない。その時の設定のままで、とにかく航空機を追うしかな状況が、この写真となっている。
次の機会があれば、鮮明な写真が撮りたいと思うのだが。
伊藤浩之 @h_itou196011 9月30日
飛びましたね。
最近、少なかったですが、だいたい週1回は飛んでいると思います。今日の機影は見逃しましたが、百里基地所属のF-2だと思います。数年前まではF-4だったのですが、さすがに退役(「さ」が抜けていた)せたのでしょうね。
伊藤浩之 @h_itou196011 9月30日
よくあるのは、南から北に飛び、20分から30分程で逆コースをたどるケースです。必ず2機で飛行していますね。
本当かどうか分かりませんが、どこかでスクランブルがかかると、発進基地に他の基地から支援に駆けつけるとか。時間的には、松島辺りまで飛ぶのかと想像しています。
単に訓練かも。
こんなふうに。
実際のところは分からないのだが、今日飛んだ機体は、低空だったこともあり、露出に難はあるが、比較的詳細に機体の様子が分かった。翼の下部にドロップタンクを装着している。長距離飛行を可能にするための追加燃料用のタンクだ。たぶん、緊急時には切り離して落下させることが可能なはずだが、現在の運用では、落下時の被害も想定されるために、できるだけ切り離さないことにしているらしい。
比較的記憶に新しいが、三沢基地配備の米軍F-16戦闘機が、訓練中にエンジン火災を発生させ、ドロップタンクを切り離し、シジミの漁獲で有名な東北町の小川原湖に投下する事故が発生したことがあった。近くにいた漁船は、15mの水柱が立ったと証言し、湖の氷には直径10mの穴が空き、油の強い臭いが漂ったという。この事故からも、切り離さない運用は良く分かるが、そのドロップタンクは装着していた。
画像は、事故を伝えるニュースを掲載したテレビ朝のホームページのスクリーンショットだが、飛んでいるF-16が、航空自衛隊のF-2にそっくりなのが分かると思う。それもそのはず。F-2は、F-16をベースに改良して作られた経緯がある。
F-2は、2000年から配備が始まっている機体。先発の戦闘機は、1977年から配備された支援戦闘機F-1で、三菱重工業が開発した戦後初の国産戦闘機だった。同機の更新をめぐり、政府は、引き続き国産戦闘機を目指したが、たしか日米貿易摩擦も絡み、アメリカからの購入を求められ、その妥協策として、F-16をベースに日米共同開発に落ち着いた。ベースがF-16なので、機影もそっくりになったと勧化低位だろう。
百里基地所属の戦闘機は、2年前の2019年度まではF-4・ファントム戦闘機だった。それ以前は、この機体がよく上空を飛んでいた。ところがある日気付くと、同じようにF-2戦闘機が飛んでいた。2020年4月には、退役するF-4に代わり、三沢基地から移動してきたF-2部隊が任務についていたようだ。
さて、写真を見ると、翼の下及び翼端にでっぱりのようなものが見える。はじめはミサイルが取り付けられている思った。しかし、よく見るとミサイルはなく、パイロン(ミサイル等を取り付けるための架台)だけが見えている。機銃の装備までは分からないが、少なくとも、ミサイルは装着せずに飛行している。
航空自衛隊は、1980年から、スクランブル発進する戦闘機には、機銃の実弾に加え、ミサイルを装備することにしているようだ。写真は航空自衛隊のホームページからダウンロードしたものだが、翼の先端に取り付けた細いミサイルが赤外線追尾の空対空ミサイルのようなので、これを搭載しているのではないだろうか。
ちなみに同じく航空自衛隊のホームページにあるF-2の主要装備兵器の写真だが、右端の細いミサイルがそれだ。ただ、航空自衛隊の赤外線追尾のミサイルには、3種類があるようで、うち1種は巡航ミサイルの迎撃も視野に置いている長距離射程のミサイルなので除外するとして、残り1種のミサイルかもしれいないので、写真のミサイルかどうかは、まったく自信がない。
まあ、そこはともかく、本市上空を飛ぶF-2戦闘機が、訓練のためである可能性が高まったと思う。
この日、戦闘機は北から南に向けて飛び去った。キーンと大気を切り裂くような先行音を響かせながら近づいてきた。ご存じのように、音のドップラー効果によって、近づいてくる音の波の間隔が圧縮されるために高音になり、通り過ぎるたとたんに波が引き延ばされ低い音に代わる。近づく救急車のサイレン音と通り過ぎた救急車の音の違いを想像するとその変化はご理解いただけるだろう。キーンの音が聞こえて、あわてて車からカメラを取り出す間に、期待は通り過ぎ、後にはグワングワンと揺れてこだまするような轟音が残された。
その轟音を切り裂くように、再びキーンという音が近づいてきた。2機目の機体が同じコースを近づいてきたのだ。ちなみにスクランブルは、2機で出動するという。訓練と思われる繰り返される飛行も必ず2機なので、スクランブル発進に関わるものなのだろう。
2機目の機体にピントを合わせながら飛び去る機体を追いかけ、10枚弱の写真を撮った。機体が見えなくなった空には、グワングワンと轟音がしばらく残っていた。
早く動く機体の撮影で、クリアな写真を撮る技術がないのがかなしい。カメラを振りながらピントを合わせ、シャッタースピードを遅くするとブレそうなので、一定早い出たースピードを確保し、その代わりに機体が明るくなるように絞りを開く。たぶんそんな作業を短い時間でやり遂げなければならない。ところが、そんな余裕はない。その時の設定のままで、とにかく航空機を追うしかな状況が、この写真となっている。
次の機会があれば、鮮明な写真が撮りたいと思うのだが。
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