ほぼ1ヶ月ぶりのコウゾ畑。訪れてみると、一目に葉っぱが枯れていることが分かる。最初に作業をした中山地区のコウゾ畑は3分の1程度の葉っぱが枯れているようだ。次の滝でも、川畑でも、日をまたいだ翌日の大平でも、葉っぱに彼が目立つ。
黄葉して散ったわけではない。枯葉色、中には葉脈だけが残った葉っぱの残骸は、明らかに害虫によるものだ。
日常に畑を管理してくれている地域おこし協力隊員の話を聞くと、1週間前はこれ程ではなかったという。あっという間に葉っぱが枯れてしまったようだ。葉っぱが巻かれている。この状況は以前からあったようだが、それでも、こんなに一気に葉が枯れるとは思ってもいなかった。
巻かれた葉っぱを開いてみると、イモムシ・・何らかの幼虫がいた。私自身は、ハチの幼虫ではないかと考えて見たのだが、これははずれ、ガの幼虫のようだ。
ネット検索をするとツトガやメイガの仲間のようだが、半透明な体の表面には、黒い点々がある。体の線に沿って真ん中の芯にあたりそうな部分が黒く見えるのは、たぶん、食べた葉っぱの葉緑素によるものだろう。
似た幼虫の写真を探すと、耳より情報を得た。クワやコウゾ(クワの仲間)の葉っぱを食べるのは、クワノメイガやスカシノメイガ、チビスカシノメイガというのがいるらしい。このうちクワノメイガは、生息範囲が関東以南となっているので、候補から除いていいと思う。また、スカシノメイガの幼虫は、白っぽい色をしており、色合いが違う。残るチビスカシノメイガは、色合いもよく似ているし、これじゃないか・・そう思ったのだが、ネット検索の関連写真に葉っぱを丸めた状態のものを見つけることができず、確信を持てなかった。
さらによく見ると、畑の幼虫は足が黒いのだが、ネットのチビスカシノメイガはそんなことはない。胴体と同じような緑色っぽいのだ。もしかしたら、これとは違うかもしれない。
正体を知ろうとするならば、飼って、成虫にするしかないかな。そんなふうにも思う。次の作業の時、採取してこよう。
さらに葉巻虫とは別の虫も付いている。葉っぱの縁と縁を細い糸で薄雲に見えるように緻密につなぎ、その巣の入れ物の中に、数mm程度の小さなイモムシがたくさんいる。これはたぶん大きくなると毛虫になると思う。この状態の巣は、9月頃のブログで書いたアカギカメムシが繁殖していたアカメカシワの葉で見かけていた。
巣の中にある白っぽいものは卵塊だろう。これは最初はオレンジ色だった。
巣ができる前はここにガの成虫もしがみついていた。翅の間にオレンジ色のカビのようなもの見えたことから、これはもしかして冬虫夏草の1種にとりつかれているかもしれないと考え、放置してしばらく通りかかるたびに観察していた。しかし、成虫が落下し、白い巣がかけられ、イモムシがうじゃうじゃの状態になって、これがガの産卵だと知ったのだ。
このイモムシの巣と似たようなものが、コウゾ畑にもあった。
あらためて調べると、これがクワゴマダラヒトリというガであることが分かった。クリ、コナラ、ヤナギ、ウツギ、ガマズミ、クワなどを食べるといい、この木の周辺には、ヒメコウゾ(クワの仲間)、クリ、コナラ、ヤナギ、ウツギ、ガマズミなどが普通にあるし、アカメガシワにも産卵すると記載するページもあった。間違いないだろう。
コウゾ畑の葉は、こうしたガの幼虫の食害で、葉を枯らしたものと思われる。枝は、葉が落ちると、栄養を作ることができなくなる。枝を太くすることも、皮を厚くすることも難しくなるだろう。恨めしい虫たちだ。そこで、クワゴマダラヒトリの巣がかけられた葉は落とし、ハマキムシの巣は、つまみつぶして、害虫退治にも務める草刈りとなった。
さて、何とも悲しいボランティアになったが、参加されたみなさんは、コウゾの世話に余念がない。草刈り、害虫駆除の活動に取り組んだ。
両日とも、朝は涼しかったものだから、作業も楽だろうと思ったが、天気予報通り、それなりに気温が上昇した。
汗をかきながらの作業となった。滝の畑のすぐ脇を鮫川が流れていく。一昨年の台風19号で、溢水し、水害をもたらしたのはこの辺だ。しかし、今は穏やかに、涼しげに流れている。作業の合間に見る川の流れは、一服の清涼感をもたらしてくれる。
さらに、その作業の中で何かを発見するとさらにうれしい。
葉っぱの裏に隠れたアブラゼミの幼虫の抜け殻を見つけた。
大平の畑には、ハナダテが咲いていた。
もっとも畑の中の、この草花は刈り倒してしまったのだが、畑と畑の移動の途中には、サクラタデの見事な群落を見つけ見とれていた。すごい!
どちらの花も、いつもの散歩コースでも見かけるのだが、愛らしい花の様子を、思わず観察してしまう。また、サクラダテの群落は、これまで見た中で、最高級のものだった。
散歩の途中に見るサクラダテの群落はこんな感じだ。
今月のボランティ活動日はあと1日、残りの畑で草刈りなどを行う。害虫の被害を受けていなければ良いのだが・・。
黄葉して散ったわけではない。枯葉色、中には葉脈だけが残った葉っぱの残骸は、明らかに害虫によるものだ。
日常に畑を管理してくれている地域おこし協力隊員の話を聞くと、1週間前はこれ程ではなかったという。あっという間に葉っぱが枯れてしまったようだ。葉っぱが巻かれている。この状況は以前からあったようだが、それでも、こんなに一気に葉が枯れるとは思ってもいなかった。
巻かれた葉っぱを開いてみると、イモムシ・・何らかの幼虫がいた。私自身は、ハチの幼虫ではないかと考えて見たのだが、これははずれ、ガの幼虫のようだ。
ネット検索をするとツトガやメイガの仲間のようだが、半透明な体の表面には、黒い点々がある。体の線に沿って真ん中の芯にあたりそうな部分が黒く見えるのは、たぶん、食べた葉っぱの葉緑素によるものだろう。
似た幼虫の写真を探すと、耳より情報を得た。クワやコウゾ(クワの仲間)の葉っぱを食べるのは、クワノメイガやスカシノメイガ、チビスカシノメイガというのがいるらしい。このうちクワノメイガは、生息範囲が関東以南となっているので、候補から除いていいと思う。また、スカシノメイガの幼虫は、白っぽい色をしており、色合いが違う。残るチビスカシノメイガは、色合いもよく似ているし、これじゃないか・・そう思ったのだが、ネット検索の関連写真に葉っぱを丸めた状態のものを見つけることができず、確信を持てなかった。
さらによく見ると、畑の幼虫は足が黒いのだが、ネットのチビスカシノメイガはそんなことはない。胴体と同じような緑色っぽいのだ。もしかしたら、これとは違うかもしれない。
正体を知ろうとするならば、飼って、成虫にするしかないかな。そんなふうにも思う。次の作業の時、採取してこよう。
さらに葉巻虫とは別の虫も付いている。葉っぱの縁と縁を細い糸で薄雲に見えるように緻密につなぎ、その巣の入れ物の中に、数mm程度の小さなイモムシがたくさんいる。これはたぶん大きくなると毛虫になると思う。この状態の巣は、9月頃のブログで書いたアカギカメムシが繁殖していたアカメカシワの葉で見かけていた。
巣の中にある白っぽいものは卵塊だろう。これは最初はオレンジ色だった。
巣ができる前はここにガの成虫もしがみついていた。翅の間にオレンジ色のカビのようなもの見えたことから、これはもしかして冬虫夏草の1種にとりつかれているかもしれないと考え、放置してしばらく通りかかるたびに観察していた。しかし、成虫が落下し、白い巣がかけられ、イモムシがうじゃうじゃの状態になって、これがガの産卵だと知ったのだ。
このイモムシの巣と似たようなものが、コウゾ畑にもあった。
あらためて調べると、これがクワゴマダラヒトリというガであることが分かった。クリ、コナラ、ヤナギ、ウツギ、ガマズミ、クワなどを食べるといい、この木の周辺には、ヒメコウゾ(クワの仲間)、クリ、コナラ、ヤナギ、ウツギ、ガマズミなどが普通にあるし、アカメガシワにも産卵すると記載するページもあった。間違いないだろう。
コウゾ畑の葉は、こうしたガの幼虫の食害で、葉を枯らしたものと思われる。枝は、葉が落ちると、栄養を作ることができなくなる。枝を太くすることも、皮を厚くすることも難しくなるだろう。恨めしい虫たちだ。そこで、クワゴマダラヒトリの巣がかけられた葉は落とし、ハマキムシの巣は、つまみつぶして、害虫退治にも務める草刈りとなった。
さて、何とも悲しいボランティアになったが、参加されたみなさんは、コウゾの世話に余念がない。草刈り、害虫駆除の活動に取り組んだ。
両日とも、朝は涼しかったものだから、作業も楽だろうと思ったが、天気予報通り、それなりに気温が上昇した。
汗をかきながらの作業となった。滝の畑のすぐ脇を鮫川が流れていく。一昨年の台風19号で、溢水し、水害をもたらしたのはこの辺だ。しかし、今は穏やかに、涼しげに流れている。作業の合間に見る川の流れは、一服の清涼感をもたらしてくれる。
さらに、その作業の中で何かを発見するとさらにうれしい。
葉っぱの裏に隠れたアブラゼミの幼虫の抜け殻を見つけた。
大平の畑には、ハナダテが咲いていた。
もっとも畑の中の、この草花は刈り倒してしまったのだが、畑と畑の移動の途中には、サクラタデの見事な群落を見つけ見とれていた。すごい!
どちらの花も、いつもの散歩コースでも見かけるのだが、愛らしい花の様子を、思わず観察してしまう。また、サクラダテの群落は、これまで見た中で、最高級のものだった。
散歩の途中に見るサクラダテの群落はこんな感じだ。
今月のボランティ活動日はあと1日、残りの畑で草刈りなどを行う。害虫の被害を受けていなければ良いのだが・・。
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