秋の虫
2021年10月02日 | 虫
朝の愛犬の散歩に出かける時、東の空の山際近くに浮かぶ雲。その陰に太陽がある。雲の陰から明るい光が空に漏れていた。
林にさしかかったとき、木の葉の陰から陽光が輝き、木々の隙間に空が浮かんだ。
時間が経つと、西の空からどんどん雲が流れ、東の空を埋めた。雲と青空の境目には彩雲も浮かんだ。
西の空の雲は切れている。この後は、空の雲も減っていくだろう。
草むらに紅葉していた草の葉。赤からオレンジ色へのグラデーションが美しい。
キンミズヒキの葉だろう。実った草の実は、アポロ宇宙船の地球帰還機のような円錐(えんすい)形。底面には衣服などにひっつくためのギザ毛が生えている。
この季節になってシオカラやヤンマ系のトンボは見られなくなった。代わってアカネ類がよく見られるようになった。沿道の木の枝や草の葉の先っちょに止まり、日光浴をしているようだ。
赤トンボがいた。
顔が見えない。胸の脇もよく見えないが、ほぼ模様はなく、黒い細く短い線があるようだ。翅の付け根が多少赤みがかっている。ネットの写真と見比べながら、マユタテアカネのオスと判断した。
顔を正面から見れば、目と目の間に麻呂眉のような点の模様があるはずだ。
別の場所に、麦わら色の赤とんぼ類がいた。これも顔が見えない。
模様から判断して、これもマユタテアカネ。こちらはメス。
林の中でひっそり飛び立ったのはアオイトトンボ。
日陰のため光量が不足し、画像がぶれて止まってくれない。やっと止まった。
ヒメコウゾの枝で、皮を剥いで何かを食べているカミキリムシがいた。
おそらくビロードカミキリだと思う。ヒメコウゾは、コウゾと同じく、和紙の材料に出来る。この木は野生の木だが、こうした食害で、コウゾの品質が劣化させられるのだろう。以前、本ブログに写真とともに掲載したが、カミキリムシに感染するアナモルフ菌類に分類される「ボーべリア ブロンニアーティ」という菌がいる。菌がいる枝をカミキリムシが通ると感染し、1週間ほどで虫の動きは止まり死んでしまうという。感染した虫から、白いカビのようなものが生えてくるので、感染の有無はすぐ分かる。生物農薬としても使われるようだ。
こうした菌が自然にあることによって、多少なりとも生産するコウゾが守られていると思えば、多少なりとも心強いのだが、こうして皮がかみ切られている現場をみるとやはり心が痛む。こうしてかじられた枝は、皮剥きをしにくくなるし、傷口の周辺は利用できないためにゴミになってしまうからだ。
このカミキリムシは、見られていることに気付かず一心不乱に食べている。ちょっとちょっとだが、野生で使われないだろう枝だからいいか・・。
自宅の庭にナナホシテントウがいた。
止まっている緑の物体は、タカサゴユリが咲き終わった後にできる子房(中に種ができる)だ。テッポウユリによく似ている。見分けがつきにくいが、テッポウユリの花の脇は真っ白だが、タカサゴユリは多くの場合脇にえんじ色の線が入るので見分けがつく。道路沿いなどによく生えている。もともと南方のユリらしいのだが、生息域をどんどん拡大している。
うちの近所でも、最近増えている。少し前なら道路脇にしか見られなかったのだが、今では庭にも勝手に芽を出して花を咲かせ、種をつけ、そしてテントウ虫の止まり木になっている。ムムムッの世界だ。
秋秋も深まってくると、様々な種類のテントウ虫がひと所に集まって、冬ごもりの準備をする。ある年の秋の日、竜神峡で、それこそ何千、もしかした何万のテントウ虫が、そこここを這い回ったり、飛び交っている場面に出くわしたことがある。もう一度、あの場面に立ち会ってみたいものだ。
ちなみに、テントウ虫には多くの種類がいるが、人間の営みに害をなすのは、野菜の葉っぱを食べて葉脈だけにしてしまうニジュウヤホシテントウとあと1種類ぐらいしかいないようだ。後はアブラムシを食べたり、むしろ益虫の場合もある。これはとても以外だった。
最後は虫ではない。爬虫類が苦手な人は目を背けて欲しい。庭にいたカナヘビ・・ニホンカナヘビだ。ザルの縁にあたる竹に絡みつき、持ち上げても逃げもしなかった。
まだ小さい。今年生まれた若い子だろうか。
竹を地面につけ、少し揺すると、急いで逃げていった。
林にさしかかったとき、木の葉の陰から陽光が輝き、木々の隙間に空が浮かんだ。
時間が経つと、西の空からどんどん雲が流れ、東の空を埋めた。雲と青空の境目には彩雲も浮かんだ。
西の空の雲は切れている。この後は、空の雲も減っていくだろう。
草むらに紅葉していた草の葉。赤からオレンジ色へのグラデーションが美しい。
キンミズヒキの葉だろう。実った草の実は、アポロ宇宙船の地球帰還機のような円錐(えんすい)形。底面には衣服などにひっつくためのギザ毛が生えている。
この季節になってシオカラやヤンマ系のトンボは見られなくなった。代わってアカネ類がよく見られるようになった。沿道の木の枝や草の葉の先っちょに止まり、日光浴をしているようだ。
赤トンボがいた。
顔が見えない。胸の脇もよく見えないが、ほぼ模様はなく、黒い細く短い線があるようだ。翅の付け根が多少赤みがかっている。ネットの写真と見比べながら、マユタテアカネのオスと判断した。
顔を正面から見れば、目と目の間に麻呂眉のような点の模様があるはずだ。
別の場所に、麦わら色の赤とんぼ類がいた。これも顔が見えない。
模様から判断して、これもマユタテアカネ。こちらはメス。
林の中でひっそり飛び立ったのはアオイトトンボ。
日陰のため光量が不足し、画像がぶれて止まってくれない。やっと止まった。
ヒメコウゾの枝で、皮を剥いで何かを食べているカミキリムシがいた。
おそらくビロードカミキリだと思う。ヒメコウゾは、コウゾと同じく、和紙の材料に出来る。この木は野生の木だが、こうした食害で、コウゾの品質が劣化させられるのだろう。以前、本ブログに写真とともに掲載したが、カミキリムシに感染するアナモルフ菌類に分類される「ボーべリア ブロンニアーティ」という菌がいる。菌がいる枝をカミキリムシが通ると感染し、1週間ほどで虫の動きは止まり死んでしまうという。感染した虫から、白いカビのようなものが生えてくるので、感染の有無はすぐ分かる。生物農薬としても使われるようだ。
こうした菌が自然にあることによって、多少なりとも生産するコウゾが守られていると思えば、多少なりとも心強いのだが、こうして皮がかみ切られている現場をみるとやはり心が痛む。こうしてかじられた枝は、皮剥きをしにくくなるし、傷口の周辺は利用できないためにゴミになってしまうからだ。
このカミキリムシは、見られていることに気付かず一心不乱に食べている。ちょっとちょっとだが、野生で使われないだろう枝だからいいか・・。
自宅の庭にナナホシテントウがいた。
止まっている緑の物体は、タカサゴユリが咲き終わった後にできる子房(中に種ができる)だ。テッポウユリによく似ている。見分けがつきにくいが、テッポウユリの花の脇は真っ白だが、タカサゴユリは多くの場合脇にえんじ色の線が入るので見分けがつく。道路沿いなどによく生えている。もともと南方のユリらしいのだが、生息域をどんどん拡大している。
うちの近所でも、最近増えている。少し前なら道路脇にしか見られなかったのだが、今では庭にも勝手に芽を出して花を咲かせ、種をつけ、そしてテントウ虫の止まり木になっている。ムムムッの世界だ。
秋秋も深まってくると、様々な種類のテントウ虫がひと所に集まって、冬ごもりの準備をする。ある年の秋の日、竜神峡で、それこそ何千、もしかした何万のテントウ虫が、そこここを這い回ったり、飛び交っている場面に出くわしたことがある。もう一度、あの場面に立ち会ってみたいものだ。
ちなみに、テントウ虫には多くの種類がいるが、人間の営みに害をなすのは、野菜の葉っぱを食べて葉脈だけにしてしまうニジュウヤホシテントウとあと1種類ぐらいしかいないようだ。後はアブラムシを食べたり、むしろ益虫の場合もある。これはとても以外だった。
最後は虫ではない。爬虫類が苦手な人は目を背けて欲しい。庭にいたカナヘビ・・ニホンカナヘビだ。ザルの縁にあたる竹に絡みつき、持ち上げても逃げもしなかった。
まだ小さい。今年生まれた若い子だろうか。
竹を地面につけ、少し揺すると、急いで逃げていった。
そして、カナチョロが「標準語」だと思ってました。
まさか、「方言」だったとは・・・
ネットで見たら、「北海道の方言」って書いてあるのもあって。
「カナチョロ」って名前、どのくらいの広がりがあるんだろう。。。
私は生まれが岩手県で、18年間を過ごし、その後、茨城県鹿島町(現鹿島市)1年、横浜市3年。以後、いわき市に40年弱住んでいますが、カナチョロの名前をいつ覚えたのか定かではありません。
ただ、近年、写真を頻繁にとるようになり、たまたま被写体になったカナチョロを、正式な名前は違うだろうと、調べた結果、カナヘビが正しい名前と知りました。一人で驚がくしていたことを思い出します。
チョロチョロと動き回り逃げていくカナヘビが縮んで、いつの間にかカナチョロの愛称になったのかな。名前がヘビだと敬遠したくなりますが、チョロの響きには愛嬌があって、このオノマトペを聞くと、足も思い浮かび、忌避感が軽減するような気がします。
そう考えると、カナヘビより、カナチョロの方が広く流通しているのかな。そんな気がします。
実際、どうなのでしょうね・・?
カナチョロには、一種のあこがれがあります。恐竜、あるいは、子どもの頃に見ていたウルトラマンをはじめとした巨大怪獣に思いをはせます。あの頃の「かっこいい!」という思いが、今でも嗜好に影響しているのでしょうね。
「三つ子の魂百までも」
このことをいうのでしょうね。