4月28日、道路の向こう側から、「キョッ、キョッ、キョッ、キョキョキョキョキョキョ・・・・」という大きな鳴き声が繰り返し聞こえてきた。初めて聞く・・というか、昨年も聞いたかもしれないが、はっきりと認識したのは初めてだ。
さて、この鳥は何だろう。
聞きなした音を検索画面に記入し、ネット検索をしてみた。「ヒクイナ」が該当した。ユーチューブの映像で声を聞いてみると、たしかにこの声だ。春になって渡ってきたのではないだろうか。あらためて検索すると「クイナ」も似たような声で鳴く。こちらは季節に応じて国内を移動する漂鳥のようだ。暖かくなってきたので、関東以西から移動してきたのかもしれない。
音でしか確認していないので、どちらからは分からないが、いずれにせよこういう鳥が遠野町にもやってきているということは確認できる。
渡り鳥で、福島の県の鳥に指定されている「キビタキ」の今シーズンの初聞きは5月2日だった。
渡ってきたばかりのキビタキは、さえずりも下手くそで、「ジェッ、フィチチ」という感じの変な音。ただ、その澄んだ音質はキビタキあるいはオオルリに違いないと思い、音がする近くのナラの大木を見ていた。
すると、枝を埋めつつある新緑に動く陰があった。幸いにして葉に隠れていない枝に止まってくれた。
キビタキに間違いない。
それから連日、道路を挟んで、どちらかの林からさえずりを聞くようになった。初聞き3日後には、「ジュェリー、フィッチリーノ、フィッチリーノ、フィッチリーノ・・(フェードアウト)」のような、きれいな喉を聞かせてくれるようになった。
時には「ヒュー」と、笛を、鋭くまた強く吹いたような、澄んだ大きな音が林の奥から聞こえてくることがあった。道路を歩いているからいいが、もしこの音を深い森の中で聞いたなら、背筋に悪寒が走り、全身総毛立つのではないだろうか。
声の主は「アカゲラ」。繁殖シーズンに発する声のようだ。
「キョッ、キョッ、キョキョキョキョキョ」と繰り返し鳴く鳥がいた。5月23日のブログにも書いたが、ホトトギスだ。今年の初聞き。この時には、自宅から2km程離れていたところだったが、翌日には、自宅の近所でも聞こえ、今日は自宅のすぐそばの林で鳴いていた。ただ、この鳥、たまに、梢から飛び立つ姿を見ることがある程度で、しっかりと姿をとらえたことがない。
今年は、姿をとらえることができるだろうか。
そして、今日、初めて聞いた「キュー、キュイ、クイクイクイ」の声だ。さてこれは誰だろう。
この林の奥から、小さく聞こえる。深いところにいるのだろう。今回もネットで検索してみた。あるホームページで「月日星、ホイホイホイ」と聞きなす鳥がいることを知った。
「ホイホイホイ」・・似ている。その鳥は「サンコウチョウ」だった。いつか見ることができないか。恋い焦がれている鳥だ。市内でも見ることができると聞いていた。しかし、山に入らなければならず、二の足を踏み続けてきた。こんなに近くにいるなんて。少し心が躍る。
今回はサントリーの愛鳥活動のホームページで鳴き声を確認してみる。「ギーッ、ギィー」などという濁った音から入り、被さるように笛の音のような澄んだ音が響く。そして最後のセンテンスの「クイクイクイ」は良く似ている。一般的聞きなしの「月日星、ホイホイホイ」とは、なかなか聞き取れない。耳を澄まして音を聞き、私なりに表現してみると、「ヒュイヒ、ヒュイキ、ヒュイヒュイヒュイ」となるだろうか。
何度も聞いて、「ヒュイヒ」が「月日」に聞こえなくはない。「ヒュイヒュイヒュイ」は「ホイホイホイ」にも通じる。しかし、「ヒュイキ」の部分は、どうしても「星」には聞こえない。音のリズムからすると、「星」より「星座」の方が良いかもしれない。
それはともかく、どこかに渡る途中での立ち寄りか、ここいらの林に定着するのか。できれば定着して、姿を見せてほしいもの。
渡り鳥が次々と確認されてきて、気がつくともう小鳥の巣立ちのシーズンを迎えている。
ツバメが電線に止まっていた。
おそらく巣だった子ツバメ。ヒナ鳥は、巣だってもしばらくは親の運ぶ餌をもらいながら、餌の採り方などを学ぶようだ。このツバメも、おそらく餌を運んでくる親鳥を待っているのだろう。
我が家のツバメは、まだ巣立っていない。2つの巣のうち1つはカラスに襲われてしまった。しかし、もう1つは、無事に孵化していることに、今日、気がついた。
孵化して数日が経っているよう。どの位で巣立つのか。
襲われたもう1つの巣の親鳥たちは、自宅の中に巣をかけようと躍起だ。昨年も、1度失敗した後、自宅内の営巣をあきらめて、元の巣を修復して卵を産み、無事に4羽程が巣立っていった。今年はどうするのだろうか。
エナガの群にも出会う。葉を茂らせた柳をめぐりながら、ピピピッ、ピピピッとにぎやかだ。
おそらく巣だったヒナ鳥が群れに混ざっているのだろう。幼そうな鳥も混じっている。エナガの群とは、メジロも行動をともにしている。葉っぱの陰から時折緑の体が飛び出してくる。
そのエナガの群の近くで、「ツピーッ、ツピーッ」とうるさくさえずる鳥もいた。シジュウカラだ。電線に止まったときには、虫を咥えていた。
近くに巣があるのだろう。
いずれも散歩しながら出会う小鳥たちだが、今年は、キセキレイが毎日出てくる。「チチチチッ、チチチチッ」と、こちらも賑やかにさえずり続ける。1羽ではなく、数羽が近くにいるようだ。
おそらく近くの杉の木の葉の陰に巣を作っている。もしかしたらヒナ鳥がいるかもしれない。
繁殖を終えたのかどうか、相変わらずウグイスは大きな声でさえずっている。テリトリーを維持しているのだ。
時折、ウグイスの声にガビチョウの声が重なる。1羽だけはでない。1羽のガビチョウが鳴く・・つまり、テリトリーを主張すると、近隣のガビチョウも対抗して鳴き出す。朝の時間は、他の小鳥たちも餌取りに忙しく、その間、にぎやかにさえずる。これらの声が重なると、周辺はにぎやかというか、うるさいくらいのざわめきに包まれる。
枝の上に黒い鳥。カラスだ。カメラを向けるこちらの動向を探っているようだ。人をあまり気にしていないようにも見える。このカラスも巣だって間もないのではないだろうか。
さて、めずらしい鳥を見た。
5月16日のことだった。散歩を終え、自宅周辺の住宅のある所まで帰ってきた。どこからともなく、とても良い声のさえずりが聞こえてきた。
キビタキがこんなところでさえずっているのだろうか。そう思った。
周辺に視線を向けてみると、電柱のてっぺんに声の主がいた。
イソヒヨドリだった。
遠野では、今回を含めて3度しか見たことがない。市役所周辺では、頻繁に見ていた。おそらく、すぐ近くを流れる新川など、生息環境が適しているのだろう。遠野では、その環境のあるところに、私の足が向いていないということなのだろう。
全身像を撮りたい。もう少し・・もう少し移動して。そしてこれが限度だった。
5月19日のこと、初めて見たのがアオバトだ。
散歩の道から外れた林の中、遠く離れた枯れた松の梢に中型の鳥を見た。キジバトだろうと思ったが、念のため写真を撮ってみた。
その距離にして100m以上はあると思う。空気中のガス、遠すぎて被写体が小さいなどが影響し(腕もあるかもしれないが)、くっきりした写真にはナラ飼ったが、自宅のパソコンで拡大してみると、何とアオバトだったのだ。
写真で見たことはある。しかし、写真は海岸でとられたもの。このことから海岸に生息し、遠野では見られないと思っていた。
ところが、これをきっかけに調べて見ると、アオバトは深い山などに生息し、鉱泉や海岸などに集まってくるという。ミネラルを採取するためなのだろうか。だから、遠野にいても不思議はないということになる。
だいたい鳩程度の鳥を見るとキジバトと判断する。しかし、その思い込みは捨てた方が良さそうだ。
朝の散歩は月を見ながら歩くことも多い。青い空に浮かぶ白い月。枯れ松の枝に月が止まった。
さて、この鳥は何だろう。
聞きなした音を検索画面に記入し、ネット検索をしてみた。「ヒクイナ」が該当した。ユーチューブの映像で声を聞いてみると、たしかにこの声だ。春になって渡ってきたのではないだろうか。あらためて検索すると「クイナ」も似たような声で鳴く。こちらは季節に応じて国内を移動する漂鳥のようだ。暖かくなってきたので、関東以西から移動してきたのかもしれない。
音でしか確認していないので、どちらからは分からないが、いずれにせよこういう鳥が遠野町にもやってきているということは確認できる。
渡り鳥で、福島の県の鳥に指定されている「キビタキ」の今シーズンの初聞きは5月2日だった。
渡ってきたばかりのキビタキは、さえずりも下手くそで、「ジェッ、フィチチ」という感じの変な音。ただ、その澄んだ音質はキビタキあるいはオオルリに違いないと思い、音がする近くのナラの大木を見ていた。
すると、枝を埋めつつある新緑に動く陰があった。幸いにして葉に隠れていない枝に止まってくれた。
キビタキに間違いない。
それから連日、道路を挟んで、どちらかの林からさえずりを聞くようになった。初聞き3日後には、「ジュェリー、フィッチリーノ、フィッチリーノ、フィッチリーノ・・(フェードアウト)」のような、きれいな喉を聞かせてくれるようになった。
時には「ヒュー」と、笛を、鋭くまた強く吹いたような、澄んだ大きな音が林の奥から聞こえてくることがあった。道路を歩いているからいいが、もしこの音を深い森の中で聞いたなら、背筋に悪寒が走り、全身総毛立つのではないだろうか。
声の主は「アカゲラ」。繁殖シーズンに発する声のようだ。
「キョッ、キョッ、キョキョキョキョキョ」と繰り返し鳴く鳥がいた。5月23日のブログにも書いたが、ホトトギスだ。今年の初聞き。この時には、自宅から2km程離れていたところだったが、翌日には、自宅の近所でも聞こえ、今日は自宅のすぐそばの林で鳴いていた。ただ、この鳥、たまに、梢から飛び立つ姿を見ることがある程度で、しっかりと姿をとらえたことがない。
今年は、姿をとらえることができるだろうか。
そして、今日、初めて聞いた「キュー、キュイ、クイクイクイ」の声だ。さてこれは誰だろう。
この林の奥から、小さく聞こえる。深いところにいるのだろう。今回もネットで検索してみた。あるホームページで「月日星、ホイホイホイ」と聞きなす鳥がいることを知った。
「ホイホイホイ」・・似ている。その鳥は「サンコウチョウ」だった。いつか見ることができないか。恋い焦がれている鳥だ。市内でも見ることができると聞いていた。しかし、山に入らなければならず、二の足を踏み続けてきた。こんなに近くにいるなんて。少し心が躍る。
今回はサントリーの愛鳥活動のホームページで鳴き声を確認してみる。「ギーッ、ギィー」などという濁った音から入り、被さるように笛の音のような澄んだ音が響く。そして最後のセンテンスの「クイクイクイ」は良く似ている。一般的聞きなしの「月日星、ホイホイホイ」とは、なかなか聞き取れない。耳を澄まして音を聞き、私なりに表現してみると、「ヒュイヒ、ヒュイキ、ヒュイヒュイヒュイ」となるだろうか。
何度も聞いて、「ヒュイヒ」が「月日」に聞こえなくはない。「ヒュイヒュイヒュイ」は「ホイホイホイ」にも通じる。しかし、「ヒュイキ」の部分は、どうしても「星」には聞こえない。音のリズムからすると、「星」より「星座」の方が良いかもしれない。
それはともかく、どこかに渡る途中での立ち寄りか、ここいらの林に定着するのか。できれば定着して、姿を見せてほしいもの。
渡り鳥が次々と確認されてきて、気がつくともう小鳥の巣立ちのシーズンを迎えている。
ツバメが電線に止まっていた。
おそらく巣だった子ツバメ。ヒナ鳥は、巣だってもしばらくは親の運ぶ餌をもらいながら、餌の採り方などを学ぶようだ。このツバメも、おそらく餌を運んでくる親鳥を待っているのだろう。
我が家のツバメは、まだ巣立っていない。2つの巣のうち1つはカラスに襲われてしまった。しかし、もう1つは、無事に孵化していることに、今日、気がついた。
孵化して数日が経っているよう。どの位で巣立つのか。
襲われたもう1つの巣の親鳥たちは、自宅の中に巣をかけようと躍起だ。昨年も、1度失敗した後、自宅内の営巣をあきらめて、元の巣を修復して卵を産み、無事に4羽程が巣立っていった。今年はどうするのだろうか。
エナガの群にも出会う。葉を茂らせた柳をめぐりながら、ピピピッ、ピピピッとにぎやかだ。
おそらく巣だったヒナ鳥が群れに混ざっているのだろう。幼そうな鳥も混じっている。エナガの群とは、メジロも行動をともにしている。葉っぱの陰から時折緑の体が飛び出してくる。
そのエナガの群の近くで、「ツピーッ、ツピーッ」とうるさくさえずる鳥もいた。シジュウカラだ。電線に止まったときには、虫を咥えていた。
近くに巣があるのだろう。
いずれも散歩しながら出会う小鳥たちだが、今年は、キセキレイが毎日出てくる。「チチチチッ、チチチチッ」と、こちらも賑やかにさえずり続ける。1羽ではなく、数羽が近くにいるようだ。
おそらく近くの杉の木の葉の陰に巣を作っている。もしかしたらヒナ鳥がいるかもしれない。
繁殖を終えたのかどうか、相変わらずウグイスは大きな声でさえずっている。テリトリーを維持しているのだ。
時折、ウグイスの声にガビチョウの声が重なる。1羽だけはでない。1羽のガビチョウが鳴く・・つまり、テリトリーを主張すると、近隣のガビチョウも対抗して鳴き出す。朝の時間は、他の小鳥たちも餌取りに忙しく、その間、にぎやかにさえずる。これらの声が重なると、周辺はにぎやかというか、うるさいくらいのざわめきに包まれる。
枝の上に黒い鳥。カラスだ。カメラを向けるこちらの動向を探っているようだ。人をあまり気にしていないようにも見える。このカラスも巣だって間もないのではないだろうか。
さて、めずらしい鳥を見た。
5月16日のことだった。散歩を終え、自宅周辺の住宅のある所まで帰ってきた。どこからともなく、とても良い声のさえずりが聞こえてきた。
キビタキがこんなところでさえずっているのだろうか。そう思った。
周辺に視線を向けてみると、電柱のてっぺんに声の主がいた。
イソヒヨドリだった。
遠野では、今回を含めて3度しか見たことがない。市役所周辺では、頻繁に見ていた。おそらく、すぐ近くを流れる新川など、生息環境が適しているのだろう。遠野では、その環境のあるところに、私の足が向いていないということなのだろう。
全身像を撮りたい。もう少し・・もう少し移動して。そしてこれが限度だった。
5月19日のこと、初めて見たのがアオバトだ。
散歩の道から外れた林の中、遠く離れた枯れた松の梢に中型の鳥を見た。キジバトだろうと思ったが、念のため写真を撮ってみた。
その距離にして100m以上はあると思う。空気中のガス、遠すぎて被写体が小さいなどが影響し(腕もあるかもしれないが)、くっきりした写真にはナラ飼ったが、自宅のパソコンで拡大してみると、何とアオバトだったのだ。
写真で見たことはある。しかし、写真は海岸でとられたもの。このことから海岸に生息し、遠野では見られないと思っていた。
ところが、これをきっかけに調べて見ると、アオバトは深い山などに生息し、鉱泉や海岸などに集まってくるという。ミネラルを採取するためなのだろうか。だから、遠野にいても不思議はないということになる。
だいたい鳩程度の鳥を見るとキジバトと判断する。しかし、その思い込みは捨てた方が良さそうだ。
朝の散歩は月を見ながら歩くことも多い。青い空に浮かぶ白い月。枯れ松の枝に月が止まった。
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