昨年、おそらく6月定例市議会だったと思いますが、自家消費用農作物等の放射性物質検査に、非破壊式の検査機器を導入することが議決されていました。昨秋には導入され、秋の産物、特に野山で採取したキノコの測定などがしやすくなると思って、その旨回りの方にも伝えていたのですが、装置の製造などの関係で納入まで時間がかかると知った時には後のまつり。そのまま年を越していました。
本日、議会棟の控室に行ってみると、3月2日から非破壊式検査の運用を始めるという連絡が配布されていました。非破壊式検査は、測定に使った食材も食用として使えることから、これまでより格段に測定がしやすくなり、特に野山で採取した山菜、キノコなどを問題がない場合には食することができるようになるので、食生活の安心感を高めることに大きく寄与します。気軽に利用してほしいと思います。検査の詳細は次の画像を参照してください。小さい画像をクリックすると大きくして読むことができます。
これまでの放射性物質の測定器は、測定対象物を検査容器に詰め込む際に容器内を均質にする必要があるため、細かく刻んで検査に持ち込んでいました。このため持ち込んだ食材は食用とすることができず、少量しか取らない産物を測定にかけると食べるところがなくなるという声をよく聞きました。
新たに導入される非破壊式検査器の場合、細かく刻む必要がありません。大きい物は縦×横×高さ=30×20×15(単位は㎝)より小さくする必要がありますが、この程度ならば測定に使った食材を料理に使うことも可能です。刻む面倒もないことから、これまでよりも格段に測定に持ち込みやすくなります。
自分自身、以前、キノコである種の実験をしたいと思い測定に出したことがありました。
そのきっかけになったのはある本で読んだチェルノブイリでの経験でした。同国でもキノコはよく食べられいたそうですが、原発事故後はキノコを一定期間塩漬けにした上で食材にしているとありました。漬けておいたキノコは、内部から放射性物質が溶け出して、安全に食べることができるというのです。またある方が、「事故があった年に採取した原木露地栽培のシイタケを1年漬け込んだものを測定したら問題がなかったので食べた」と話していました。この場合、漬け込む前のシイタケに汚染があったかどうかは確認していませんでした。これらのころから汚染が確認されたキノコを漬け込んで、一定期間保存した後に測定してみたいと思ったのです。
知人にそんな話をしていたら、ありがたいことにイッポンシメジ(いわき地方の呼称。ウラベニホテイシメジのこと)を2キロ届けてくださいました。その時に測定用として1キロを計ると直径25cm程度のボールに山盛りになりました。エベレストのように先端が尖って見えるまで高く積み上げる必要があったのです。
このイッポンシメジからは放射性物質は検出されなかったため、残りの1キロ分をおいしくいただくことになりましたが、測定に使った1キロ分は廃棄せざるをえませんでした。ああ、もったいない。通常2キロもの量をいただくことはありません。このため「野山のものは食べないかという選択が安心」という判断をせざるをえない状況でした。
非破壊式の場合、野山で採取したキノコ類、タラの芽などの山菜を刻むことはありません。問題がなければそのまま料理に使えますから、気軽に測定に出すことができます。
また非破壊式の測定機器の導入にともない、測定の申し込み方法も変わり、予約なしに検査所に持ち込んで測定し、15分ほどで結果が出ますから、少しの待ち時間で検査結果と検査に使った食材を持ち帰ることが可能になります。この面でも測定のわずらわしさから開放されます。従来のきざんで計る測定器も運用されますが、この場合も同様の扱いにするといいます(明星大で測定する場合は、非破壊式、従来の検査機器とも正午までの受付で、検査結果の受け取りは従来通り午後4時から午後5時の間になります)。
新しい検査器の導入で測定がきめ細かに行えるようになり、食材に関する安心感が高まることは、いわき市での暮らしの安心感を高め、風評被害を克服する重要な要因になっていくものと思います。利用しやすくなる自家消費用農作物の測定をどんどん利用してほしいと思います。
本日、議会棟の控室に行ってみると、3月2日から非破壊式検査の運用を始めるという連絡が配布されていました。非破壊式検査は、測定に使った食材も食用として使えることから、これまでより格段に測定がしやすくなり、特に野山で採取した山菜、キノコなどを問題がない場合には食することができるようになるので、食生活の安心感を高めることに大きく寄与します。気軽に利用してほしいと思います。検査の詳細は次の画像を参照してください。小さい画像をクリックすると大きくして読むことができます。
これまでの放射性物質の測定器は、測定対象物を検査容器に詰め込む際に容器内を均質にする必要があるため、細かく刻んで検査に持ち込んでいました。このため持ち込んだ食材は食用とすることができず、少量しか取らない産物を測定にかけると食べるところがなくなるという声をよく聞きました。
新たに導入される非破壊式検査器の場合、細かく刻む必要がありません。大きい物は縦×横×高さ=30×20×15(単位は㎝)より小さくする必要がありますが、この程度ならば測定に使った食材を料理に使うことも可能です。刻む面倒もないことから、これまでよりも格段に測定に持ち込みやすくなります。
自分自身、以前、キノコである種の実験をしたいと思い測定に出したことがありました。
そのきっかけになったのはある本で読んだチェルノブイリでの経験でした。同国でもキノコはよく食べられいたそうですが、原発事故後はキノコを一定期間塩漬けにした上で食材にしているとありました。漬けておいたキノコは、内部から放射性物質が溶け出して、安全に食べることができるというのです。またある方が、「事故があった年に採取した原木露地栽培のシイタケを1年漬け込んだものを測定したら問題がなかったので食べた」と話していました。この場合、漬け込む前のシイタケに汚染があったかどうかは確認していませんでした。これらのころから汚染が確認されたキノコを漬け込んで、一定期間保存した後に測定してみたいと思ったのです。
知人にそんな話をしていたら、ありがたいことにイッポンシメジ(いわき地方の呼称。ウラベニホテイシメジのこと)を2キロ届けてくださいました。その時に測定用として1キロを計ると直径25cm程度のボールに山盛りになりました。エベレストのように先端が尖って見えるまで高く積み上げる必要があったのです。
このイッポンシメジからは放射性物質は検出されなかったため、残りの1キロ分をおいしくいただくことになりましたが、測定に使った1キロ分は廃棄せざるをえませんでした。ああ、もったいない。通常2キロもの量をいただくことはありません。このため「野山のものは食べないかという選択が安心」という判断をせざるをえない状況でした。
非破壊式の場合、野山で採取したキノコ類、タラの芽などの山菜を刻むことはありません。問題がなければそのまま料理に使えますから、気軽に測定に出すことができます。
また非破壊式の測定機器の導入にともない、測定の申し込み方法も変わり、予約なしに検査所に持ち込んで測定し、15分ほどで結果が出ますから、少しの待ち時間で検査結果と検査に使った食材を持ち帰ることが可能になります。この面でも測定のわずらわしさから開放されます。従来のきざんで計る測定器も運用されますが、この場合も同様の扱いにするといいます(明星大で測定する場合は、非破壊式、従来の検査機器とも正午までの受付で、検査結果の受け取りは従来通り午後4時から午後5時の間になります)。
新しい検査器の導入で測定がきめ細かに行えるようになり、食材に関する安心感が高まることは、いわき市での暮らしの安心感を高め、風評被害を克服する重要な要因になっていくものと思います。利用しやすくなる自家消費用農作物の測定をどんどん利用してほしいと思います。
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