伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

和紙漉き研修2度目に行ってきました

2023年06月25日 | 遠野町・地域
 谷野での和紙漉き研修は今回で2度目。前回は全般にわたる知識の習得が目的だったが、今回は菊判(ほぼ開いた新聞紙大)の和紙を漉く技術の習得を主に研修した。

 初日の朝、遠野を出発し、午後1時過ぎに谷野に到着した。最初に楮畑に出かけ、楮の芽かき作業を小一時間実施した。




 この後に、タイ楮を打解機と長刀ビーターにかけ、繊維化して、この日の研修を終えた。
 翌日、朝から漉き舟に紙料を準備し、水に溶かし込む楮やネリ(水にとろみをつける粘性物質)の量を確認し、早速、紙漉きの実技研修に入った。

 参加したメンバーは伝統工芸遠野和紙・楮保存会から2人、地域おこし協力隊2人、遠野支所の随行1人の5人。私と協力隊の3人は主に流漉きの実技研修、2人は賞状用紙大の流漉きを主に練習した後に菊判を漉く練習をした。



 今回の研修で、流漉きの3人は、菊判の形を作る技術はほぼ習得したと思う。紙にしわが寄る失敗などは亡くなり、ほぼ100%紙の形にすることはできた。今後は紙の厚さを一定にする技術を身につけるなど、さらなる研鑽が必要と思う。

 今回初めて参加した2人も、賞状用紙大にとどまらず菊判の紙をおおよそ漉くことができるようになった。素晴らしい技術向上だ。こうして紙漉き、特に菊判の流漉きをできる人員が
増加することは、今後の和紙技術の継承の可能性を拡大する。

 今回参加した地域おこし協力隊員から、遠野に帰ったらタイ楮で準備をし、さらなる紙漉きの研鑽に励むことにしようという提案があり、そうすることになった。技術も未熟な私がいうのもおかしいが、積極的に取り組む姿勢がこうして生まれてくることは、良い傾向と言えるだろう。昨年の研修を機に、練習のためのタイ楮の確保をお願いし、準備してくれた保存会にも感謝したい。

 さて、今日畑に植えたトロロアオイは数百株。今後間引きもするのでおおよそ100株は採取できると思う。
 最初に10数mの畝を3本たて、15cm間隔で株を植え込んだ。
 その直後からウリハムシが来て、葉を食べようとした。



 植えた直後に葉にたかったウリハムシ6匹は駆除した。
 明日からしばらくはウリハムシの駆除が必要そうだ。


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