伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

遠野和紙・楮保存会ボランティア

2023年02月01日 | 遠野町・地域
 ボランティア活動は、年間の活動の中でもこの冬期間が忙しい。和紙の材料となるコウゾを刈り採り、皮を剥き、その皮の表皮(黒皮)を取り去る「しょしとり」をして白皮を取り出して乾燥させるという作業をする。

 こうして作られた白皮は、紙漉きをする際に煮熟(炭酸ソーダを加えた水で数時間煮る作業)後に水にさらしてアクを抜き、皮に残されたごみや汚れを取り去る「塵取り」をする。きれいになった皮を木槌等でたんねんに叩く「打解」をして繊維化し、ビーターという機械にかけて繊維をバラす。この繊維を水に溶かしてトロロアオイから取り出す粘性物質のネリを加えて簀で好き上げれば、和紙となる。

 和紙とその伝統を残す上での大切な作業だ。
 皮むきは、枝の皮の一端をつまんで一気に引きはがす。



 今回の作業で、遠野町根岸川畑の畑の3分の2まで刈り採りが終った。残る3分の1と深山田の最後の伝統的紙漉き職人の家族から借りている畑のみ。2月中には作業を終えるのではないだろうか。

 比較的年配のベテランボランティアがほとんどだが、楽しく作業を進めている。
 未経験の方も含めて、伝統の遠野和紙の保存活動に参加して欲しいものだ。


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