市の、平成28年度古典文学講座が今日から始まりました。
今月から1月まで全8回で『宇治拾遺物語』を学びます。
『宇治拾遺物語』は、平安中期に源隆国が編纂した『宇治大納言物語』が、平安末期に増補されて
『今昔物語』となり、それが又後の人に増補されて鎌倉時代初期に成立したと言われています。
つまりは、昔から伝わってきた自然発生的な民話などを集めた説話集なわけで、編集者は未詳だそうです。
「わらしべ長者」や「こぶとりじいさん」「雀の恩返し」と言ったお馴染みの昔話も元ネタはこれらの本だといいます。
次回7月は早速「こぶとりじいさん(鬼に瘤取らるる事)の巻」ですから、面白そうです。
又、芥川龍之介が『宇治拾遺物語』を元に「鼻」「芋粥」などの短編をどのように仕上げていったかも
興味のあるところで、今年度の講座もとても楽しみです。