雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

2013年07月24日 | ポエム


 道

田植えを終えた
田んぼと田んぼのあいだに
僕らがかつて走った道があった
唄うことをやめたひばりがいた
泥水を飲む蝶がいた

農家の人々が働いていた
遠くの山並が
青く光っていた

そして僕は
走ることを思い出した

(1976.7.2~2014.3.18)
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