雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

しらさぎのうた

2013年07月29日 | ポエム

 しらさぎのうた


夏の田の緑のじゅうたんの中から
しらさぎが二羽、飛び立った
白い姿は、
緑の中をしばらくさまようと
どこかへ飛んで行った
やさしいぼくらの足音におどろいて
ぼくらの心も知らずに
また
しらさぎは追われた
また
しらさぎは逃げた
(1972)

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