雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

2014年02月04日 | ポエム


 春 ( 卒業までの3つのソネット )


梅の花が咲き
蝶が舞い
あたたかさが
僕をつつむとき

春めく喜びは、そのまま
僕の喜びであり
晴れゆく空は、そのまま
僕の晴れゆく心だった

今、僕の目に涙があるとしたら
それはいったい
何のためだろう

すべてが生き返るような、ひばりの
さえずりが聞こえるような、そんな
あたたかい春の陽(そしてそれは今も
  僕の心のなかにふりそそいでいる)
(1974.2.20)
コメント
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