<共同通信より>
-------------------------------
日中韓が20日にFTA交渉開始 閣僚級会合で宣言
日本と中国、韓国が、東アジアサミットがあるカンボジアで20日に閣僚級会合を開き、3カ国の自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉開始を宣言することが16日、分かった。沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島をめぐる日本と中国、韓国の対立とは切り離し、経済面の関係強化を優先する。日本は枝野幸男経済産業相が出席する。日中韓FTAをめぐっては、ことし5月に北京で開いた3カ国首脳会談で年内の交渉開始方針を確認。
<転載終わり>
---------------------------------
日本は以前は貿易立国と言われていましたが、今はアメリカと同じで内需の国になりました。経団連などは輸出が経済の中心のように言ってますが、輸出でのGDPは全体の約25%に過ぎません。75%は普通に私たちが消費する内需になります。アメリカは約20%です。
中国は約50%、韓国は70%を輸出に頼っていますので、貿易が不振になると一気に売上が減少する構造になっています。ですから竹島や尖閣諸島で争うことにより日本との貿易額が減少して困るのは、中国も韓国も一緒です。
ですので、政治では領土問題でいがみ合いながらも、日中韓のFTAを推進したいという思惑は3国とも共通しています。そこにロシアが加われば、ユーロどころではない世界最大の経済圏が確立されます。このような動きに対して、当然アメリカは面白くないと思います。というより脅威に感じていると思います。アメリカにとっては、日中にいがみ合ってもらいたいのです。できれば石原氏のような人が先導して、戦争にでもなってくれたら最高だと考えていると思います。尖閣問題が発生してから、アメリカは日中に武器を売っています。
ユーロのように同じ通貨を使うのは現時点では相当無理がありますが、先ずはFTAレベルで日中韓が合意し、その後ロシアも加えれば面白い展開になると思います。ロシアは世界最大の天然ガス産出国ですので、エネルギー問題も安定します。
今日開催される日中韓の会議で、FTA締結に向けた交渉開始を宣言するそうです。今日は大きな歴史の扉が開かれる記念すべき一日となるように思います。