<Yahooニュースより>
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中国外務省、核実験に断固反対=北朝鮮以外の各国も自制を
時事通信 9月9日(金)14時43分配信
【北京時事】中国外務省の華春瑩・副報道局長は9日の記者会見で、北朝鮮の核実験を受けて外務省声明を発表、「国際社会の反対を顧みず、核実験を実施した」と非難し、「断固たる反対」を表明した。
その上で北京の北朝鮮大使館に抗議する考えを示した。北朝鮮に対しては、非核化の約束と国連安保理決議の順守を求め、「情勢を悪化させるいかなる行動」も取らないよう訴えた。
華副局長は「一方的な行動は自国の安全の助けにならないだけでなく、目標の実現をさらに困難にさせる」と批判。北朝鮮を含めた各国に対し、「互いに刺激することを避け、朝鮮半島の平和・安定実現へ努力すべきだ」と自制を求め、6カ国協議を通じた問題解決を呼び掛けた。
華副局長は朝鮮半島の非核化実現、核拡散防止、北東アジアの平和・安定の維持という中国の原則を堅持していく立場を確認。国連安保理の制裁に関連し、「責任を持ち、建設的なやり方で討論に参加する」と強調した。
<転載終わり>
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北朝鮮がまたやらかしましたね。核実験は今年1月6日以来で、通算5回目になります。今回の実験で、核弾頭を搭載した弾道ミサイルの実戦配備に近づいた可能性が大きくなったようです。
韓国気象庁は9日午前9時半頃、北朝鮮北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場がある咸鏡北道(ハムギョンプクト)吉州(キルジュ)郡付近を震源とするマグニチュード(M)5・0の人工的な揺れを観測しました。日本の気象庁や米地質調査所(USGS)などでも、M5・3の揺れを観測しています。
先日も潜水艦発車ミサイル(SLBM)の実験を成功させているので、北朝鮮の技術は高度になり、そろそろ実戦で使えるまでになったと思えます。日本人としては、何故北朝鮮はこんなことばかりやっているのだろうと、不思議に思いますね。世界の孤児に自らすすんでなろうとしています。
核拡散防止条約(NPT)において、核保有が認められている国は、米国、ロシア、英国、フランス、中国の5カ国です。北朝鮮はNPTに加盟しないことで、核保有を行なっています。インドやパキスタンもそうです。北朝鮮としては、米国など5ヵ国だけが核保有を認められているのは、おかしいと言っているのでしょうね。これも分らなくもないです。国際法ではどの国も核保有を認められているので、北朝鮮の行動も自国の防衛という観点では間違ってはいないわけです。ただ、核はキチガイに刃物なので、世界の190ヵ国はNPTに加盟しているのです。
そこで、 北朝鮮が核実験を行うことにより、どのような影響があるかを考えてみると、背景がすこし見えてきます。北朝鮮がミサイルを発射すると、韓国や日本へ米国のミサイル防衛システムが売れるので、米国にとっては利益があります。そもそも高度な技術が必要とされる核実験を、北朝鮮一国で実現できるのかという疑問があります。さほど豊かでもなく、工業技術すら遅れている国が核実験などできるのでしょうか。この観点からすると、米国の軍需産業が北朝鮮の核技術等を支援しているのではないかという疑惑が出てきます。
一方で北朝鮮は経済的には中国の支援を受けています。すでに北朝鮮の不動産や企業は中国に抑えられているといわれています。その観点からみると、北朝鮮は中国が抑えているともいえます。今回の核実験で、北朝鮮を抑えているはずの中国は、恥をかいたわけですから、習近平への反対勢力が北朝鮮と連携し今回の核実験を行なったとも思えます。
北朝鮮は世界の悪役を演じることで、米国と中国の狭間で生きているのかも知れませんね。表に現れている情報だけでは、これくらいの憶測しかできませんが、事実は小説より奇なりかも知れません。旧日本軍陸軍中野学校が北朝鮮を作ったという説がありますが、日本の独立を支援するために、核実験を行なっているという妄想も生まれてきます。北朝鮮の核技術が高度になれば、日本の手足を縛っている現行憲法の改正を後押しすることになります。米国はそれを黙認というスタンスにも見えます。これは考えすぎかも知れませんが。