<日本食糧新聞より転載>
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全日本パン協同組合連合会、学校給食緊急対策委中間報告 文化発展には週2回以上
全日本パン協同組合連合会(全パン連)は1月26日、学校給食緊急対策委員会を開催し、全7回の議論をまとめた中間報告を公表した。同委員会は、政府が進める「食料自給率の向上」による米飯給食が推奨され、学校給食におけるパン食が週0回から1回程度まで減り、製パン事業者が事業継続が困難で廃業などを余儀されている現状を踏まえ発足。中間報告では川島弘士特別委員長が「学校給食パンの減少はパン産業・パン文化の衰退に直結し、今後のパン食文化発展には、国産小麦などを使用したパン給食週2回以上の目標を達成したい」と語った。
<転載終わり>
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私の子供のころは、週に0回から1回程度学校給食にご飯が出ましたが、今では逆転しています。製パン業者が廃業せざるを得ないのは気の毒なことですが、お米中心の給食に変わったことは評価できると思います。
1953年から54年にかけて、アメリカは農産物が大豊作でした。アメリカでは「余剰農産物処理法」という法案が成立し、その多くの余剰農産物が、敗戦国だった日本にやってきました。その中心が小麦でした。
この時期から急速に学校給食にパンが出はじめました。
「米は太る」とか「日本人は米を食べているから身長が伸びない」などといった噂も、この時期に良く聞かれていたようです。
日本はアメリカの属国ですからこうした圧力に屈したのでしょうが、給食でお米が復活したことは、一歩ずつですが、日本はアメリカの呪縛から逃れているといえます。