今回は雪で志度に行くのを止めたので 丁度 7時からのボクシングの
中継を見ることが出来ました。
7戦目で世界チャンピオンになった井岡選手は殆ど打たれてなく
インタビューも落ち着いたものでした。
私と同じようにTV観戦していた コラムニストの勝谷誠彦氏の
文章を拝借します。
実にいい試合でした。軽いクラスなので音が鳴るようなパンチの応酬はないかわりに、早いの何の。最初のダウンを奪ったフックも決め手となったボディも私にはっきりと見えなかった。それにしてもボディでノックアウトするとはなあ。
ボディでノックアウトがとれるチャンピオンの誕生だ。
TBSが1時間とはいえこの試合を中継したのは自らがかかわっている
『あしたのジョー』のプロモーションのためなのだが、それはそれでよかった。
丹下段平役の香川照之さんの解説は、どんな元プロのそれよりも凄味があった。
「あしたのジョー」は熱心に読んだので 今でもいろんな場面や言葉が
記憶にあります。
その映画が公開されるので 見てみたいと思っています。
TVを引き続き観ていたら 「ぴったんこカンカン」は
『あしたのジョー』ツアー 2Hスペシャル! で
香川照之さんが出ていて 石垣島に具志堅用高に会いに
行って ボクシングへの傾倒ぶりを見せてくれました。
香川照之が、映画『あしたのジョー』の丹下段平役に懸けた思いをつづった
著書「慢性拳闘症」が発売されています。
以下はその書評です。
自身の「拳闘」に対する“異常な性癖と症候群”を“病”と表現する香川。
その著書からは、丹下段平役に挑んだ香川はもちろん、
矢吹丈を演じた山下智久、力石徹を演じた伊勢谷友介、
そしてスタッフたちの熱い撮影の日々が伝わってくる。
腹巻きを巻き、ニッカボッカと地下足袋を履き、ネルシャツを着て、竹のステッキをつかむ……
映画『あしたのジョー』で、香川は見事に丹下段平になりきった。
自身も、著書の中で「渾身の化身が怨念に満ちた写し絵のごとく目の前に現れてしまった。
間違いなく皆がそう思っているのが手に取るように分かるではないか。ああ!
私は確信する。最初の扮装テストで、もはや丹下段平がほぼ出来上がっている!」と自画自賛している。
「慢性拳闘症」というタイトルの通り、「私はまだ病気でした。病人でした。すみません」と
自身のボクシングに対する情熱を“病気”と記しているのも印象的だ。
先日行われた映画『あしたのジョー』の完成報告会見では、“慢性拳闘症”であることが功を奏し、
撮影中は山下や伊勢谷に対してボクシング指導をしたことも明かされた香川。
これまでも映画『鬼が来た!』『ゆれる』などの撮影秘話を
「中国魅録-『鬼が来た!』撮影日記」「日本魅録」といった著書にまとめている香川。
そのタッチは絶妙で、映画『あしたのジョー』を撮り終えた達成感も、
「そうして、二時間のフィルムの中だけに我々は焼き付けられて、私たちは消えた。
全ては真っ白に戻った。真っ白に。燃え尽きた。
燃え尽きちまったよ。おっつぁん」と表現。
「慢性拳闘症」は、映画のサイドストーリーとして楽しめる一作になっている。