山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ウド料理の神回?(前編)

2021年02月16日 | 山菜料理
 日記の順番がかわってしまいましたが、冷凍山菜の続きです。
 我が家の冷凍庫は、現在、宝の山と言ってよいでしょう。妻が買ってきたものと、マタギが保存し(たまま忘れてしまっ)たものと、贈られてきたけれど食べきれなかったもの等々が、所狭しと同居しています。
 今回、発掘調査を実施したところ、家宝級の食材が多数眠っていることが分かった。それらの中から、早期に対応しなければならない食材を見つけ出し、調理しつつあります(ここまで、ワサビ⇒ムキタケです)。しかし、ホッとする間を与えることもなく、冷凍庫は、次の課題を突き付けてきたのだ。
 その食材の名は、『身欠きニシン』。ご存じ、ニシンの干物なんだけど、冷凍庫での長期保存には、あまり向かない食材です。
 お正月に使った残りと言うわけではありません。
「そろそろ、◎◎を食べたいなあ。」
と溢したマタギの声を聞き取って妻が用意してくれたものではないだろうか。記憶は残っていないんだけど、推測していくと、その辺に落ち着きそう。妻に聞いてみると、「その通り。」だそうだ。
 気付いたときが吉日。忘れ去られずに済んで良かったじゃないの。早速開始するのは、

  ≪ウド料理≫

 正月料理以外で『身欠きニシン』を我が家で使う場面といったら、ウド料理なのだ。それでは、準備を始めることにしましょう。

 下ごしらえの部
 ・塩漬けの桶からウドを適量掘り出してサッと塩を洗い落とします。


スタート時の姿

 ・銅鍋にたっぷりめのお湯を沸かして、ウドを投入
 ・3分ほど茹でます
 ※太いので、ここで火を通します
 ※途中で一度だけウドを裏返しました


こんな感じ

 火を止めると、


銅鍋マジック!

採ったときの鮮やかな色が復活するから驚きです。
 ・お湯がすっかり冷めるまで待って、翌朝にかけて2回水を取り換えました
 ※塩分を完全に抜くためらしいです
 ・この間に身欠きニシンをぬるめの塩水で解凍し、汚れとウロコとを外しておきます


こんな感じ

 ここから、山形の郷土料理、『ウドのドンコロ煮』に進んでいくのですが、その前に、

  ≪ウドの葉のゴマ和え≫

 ・ウドの先端部分を切り外して、寸切りにします


使ったのはこの辺

 ・すりごま大さじ2と醤油みりん各大さじ1を和えておきます


 ・切り分けたウドに回しかけます


出来上がり



 食べてみると・・・、感動です!春山の味と香りが身体中に押し寄せてきます。
 こりゃあ、ウド好きにはたまりませんわ。

 ある程度、期待はしていたんです。「美味しく出来ますように。」という願いもあったんです。
 でもね、その期待と願い、そして、予想を遙かに超えて美味しかった!
 こういうのを、ドラマやアニメの世界では『神回』って言うらしいです。
 正にそれ!山菜料理の神回です!
 塩漬けが良かったのか、銅鍋が良かったのか、定かではないのですが、春山の味を堪能することが出来ました。
 今回は、山の神様とともに、塩漬けの桶と銅鍋にも感謝です。ありがとうございました。

 To be continued!