山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山は待っててくれた

2022年04月26日 | 山菜採り

 本日の収穫物。

       ちょっと採りすぎたかも

 『海』でパーフェクト負けを喫したけど、今度は、懲りずに『山』だ。

 前回の(山遊び)同窓会のあと、日程調整をしたら、10日以上も間が空いての期日設定になってしまった。

 計画は、同じ場所の同じコース。但し、日の出の時間がかなり早くなってきたから、集合と行動開始も少し早めることになった。

 そして当日、A氏とマタギの車は、予定よりもかなり早い時刻に集合場所に着いてしまった。余裕がありすぎるので、装備を整えて待つことにしたのだが、相方のT氏もかなり早く到着。これだけで、互いの胸の高鳴りが分かるってもんだ。

「行くか。」

「おうっ。」

前回と同じ場所に車を移動させて、準備完了。

 時間も早いんだけど、雲が厚いせいか、まだ暗闇に近い状態。

 しかし、誰からともなく藪に入り込む。

「赤コゴミ、出ったぜ。」

T氏が、早くも発見。マタギには見えなかった。しかし、初物ではないか。

「赤外線センサーつけっだのんねべにゃあ。」

「はっはっは、山菜は見えんのよ、どんなに暗くても。」

 赤コゴミが出ているということは、山の春も盛期に入ったと見て良いだろう。先に進む。

 前回と同じコースなのだが、様子がガラリと変わっている。

       シドケ(モミジガサ)が食べ頃に

       コゴミも真っ盛り(ピンぼけ御免)

       ワサビは、完全に『お花畑』

       赤コゴミを採集中

 山は、真っ盛りになって我々を迎えてくれた。

 今回の場合、A氏はワサビを採らない。マタギは赤コゴミを採らない。T氏はシドケを採らない。こんな風に、それぞれのターゲットが少しずつずれるので、また面白い。

 自分が目的としない山菜を見つけると、探している仲間に声を掛けて採ってもらう。これを繰り返しながら進むのも楽しい。

 同じターゲットに逢ったときにも声を掛けあうのだが、その中でも面白かったのが、こちら様。

       頭上の山菜スタート!

 タラノメはご覧の通り、トゲトゲの枝の先端に生えている。手が届く高さなら、問題なく採れるんだけど、そんなに甘くはない。頭上高くに生えている奴が殆どだし、そちらの方が品質良好なんですよ。そんでもって、木を折ってしまったら、環境破壊。だから、慎重に採るんですね。しかも、棘でダメージを受けないように。

 この時、仲間がいると、作業がかなり楽になります。一人が枝の途中を引っ張って、もう一人が先の方をたぐり寄せて、

「OK、採れた。」

「じゃあ、手、離すぞ。」

「あいよ!」

こんな感じで採っていくと、木を傷めないし、効率的なんですね。

 おかげさまで、タラノメの初物も、結構いただくことができました。

       山菜のお洗濯(これは山に、分け入る前)

 「どうする?次の場所行く?」

「いや、いいわあ。これだけ採ったら。」

「昔は、次の川、次の山って渡り歩いたっけけどなあ。」

「うん。充分!」

「次回、どうする?」

「T川の様子、見てみっだいやあ。」

「じゃあ、また連絡すっから。んだらまた。」

       月山道 ブナの芽吹き(例年より早いかも)

 たっぷりと楽しませてもらいました。遅れ気味だった春も、ここにきて一気に進み始めた感じ。

 前回の海遊びは空振りだったけど、山は待っていてくれたようです。

 ありがとうございました、山の神様。また、楽しませて下さい。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りんこ。copelonmaru)
2022-04-26 16:32:55
こんばんは~。

シドケにタラの芽、コゴミもいいですね~。
山菜の宝庫、羨ましいです。
ワサビも久しく食べていないなぁ~~。
返信する
いい季節になりました (holidaymatagi)
2022-04-26 20:57:31
 りんこさん、こんばんは。
 コメントありがとうございます。
 おっしゃるように、いい感じになってきました。
 やっぱり、春は心が躍りますね。
 日差しと空気に加えて、やっぱり美味しいものから喜びが広がっていくみたいです。
返信する

コメントを投稿