今回の山遊びで連れ帰った山菜は3種類。フキノトウとアサツキとワサビだ。メインターゲットはワサビなのだが、あまりにも『旬』を感じさせるフキノトウとアサツキも持ち帰りました。で、前回と同じようで違うのがフキノトウ。前回は、芽吹いたばかりのツブだったが、今回は『とう』の立ったもの。料理も変わってくるので記録を残しておきます。
この3種の中で、調理に一番気を遣うのが、やっぱりワサビ。他の収穫物も美味しいんだけど、ワサビに関しては、きちんと調理しないと、苦いだけの雑草に化けてしまうのだ。今回は、考えていることもあるので、後からじっくり対峙することにしました。
さて、残る二つなんだけど、アサツキに関しては、前回の反省(採りすぎた)もあって、ほどほどにいただいてきたので、まっ先に調理して、いつでも食べられる状態にしてしまいました。
下ごしらえさえ済めば美味しく戴くだけ
ありがたい山菜です。何と言っても美味しい!
早速、夕食のお供に
さて、次です。春の訪れとともに、フキノトウが話題に上がることも増えてきました。職場での会話。
「フキノトウ、大好き。でも、(天ぷらを)3個食べたら、もう、しばらく食べなくてもいい感じ。」
「賛成。あと、フキ味噌は美味しいけど、これもちょっとだけ。春の香りが味わえればいいだけ。」
まあ、そんなものでしょうな。
「じゃあ、茎とかは?」
「何?フキノトウの茎???」
「うん、美味しいんだけど。」
「ええ?そんなの食べたことない!」
「私も。フキは大好きだけど、フキノトウの茎も食べられるの?」
「何言ってるの。マタギの感想としては、フキよりもはるかに旨いよ。」
「ええ?知らなかった。どうやって食べるの?」
「基本的にフキと同じだよ。」
・・・正直、こちらの方がビックリだ。こんなおいしい料理を知らないなんて。
妻に話すと、
「私も知らなかった。ここに来るまでは。」
と言う。
なんというもったいない人生を歩んでいるんだ、君たちは。これは、山形県民なら、極めて簡単に手に入って、調理もできてしまう美味しい料理だというのに・・・。フキが好き。それはいいよ。でも、フキノトウの茎は、まるでレベルが違う。まさに異次元のおいしさだと言うのに。
で、今回は、その茎が食べ頃に育っていたので連れ帰ったというわけです。作るのは、
≪フキノトウの炒め煮(ノーマルバージョン)≫
下ごしらえ・調理の部
・いただいてきた蕗の薹を水で洗ったら
・葉っぱをこそげ落として、花芽を外します
※葉っぱは、かき揚げ等に使用予定
・熱湯で5分間茹でます
・水にさらしてアク抜き。その後寸切り
・フキノトウの重さが240gあったので、×1.5÷10で
※酒みりん醤油各36gが味付けのベースになります
・ごま油適量を熱して
・軽く炒めたら、用意した調味料を入れて焦げ付かないように煮ます
・水分が飛んでしまう前に和風だしを少々、最後に鰹節をかけて混ぜたら
出来上がりました
早速、ギャラリーが訪問して食べております。マタギも、製作者としての責任があるので、味見をします。
おお!
やっぱり、ただのフキとは全く異なる風味。マイルドで豊かな味わい。そして、この時期ならではの柔らかさ。
もちろん、通常のフキノトウ料理のような苦みも全くありません。全く別物と言ってよいでしょう。
これぞ、異次元のフキ料理です。
もう一つ食べて、んああ~、美味しい!
これは、あっという間に売り切れそうですね。
山形の春は、時期をずらし、雪を融かしながら徐々に海抜を上げ、広がっていきます。今回の作品が売り切れたら、次の川で、また採ってきて作りましょう。
山の神様、また、よろしくお願いいたします。
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