山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

本命不在のキノコ採り

2021年08月22日 | キノコ採り

 夏が終わったかのような天候がようやく一段落して、気温も上昇してきた。8月も後半戦まで来ているんだから、そろそろ発生してくれよな。そんな思いで、キノコ山に出掛けてみた。

 前日から未明まで雨だけど、その後、曇り空で推移する予報だから、本日に関しては悪くない。

 ただ、問題になるのは、ここまでの天気。降雨が多かったことに加えて、気温が低すぎる。お盆期間中の最高気温が20度を切って、最低気温は、16度前後の日々。平年値を大きく下回っている。これは、秋キノコの王様、マイタケが発生し始めるくらいの気象状況だ。

 こんな状況で、本命のトビタケは、目を覚ましてくれるのかなあ。『日照りトビタケ』という異名を持つぐらいのキノコ。まあ、歌手に例えるなら桑田佳祐(???)みたいなお方だから、この天候には、ちょっと似合わない気がする。でも、もしかしたら、ちょっと顔を出してバラードを囁いてくれているかも。・・・っていうぐらいの、淡い期待を抱いての山業である。

 今回はA氏が同行。夜明け時刻頃に到着。夏山シーズン(登山)は終わったようで、車止めまで、人の気配は一切なかった。

       黄葉が始まっていた木々

 驚いたことに、木々の一部に黄葉が始まっていた。昆虫による『ナラ枯れ』は、葉が茶色くなるので、これは違うと思う。お盆期間の異常な低温に、木々が秋と勘違いしての反応ではないかな。

 実は、マタギの散歩コースでも、ここに来て、実りつつある果物の片脇で花を咲かせ始めた枝が増えてるんです。植物も、この異常な気温の変化についていけずに、勘違いしてるんだと思います。

 さあ、キノコはどうか!

       沢を渡って奥に進む

       A氏がエゾハリタケを発見

       続いてキクラゲ

 ちょっと古いかな?次までに、お友達を増やしていてね。

 肝心のトビタケは、全く気配無し。本命のキノコは、今日も不在のようだ。しょうがないや、こういう年もある。早い年もあれば遅い年もある。豊作の年も不作の年も・・・。

 記録を紐解いてみると、9月に入ってようやく出てきた年だってあるんだから、諦めずにのんびりと待ちましょう。

 ちなみに、

       A氏がハナビラタケを発見

       チチタケは豊作みたいな気がする

 いろんなキノコ達が、それぞれの事情で発生したりしなかったりしているみたいです。

 その辺の生き物達の事情を読み切って収穫できれば言うことないんですけど、マタギの判断は、当たったり外れたり。修行の道のりは、まだまだ遠いみたいです。

 本命不在のキノコ採りになってしまいました。マタギの積み重ねてきた経験と知識の浅さというか、不足している要素も、少しだけ見えてきた気がします(間違いないのは、気温だけが条件ではないということ)。

 一応、収穫がないわけではなかったし、次につながる視点もなんとなく見えてきた気がするので、良い経験になったと考えましょう。

 

 山の神様、本日もありがとうございました。また来ます。



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