山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

秋を感じる台所

2021年09月25日 | キノコ料理

 今回の山業は、かなりくたびれた。予想はしていたし、これに備えて多少の運動はやって来たつもりだけれども、きつかった。終わってみると、足の表も裏も筋肉痛。重たくなっている。ただ、春に怪我をした右半身がほぼ完全に復活していることが嬉しい。

 それに、収穫物達を見ると思わず笑顔になってしまうし、「また行こう!」という気持ちになってしまうのだよ。

 さて、今回の収穫物は、マイタケとサワモダシとミズコブ。どれも少ないんですけど、どれも優れもの。美味しく戴かねば、山の神様に申し訳が立たない。そこいら辺の目途が立つまでは休むわけにもいくまい。

 まずは、≪サワモダシの佃煮≫からいってみます。

 下ごしらえの部

 ・このキノコだけは、採ってきたらまず湯がいて、水にさらします

 ※沸騰したお湯に入れて、再沸騰すればOK

 ・その後、石づき等についた汚れを落とします

       採ってきたら下手な手出しをせずに

       まずは湯がく

       水にさらすと丈夫になります

 このキノコ、非常に美味しいんだけど、とにかく崩れやすい。サワモダシというのは地方名で、本名はナラタケとナラタケモドキ(区別については後日)。地方によっては「ボリボリ」なんて呼ばれる崩れやすいキノコなのだ。加熱しないでいじるとボロボロに崩れてしまう。

 料理の部

 ・キノコ200gに対して、酒大さじ4、醤油大さじ2、砂糖大さじ1と顆粒だし少々を加えて煮詰めていきます。

       強火のまま水分を飛ばしていく

       出来上がり

 本当に美味しいキノコです。しばらく常備菜として楽しませていただきます。

 例年の収穫は、10月なんですけど、どういうわけか(多分冷え込みのせい)今年は早めに発生してしまった。予想外の出会いにビックリですが、ラッキーでもあります。このキノコ、出るのも消えるのもあっという間なので、巡り合わせが良かったと言うしかありません。

 続いて、ミズコブ、マイタケなのですが、長くなってきたのであっさりと。

 ≪ミズコブの醤油漬け≫にしようと思って、袋を開けてみると、

       数珠つなぎだったはずなのにバラバラ(写真下)

ミズコブがバラバラと離れています。これは、落下して根を下ろす準備が整った証しです。こうなってしまうとミズコブ採りは、ますます難しくなります(採ろうとするとポロポロ落ちてしまう)。

 もう来年の準備ができてしまったということですね。一応、葉っぱを外して茹でたら、薄めた出汁醤油に漬けておきました。

       これで最後かも。まだ9月ってのは、ちょっと早すぎ

 最後はマイタケです。前回の残りと合わせて≪マイタケの餡かけ炒飯≫にしました。材料は、

 ・マイタケ100g、春雨20g、レンコン1個(千切り)、ニンジンとタマネギ(冷蔵庫にあった分だけ)を3カップのお湯で茹でて

 ・鶏ガラスープの素、中華出汁、醤油、砂糖、塩で味を調えて

 ・沸騰しているところに溶き卵、オイスターソースを入れて

 ・火を止めたら水溶き片栗粉を回し入れて

 ・再沸騰させてとろみがついたらゴマ油をちょっとかけて

 ・別に作っておいた炒飯に注ぎかけて出来上がり

       これだけで十分旨いっす

       卵を入れて、片栗粉でとろみを付けて準備完了したところ

       出来上がり

 これは、以前紹介した『フカヒレ炒飯』をアレンジしたものです。トロッとした舌触りを春雨で引き出して、マイタケの香りを加えたスープです。天然マイタケの使い方としては、かなり贅沢なんですけど、せっかくの旬の味わいなので、たっぷりと使わせていただきました。もちろん、家族からは好評でした。

 それにしても、収穫物も料理もすっかり秋の気配です。実りの秋、できるだけ長く楽しませてもらいたいものです。

 天気の神様、山の神様、どうかよろしくお願いいたします。



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