時折はタクシーに乗り、ドライバー氏と雑談をする。面白い話が聞けることが多い。
景気の動向には敏感な職種だ。つい質問したくなる。
ここのところの金融不安は、実質経済に大きなダメージを与えた。
幾人かに質問をしてみた。
Aドライバー氏 40代半ばか。
私たちの商売は、悪くなるときには一番早く、良くなるときには一番遅いンですよ。景気が良くなってきたって騒がれても感じないでいて、人が悪くなるぞって言い出す前に、もう悪くなっているんです。タクシーはまだ贅沢品なんですね。
去年の春ごろ、良くなってきたのかなアと思ったンですが、でも、今年の春からはドンドン悪くなってきてます。
理由?居酒屋タクシーが騒がれた影響がありましたかねえ。個人タクシーが我々のところに戻ってきましたから……。彼らは商売がうまいですよ。なにしろベテランです。
Bドライバー氏 60歳は越えている
とにかく悪いです。規制緩和のせいなンですよ。お客さんの数が増えていないのに、タクシー台数が増えましたからねえ。
台数を増やしたのは、経営者の経営責任なンです。それなのに、料金値上げなんてとんでもない話です。お陰でまた、お客さんが減りました。トバッチリを受けるのは、我々なンです。
Cドライバー氏 50代はじめ
禁煙がききましたね。タバコを吸うためだけに乗ってくれていたお客さんがいたンですよ。
その人たちは、もう乗ってくれません。私は禁煙しているので、空気が綺麗なのはありがたいンですが、売り上げが減ったのはキツイですね。
Dドライバー氏 50代半ば
アメリカの金融問題がはじめたころから、ガタッと落ちましたね。約一割は落ちたと思いますよ。
まだ長女が大学3年なんで、もう少し頑張らないといけないのに、困ってます。この不景気、いつまで続きますかねエ。
ドライバー氏たちの嘆きは、まだまだ続く。
こんな嘆きは、タクシー・ドライバー氏に限らない。どの業種も同じ状態なのだ。
金融経済が実質経済を痛めつけてしまった。止まるところを知らない。
金融機関の貸し渋りが懸念されている。今年の11月、12月が問題なのだそうだ。
円」だけが上がって、ドルもユーロも下がってしまった。
「総選挙をやっているヒマなんかありません!何としても景気対策です!」
麻生総理の弁だ。その通りかもしれない。
しかし、解散風が日毎に強まってきているとか。
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