大人の考え、子どもの気持ち

2012-08-04 08:39:18 | Kids Soccer
8/2(木)…長男のサッカークラブの平日練習のことだ。

世の中、土日休みの人が多いためか、平日練習へのオヤジ参加は多くない。
逆に言ってしまえば、おいらみたいなシロウトでも『戦力』になれることがあってね。

で…その練習でのこと、『おやぁ?』と思うことがあってね。
長男が指導者に『中盤をやれ!』とポジション指定されたのだ。

長男のサッカークラブは、GK 以外のメンバーはポジションを決めていない。
『専門的にポジションを決めれば、それ以外やらなくなる』からだ。
小学生の間は『サッカーって楽しい!』って思うこと。
多分…指導方針の『芯』の部分にその気持ちがあるんだろう。
だから『お前はこれをやれ!』という方向には舵が切れない。
イロイロ経験する中で自分の長所や、やりたいことを見つけて欲しいと考えている…のだろう、思う。

だが…これが非常に難しい。

面白さって、なんだろう…。

例えば、みんなで交代で全員がプレーして、それぞれがそれぞれの全力で戦うことが楽しいこと…かもしれない。
例えば、自分の長所を磨いてカッコ良くプレーすることが楽しいこと…かもしれない。

でもさ、4 年生チーム 13 人…考えていることが指導者とリンクしているかと言えば…疑問だ。
実はこのチーム、ポジション決定の主導権を子どもらが握っていた…と言うか、子どもらに決めさせていた。

試合には勝ちたい!
だから、点が取れるメンバーが 4-5 人、自分が動きやすいポジションを埋める。
点が取れないメンバーは…自ずと『そのすき間』に回る。
今までの試合でのポジションの決め方はそんな感じ。

上手い子たちはどこのポジションでもこなす。
指導者の考えているように、イロイロやって自分を伸ばせる子たちだ。
その中でも『僕はここが得意!』って言える子たちだ。

だが、すき間を埋める子たちは、そうはいかない。
自分の得手不得手に関係無く、与えられた出場機会で頑張るしかない。

メンバー中で最後にクラブに入った長男が、すき間を埋める選手であることは間違いない…始めてまだ半年、技術で仲間に敵わない部分が多い。
試合での出場機会は DF が多い。
だが…長男の性格、プレーの質は、MF 向きだ。



技術と体力…。
スポーツにはふたつの指標があって、この両方が噛み合わないと面白くない。
さらに言えば、スポーツも音楽も、基本の技術がなければ面白さは半減する。

楽器の扱い方が分らなければ、バンド活動は楽しくないだろう?
ボールを扱い方が未熟ならば、サッカーが楽しいかどうか?

3 年生ぐらいまでのフットサルコートぐらいのサイズの『ミニサッカー』ならば、ポジションのシャッフルは容易だ。
狭いピッチに少ない人数…自ずとゲームの中で全てのポジションをこなすことになる。
だが、8 人制の小学生フルサイズとなれば、ゲームでのポジションは重要で、しっかりした役割分担も必要になる。

まず、今回指導者が言ったように、子どもたちの特性に合わせた『最初のポジション』を指示することが大事な時期に来ているんだろうと思う。
そこができるから、次のポジションがある。

みんなが『横一線』の技術と体力ならば…でも、それはあり得ない。
そろそろ、クラブのメンバーがそれぞれに自己目標をもつ時期なのか…そんなことを感じた。

暑い暑い、夏休みの夕方。

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