大10同好会

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小説について(土井)

2011年01月24日 13時17分42秒 | Weblog
これ迄に何度か取り上げてきた話題ですが小説についてです。
最近は世の中が進んできて音楽もレコードやCDでなく、形態端末で聞くのが主流とかで、それに縁のない世代にはどんな歌手がどんな歌を歌っていて、どんな歌が流行っているのかさっぱり分かりません。僅かにテレビやカーラジオで見たり聞いたりするお馴染みの歌手や歌で流行歌のほんの一部に触れているのが現状のようです。

小説についても「携帯小説」なる分野が急速に普及しているようですが、音楽に比べるとまだ単行本や雑誌、新聞等で読まれている方が圧倒的に多いような気がしていますが実態は分かりません。
私的には読書力(意欲・速度)の低下から単行本や雑誌を買わなくなってから久しく、小説は専ら新聞小説に頼っています。

年末から年始にかけて毎日朝刊の宮本輝「三十光年の星たち」、日経夕刊の小池真理子「無花果の森」、日経朝刊の辻原登「韃靼の馬」が相継いで終刊となり寂しくなりました。
この三作品はこれを読めるだけで購読の価値がある程興味深いものでした。
中でも「韃靼の馬」は久々に小説の醍醐味を満喫させてくれる力作でした。
知人の一人はこの小説の終刊を契機に高い日経から安い一般紙に替えたと言っていました。
宮本輝も力量のある作家で十分面白い小説でした。
そしてこれも偶々ですが先週は雪で外出出来なかったのを機会に、昨年図書館で貰って来た除籍図書の中に宮本輝の「錦繍」があったので、本当に久し振りに単行本の小説を読みましたがこれも結構面白かったです。