散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

一日散歩の日(7)琴似バー

2022-07-16 20:38:43 | 飲み歩き・琴似界隈
小樽駅から琴似へ移動。エアポートに乗ったため、4駅しか止まらず、27分で到着。混雑もそれほどではなく助かった。

朝早くからかなり歩いているため(この日トータル18,483歩、13.1km)、疲れてきた。ちょっとだけ軽くということで、バー「D」へ。そこそこ客がいたが、間に1席空けて、カウンター一番奥の席へ。

1杯目はロボトラッドアップルサイダー(シードル)。最近、たまにスーパーなどで売っているシードルを買うのだが、明らかにそれより香りが良く、飲んでみてもリンゴの風味が強い。甘くはないが、果汁感たっぷりだ。



2杯目はオーヘントッシャン14年クーパーズリザーブ。甘みを感じさせるがローランド産とあって、穏やかな感じ。



しかし、途中で手が止まりかけた。疲労感で酒が進まないのだ。せっかくのウイスキーを何とか飲み干して、珍しくも2杯で切り上げることにする。



よろよろ歩いて帰宅。家では酒を飲まずに早く寝た。
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一日散歩の日(6)天ぷら

2022-07-16 19:00:23 | 食べ歩き
17時になり、少し辺りを歩いてから、予約をしていた天ぷら屋さん「S」へ。3連休初日ということもあってか、開店すぐの時間帯は予約をしないと入れなさそうであった。途中見た寿司屋さんでも「本日は予約のみ」という掲示を出している店がかなりあった。

さて、ちょっと湿度が高いこともあり、サッポロクラシック中瓶で始めることにして、早速天ぷらを注文していこう。ここは分かりやすいおまかせセット(値段は安い)、天茶か小天丼のついた食事つきセットもある。またしめ鯖など酒のつまみもいろいろあるのだが、初回でもあるし、季節の天ぷら単品注文にしたかったのである。

まずは平目。外側はかなりパリッと揚がっているが、中はふんわりと平目の香りも漂う味だ。



次は蝦蛄。小樽と言えば蝦蛄が名物だが、それを天ぷらにして食べるのは初めて。塩もいいが、天つゆにつけると蝦蛄の身に味がなじむような気がする。



飲物を冷酒に切り替えよう。



そして、天ぷらならではの素材、めごちを注文。やっぱり天ぷら向きの白身魚だなあ。注文するときは「〇〇と△△」と2つずつ頼んでいるのだが、店主が様子を見ながら1つずつ出してくれる。カウンター席しかない店だからできる技であろう。



そして違う料理法では当たり前に食べるものだが、天ぷらには極めて珍しいホッケを注文。これはふんわりした白身魚の美味さもあるが、よくよく味わうと、あの干物を焼いたときのホッケの味もする。一度は食べてみても良い、面白い品だ。



ここで野菜ものに切り替えて、ヤングコーン。香ばしい香りがする。



大物の椎茸。かじると椎茸エキスが流れ出してくる美味さ。素晴らしいね。



締めに天茶を注文することにした。先に出てきた漬物で冷酒を飲み干す。



そして、器にご飯(きわめて少量)と出汁が入って出てきたところに、店主が揚げたてのかき揚げ(小海老と何が入っていたか…)を乗せるとジュウという音がして仕上がるのだ。



天茶はかき揚げと出汁が混然一体となって、非常に美味かった。ここの店はいずれ再訪だな。おまかせで天ぷらと天丼のセットもいいし、酒のつまみを注文してみたくもある。そして値段が大変リーズナブルである、なかなかの名店であった。他の人の注文を見ていると、ワカサギ、桜エビ、白ナスあたりも美味そうだったなあ。



あまり無理せず帰ることにして、今日はJRの一日散歩キップ利用であるから、JR小樽駅へ移動。

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一日散歩の日(5)麗子など

2022-07-16 16:57:55 | 美術・アート
小樽美術館・文学館へ。

■市立小樽美術館「画家と娘 岸田劉生〈麗子〉とともに/大正・昭和初期の小樽の画家たち」。
まずは中村善策記念ホールから。



岸田劉生「築地居留地」:赤い壁の建物が描かれた油彩。小品だが、ちょっと濃厚でいいじゃないか。
岸田劉生「築地風景」:こちらはシンプルなモノトーンの木版画。
岸田劉生「第2回フュウザン会展会場装飾画」:楽園で暮らすところから、そこを追われるアダムとイブが描かれている。太陽が3つあるのは、異時同図法か。

他に(もちろん)中村善策、三浦鮮治、山崎省三の絵が展示されている。

■市立小樽美術館「幻視者一原有徳の世界21 一原有徳と小樽創作版画のひとびと」へ。
成田玉泉「札幌大通り公園の雪景」:ビルは少ないものの、テレビ塔や雪道、大通公園のベンチは今と同じではないか。
金子誠治「子供の情景 なわとび」:子どもたちがはずんでいる感じが見事に表現されている。
河野薫「銀麟荘」:モノトーンの渋さ。

他に宗像志功、斉藤清、そして一原有徳の作品が展示されていた。

■市立小樽美術館「画家と娘 岸田劉生〈麗子〉とともに/大正・昭和初期の小樽の画家たち」。2階へ。
岸田劉生「丸山君の像」:北方ルネサンス肖像画の趣がある。
三岸好太郎「静物」:確か最近発見された、三岸17歳の作。水差しとリンゴが描かれているが、もう基本ができている感じがするなあ。
岸田劉生「寒山風麗子像」:わが娘麗子を様々なバリエーションで描いている岸田だが、これは娘も泣くのではあるまいか。

岸田劉生「七童図」:これは「麗子曼荼羅」にも似た、墨画。結構、日本画の出品も多い。
岸田劉生「劉生自像」:京都に移住した劉生が酒と美術品収集に溺れたのちに描いたもの。マジメな人に遊びを教えると、もう…。

岸田の家族写真も展示されていたのだが、麗子、普通の顔だちの少女じゃないか…。



■市立小樽文学館「増殖する怪異ー朝里樹の仕事展」。オカルトものの展示は何一つ興味が持てない。



■市立小樽文学館「アナキスト詩人 陀田勘助展」。詩には全く興味が無い。
望月晴朗「同志山忠の思い出」(複製):身を乗り出しているのが山本忠平(陀田勘助)なのだそうだ。



長谷川利行「タンク街道」:陀田勘助は山谷のガスタンクの辺りに暮らしていたのだ。そして治安維持法違反で起訴され、29歳で獄死する。同年、満州事変勃発。嫌な時代、いや、今に似た時代なのかもしれない。



常設展で見つけた、畑中純「伊藤整と梶井基次郎」。



文学館のカフェが復活し、コーヒーが出ていた。次回、小樽に来る時はやっているかな? ここでコーヒー休憩というのは悪くないのだ。
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一日散歩の日(4)家庭的

2022-07-16 15:25:12 | 食べ歩き
昼軽食を食べてから4時間が経過。あれで夜までもたせる気だったが、小腹が減ってきた。ということで、一度行こうと思っていた喫茶店「N」へ。重厚なビルの重厚な扉を見ながら、右手にある別の入口から入る。



おっと、こちらはクラシックというより家庭的(よく言えば)な雰囲気だね。ご飯ものは無理なので、チョコケーキ(他にチーズケーキあり)とコーヒーのセットを注文。先客は観光客っぽい3人組だけである。

ケーキセットが到着。ドーム型のチョコケーキである。



外側のチョコレートがかなり固めで食べにくいのだが、中にコーヒーアイス的なクリームが詰まっており、これはなかなか美味い。コーヒーはちょっと前に入れた感が強いが、まあ、そういうものだ。

先にいた3人組が店を出た後、常連が1人づつ3人やってきたが、いずれもコーヒーを飲みに来たというよりは、喫茶店のママ&常連同士で話をするために来ている模様。うるさいというほどではないが、少々辛いものがある。時間もいいところなので、次の目的地に行こう。



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一日散歩の日(3)浮世絵

2022-07-16 14:44:40 | 美術・アート
苫小牧からほしみ行きの列車に乗る。最初は空いていたが、千歳辺りから人が多くなってくる。そもそも混雑は嬉しいものではないが、恵庭で乗った2人組は信じられないほどしゃべり続けてしかも声がでかい。よりうるさい方は年齢40代くらいであろうか(頭おかしいのかな)。耳栓を忘れたこともあり、耐えきれずに席を移動。だるそうに座っていた女子高生4人組の方がよっぽど静かだったぞ。

次の目的地は小樽。急ぐならば北広島駅で乗り換えるのが最速らしいが、なるべく乗り換え回数を減らそうと、手稲で乗り換える。ここでクロスシートに変わったのだが、手稲では意外と降りる人も多く、1人でシートを確保することができた。



小樽駅に到着。今日はやはり人出が多い。まずは小樽芸術村の旧三井銀行小樽支店へ。

■小樽芸術村「浮世絵コレクション展2022 前期 人を描く~美人画、役者絵を中心に~」。有名どころが多いものの、この美術館での初出品の作品が非常に多い印象。写楽の初期28図から9図が出品されており、なかなか良かった。

東洲斎写楽「三代目沢村宗十郎の大岸蔵人」:クリっとした目の大首絵で、こんな顔の人いなさそうで実はいそうなところが面白い。
歌川国貞「戯場名刀揃シリーズ」:「箱王丸 河原崎権十郎」はバックが白波、「滝夜叉岩井粂三郎」はバックが滝、「梶原景季 中村芝翫」はバックに暗闇に梅とそれぞれ工夫を凝らしてあり、その上で役者が見得を切っているという、かなり人気の出そうなシリーズ。

小樽駅前で本を買って荷物が重くなったこともあり、だんだん疲れてきた。

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一日散歩の日(2)軽食

2022-07-16 11:05:37 | 食べ歩き
苫小牧駅に戻ってきたが、予定の列車にはまだ時間がある。次の列車に乗っちゃうと、目的地まで12時を越えて乗り続けることになるので、ここで何か軽く食べておくことにしよう。駅前からちょっと離れたところにある昔ながらの喫茶店はどうも休みの模様。駅を背にすぐ左手にある、まあまあ栄えていそうなビルに喫茶店があるようだ。

以前はもっと食事メニューがあったものが、かなり絞り込まれてしまったようなのだが、今の私は夜のことを考えて軽食で良いので、トーストセットを注文。選べるオプションの中から、タマゴサラダ(他はあんこともう一つ何かあった)、バター(もう一つはイチゴジャム)を選択。今考えると、あんことバターという名古屋的組み合わせがあったか…。

とりあえず、美術館への往復(50分くらいかかる)で喉が渇いたので、メロンソーダを一気飲みする。



そしてトーストセットとコーヒー。ちなみに飲み物はドリンクバーがつけられて、トーストと合わせて430円なのだ。



タマゴサラダがたっぷりで、半分サイズのパンの両方にたっぷり乗せることができる。コーヒーは人件費削減のための機械ドリップなので、まあ、予想通りの味。でも、特に問題ないっす。



ということで、腹減り具合も一旦おさまり、苫小牧駅へ。
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一日散歩の日(1)苫小牧

2022-07-16 10:35:43 | 美術・アート
今日は7時前に家を出る。JR琴似駅に向かうバスに乗ろうと思ったら、信じられないことにバスが停留所を発車時刻より早く出てしまったではないか。「信じられないな、クレーム入れてやる」と思って、徒歩で駅方面に向かうと、少ししてから麻生行き(これもJR琴似駅前を通る)のバスに追い越される。しまった、この時間、続けざまに2本出るんだったか…。異なる路線が集約される停留所なので致し方ないところはあるが、同じ時間に2本連続し、その次はしばらく来ないというバスの運行はかなり使えない…。

こうなってはどうしようもなく、久々にしばらく歩いてJR琴似駅へ。ちょっと時間があったので、駅前の(駅中ではなく)コンビニでジャスミン茶を購入。駅に入って一日散歩キップを購入。苫小牧への直通列車に乗る。

朝も早かったので読書半分、ウトウト半分で苫小牧へ。降りたホームの向かい側にカムイサウルスの想像図と骨格図が貼られた恐竜ラッピング列車がいた。一度は行かねばと思っているのだが、むかわ行きの列車なのかな。





駅前に出ると、かすかに小雨が降っていることもあり、廃墟感が強い。これで北海道内4位の人口(16万8千人強で、釧路よりわずかに多い)なのだから、寂しくなってくる。



それはさておき、開場時間に向けてさっさと美術館方面に行こう。途中の公園ではたこやき屋台とテントがあった。今日は何かイベントがあるのかな?



ということで、目的地に到着。

■苫小牧市美術博物館「芸術の都ウィーンとデザインの潮流」。
グスタフ・クリムト「人生は戦いなり(黄金の騎士)」:愛知県立美術館で見た時より、なんだか大きく見える。馬と騎士にだけ目がいくが、後ろの草花が細やかなのもいい。


→絵葉書はアンケートに答えてもらったもの。

オスカー・ココシュカ「鉛筆を持つ自画像」:82.cm×66.0cmのなかなか立派な画。黒地に黒い服だが、そのため顔と手にスポットライトが当たっているように見える。
オスカー・ココシュカ「眠る女(『夢みる少年たち』より)」:木版チックな版画で、カラーの色彩ではあるが素朴なところがいい。
エゴン・シーレ「カール・グリュンヴァルトの肖像」:140.7cm×110.2cmの立派な作品。人物を斜め上から見下ろす構図は浮世絵に影響を受けていたと解説にあったが本当か? 白いシャツにグレーのズボンは複雑な色で、西洋絵画的な人間の骨格を理解して描いているように思える。



ペーター・ベーレンス「卓上扇風機」:真鍮製であろうか、羽の金色がいい感じ。
ペーター・ベーレンス「電気湯沸かし器」:八角形の薬缶型でこれも金ぴかのところが未来的かも。

絵画・版画・工業デザインを合わせて64点の展示で、ボリューム感はいささか欠けるところもあるが、ちょっとした小旅行がてら見に来るのは悪くない展覧会である。作品はほぼ豊田市美術館のもので(一部、愛知県立美術館、トヨタ作業技術記念館より)、表紙も入れて12ページのパンフレットも無料(そもそも展覧会が無料)である。これはトヨタ自動車北海道株式会社創業30周年記念事業ということで、大盤振る舞いなのだろう。



■苫小牧市美術博物館「中庭展示 vol.18 川上りえ Yet We Keep Seeking for a Balance 2022」。



鉄製の重りの重々しさとともに、全体はなめらかに回転しており、バランスと逆説的に軽みを感じさせるところもある。

展示室を出ると、某苫小牧ローカル紙の記者さんに、展覧会の感想を求められたのだが、頭の中で言葉がまとまらず(テーマが絵画と工業デザインという2つに分かれていること、実は見たことあったんですけど自慢になりそうなことから)、「特に話すことがないので」とお断りしてしまった。そりゃ簡単には話ができないよ。

常設展示はパスして、次があるので苫小牧駅に戻ろう。途中、その某紙の入っているビルで彫刻発見。ビル内には入れず、ガラスの外から「贈 王子不動産株式会社」という銘板は見えたが、作品名・作家名は不明。



それから教会でマリアとキリスト像を発見。1つ目は後ろに「??57.11.26 TERUO.KON」という浮彫が見える。常識的に考えると1957年に造られたものということになるのだろうが、これ65年も経過しているかね?



2つ目の像には特に何も見当たらなかった。

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