本日は市民→HUG→大丸→657→創→三越→SONY→さいとう→らいらっく→富士フイルム→大通→オマージュの12か所。
何とか雨が上がり、昼前にスタート。
■札幌市民ギャラリー「第66回新北海道美術協会展」。
後藤和司「希い2022-I」:緑の色彩が抽象的に、デジタル世界のように描かれている。
宮崎亨「不屈」:我々は人類の進歩と発展の上にいるのかもしれないが、逆の観点で見れば様々な負の歴史を背負わなければならない宿命なのかも。そのことを強く思わせる作品。
久藤エリコ「小さな世界」:切り絵からインスタレーションへと発展してきた系列の作品だが、その中でも「平面」の意識を最も感じさせない作品になったのではないだろうか。
小西政幸「銃声のみみなり」:不思議なポップ感の漂う作品。パッと目についた。
船木淳一「想う」:全面の赤にかすかに青が混じる。そして不定形の物体が描かれて、なんだかわからないが魅力的。
開場で関係者と思われる人の会話が聞こえたのだが「作品の質が…、サイズが小さくなった」「出品数が…」。うーむ、確かに北海道3大公募展というには厳しい作品もあるというのが、私の正直な感想だ。
■HUG「彫塑研究室展」。決して非難ではないのだが、古い書店というようなタイトルで書店の店内模型を出品している人がいた。その風景が明らかにブックオフなのよね。大学生にして「古い書店」であのようなイメージが湧くとは思わず、愕然としてしまったのだが、今にして思うと、そうなってしまったことに対する批評的なメッセージなのかな。実際問題、いわゆる古書店が新古書店に置き換わっているのは、大人のせいでもあるしなあ。
■657美術館「小島加奈子絵画展 とーぼくばあさん」。初めてなので、恐る恐る中島児童会館とこぐま座の間にある資料館と美術館(657cmということでとても小さい)を見に行く。基本、子ども(とその親)ばかりで、オッサンは浮いているのではなかろうか。
ガッツ星人を思わせる人形。
スタンプラリーをやると貰える指人形。
人形などの資料展示がされている。
昔遊びのコーナー。私も百人一首やかるた、けん玉などはやったことがあるが、友達同士の中で熱が入ったという時代ではないものな。小学生の時にはすでにテレビゲーム(黎明期)が存在したからね。これで真剣に遊んだ世代は、60代以上であろうと思う。
中島公園の一角にある作品。
「Produced by K.Odagaki
Staindglass クリエーション工房 林
Stainless D.K.C.&京納ステンレス工業」
と書かれたプレートが貼ってある。
これも中島公園内「童話の小道」。市内の小学生が書いた童話の画を焼き付けたもの。次の写真の「浦島太郎」は木の下にあるせいか絵柄が残っているが、他のは相当色落ちしている。
■ギャラリー創「powder 岡本和行写真展」。植物や身の回りの道具に顔料をふりかけ、単一色に染まった写真作品。物の色という情報が落ちているはずなのに、なぜか想像力が逆に膨らむという面白い展示である。
■さいとうギャラリー「南にモンパルナス」。札幌市南区在住の作家による展覧会。
浅井憲一「少女」:この作者特有の鉄線でできた少女の座像。中にガラスが入っており、大切な「核」なのか、壊れやすいハートの象徴なのか。
少し西方面に歩く。ホテルオークラの建物が取り壊されていた。
■ギャラリーオマージュ「ホロナイ鳥瞰 北山寛一展」。
「ホロナイ鳥瞰」:この作品は赤系統の色彩があるが、他は厳しい冬を思わせるモノトーンの風景が多かった。
