
瀬谷市民の森にはクヌギやコナラが多く、ナラ枯れ病の被害調査も進められている。
元気な木で樹液を出しているところには蝶や甲虫やハエやスズメバチなどがやって来る。

そんな木々の間に50cmほど立ち上がって遠目に薄紅色の花をたくさんつけているのが見られる。

ランの仲間、サイハイランだ。名前は武将の持つ采配に由来している。
最近までたくさん咲いていたキンランとは趣が異なる。

8株ほどが咲いていたが、葉はそれぞれに1~2枚のようだ。

花の上部で裾を広げているようなのが萼。
その少し下で左右に広がっている2枚が花弁。
そこから突き出しているのが髄柱で、その向こう側の赤紫と白が唇弁という構造のようだ。
市民の森ではいろんなランの仲間を見てきた。
キンラン、ギンラン、ササバギンラン、シュンラン、マヤラン、サイハイラン、エビネランなどだ。
盗掘の噂を聞くのは残念なことだ。