BELOVED

好きな漫画やBL小説の二次小説を書いています。
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偽装の夫婦。

2015年12月03日 | 日記
10月から始まったドラマ「偽装の夫婦」。
人嫌いな主人公・ヒロと、ゲイで彼女の元恋人である超治(ちょうじ)。
ひょんなことから、二人は「偽装結婚」し、夫婦として生活を共にすることになる。
この作品には、未だに偏見や差別が根強い同性愛者の厳しい現実が描かれている。
7話で、超治の勤務先である幼稚園で、彼がゲイであることが保護者達に知られてしまい、その集会で彼は保護者達からバッシングを受ける。
それに9話で、ヒロの友人でレズビアンであるしおりの娘・由羽(ゆう)が、同級生の少年達に母親が同性愛者である事を揶揄われるというシーンがある。
彼らの母親も、同性愛は「異質」であり、「普通ではない・異常だ」という考えの持ち主だった。
価値観は、人それぞれ違う。
固定化された価値観と違う者を「異質」であると捉え、排斥しようとするーまるで、中世ヨーロッパの魔女狩りのようである。
しおりや超治のような同性愛者は、その魔女狩りの対象となる。
彼らが人を殺し、盗みを働いたりといった悪事に手を染めたりはしていないのにも関わらず、「同性愛者」であるだけで迫害される理不尽さ。

わたしが尊敬する美輪明宏さんは、「男女という記号など捨て、人間同士が愛し合っているという事実に目を向ければいい。」とおっしゃっていた。
人間同士が憎しみ合い、殺し合うよりも、愛し合う方が世界は良くなるのではないだろうか。

それが同性間でも、異性間でも関係ないだろう。

価値観も、愛の形も人それぞれである。

来週が最終回を迎えるこのドラマ、どんな結末を迎えるのかが楽しみである。
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