山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

雪の中の釣り 1

2006-03-25 17:55:03 | 渓流釣り

 ククッ、ククッ、雪を踏み込む音ガリズミカルに続く。昨夜盆地に降った雨はこの山道では雪だったようだ。

どうも3週間前よりも雪が多そうで、釣り場に向かうかどうか一瞬迷ったが、4時、月明かりの中を車止めから歩き出す。

 除雪されて回廊のような林道を行くが、昨夜の雪が路面に数センチほど積もっている。
1時間も歩くと急に雪深くなり、ここからはスノーシューをつける。

とたんにスピードは落ち、さらに1時間程してようやく谷への降り口に着く。

釣りの常識。うそ、ほんと

2006-03-21 21:26:03 | 渓流釣り

ハリのかかり方考。

 よく、アゴ(それも脇の方)にかけるのが上手で、飲み込まれるのは下手、アワセが遅いと言われるが、はたしてそうだろうか?

 飲み込まれるのは、そんな奥まで入る程うまく魚に信じ込ませているからであって、またアゴにかかるのは飲み込まれる前に魚を掛けていると言われるが、ほんとうは一旦飲み込んだものを異物として吐き出す時にひっ掛かるからではないのだろうか。
 もちろん、飲み込まれるとハリははずしにくいし、魚も弱りやすい。しかしリリースするのでなければ、どうせシメルのだからたいして変わらない。

 山奥で、いつも飲み込まれてばかりのイワナ釣りをしていると、こんな風にも考えることがある。
 やっぱり下手の証拠か。 ま、釣れないよりは善い。

峠を越えて、岩魚釣り(12)

2006-03-19 20:38:20 | 渓流釣り
野呂川、三峰川、大井川三つの源流めぐり(12)

しかし三峰岳に着くころから風も強くなりだし、雲もわき立つ

。色とりどりの花をつけた高山植物や、雷鳥の親子も目にすることができたが、間ノ岳も北岳もガスの中、眺望はまるで利かない。

 クタクタになりながらも三時過ぎには無事に広河原にたどり着いた。

 これで念願の三つの源流を渡り歩く旅を終えた。  おわり

峠を越えて、岩魚釣り(11)

2006-03-16 20:07:33 | 渓流釣り
 野呂川、三峰川、大井川三つの源流めぐり(11)

 18日 4時には皆起きだしたが、今日の日程には余裕があり、一番最後の6時に小屋を出る。 

 朝のうちは良く晴れ渡り、後方には塩見や蝙蝠岳、遠く双耳の笊が岳、

行く手左には仙丈や鋸、先には北アルプスや、中央アルプスと大パノラマだ。

峠を越えて岩魚釣り(10)

2006-03-15 21:52:45 | 渓流釣り
野呂川,三峰川、大井川三つの源流めぐり(10)

 テン場に戻りパッキング後、ふたたび乗越沢を登り返す。

2時過ぎに熊の平小屋に着いた。毎日降られていたし今日は最後の晩、ゆっくりしようと小屋泊まりを決め込む。

 小屋の前のテラスでビールを飲みながら他の登山者たちと、夕食までくつろぐ。

疲れと酒の勢いも加わり、それでなくとも大きくなりがちな釣り人の話を肴に、地図を広げながらあれやこれやとはなしは弾む。

 夕食の味噌汁は疲れた身体に実に美味しく、おかわりまでしてしまった。

夜はいびきもなく寒くもなかったが、両隣りの人が気になり熟睡できなかっ

峠を越えて、岩魚釣り (9)

2006-03-14 22:26:19 | 渓流釣り
野呂川、三峰川、大井川三つの源流めぐり(9)

 すぐにまだ新しい足跡を見つけ、先を急ぐと先行者がいた。

 話をするとまじまじと私の顔をながめ「ドキュメント渓流に載っていた人ではないですか?良く似ている」と、
 栃木の人で私の記事を見てやって来たと言う。何だか照れ臭い。

 今日中に沢を詰めて帰ると言うので、先に行ってもらい、あとはゆっくりと農鳥沢まで釣り上がる。

 魚はそこそこに出る。尺越えはいないが良型ぞろいで、引きも強い。
卵と肝は塩辛用に、3枚に下ろした身は味噌漬けにする。

峠を越えて、岩魚釣り 8

2006-03-13 21:33:14 | 渓流釣り
野呂川、三峰川、大井川三つの源流めぐり(8)

  17日 暗闇の世界から灰色のモノトーンへと変わっていく。

このころには小鳥のさえずりも聞こえだし、そのうち色彩も鮮やかによみがえってくる。遠く稜線が黄金色にかがやきだし、また一日の始まりだ。

 我が身はまだ疲れが残っている。
「よし、予定の変更だ。農鳥沢での泊まりはパスし、今日のうちに稜線まで戻っておこう。 明日の行程が楽になる」

こう決めると、テントはそのままにして空身で三国沢の探釣に出かける。

峠を越えて、岩魚釣り 7

2006-03-12 13:38:11 | 渓流釣り
野呂川、三峰川、大井川三つの源流めぐり(7)

 流れに目を移し、ここでも竿を出す。2匹の岩魚をキープし、天気が良いので流木を集めたき火をはじめる。

岩魚は塩焼き、しかし食欲が無くハチミツたっぷりの紅茶が夕飯代わりだ。

 今日も早々と眠りにつく。夜半にはまたもやテントをうつ雨の音、強くなったり弱くなったりするが、明け方には聞こえなくなっていた。

峠を越えて、岩魚釣り 6

2006-03-07 21:02:37 | 渓流釣り
野呂川,三峰川、大井川三つの源流めぐり(6)

 やっとのことで熊の平のキャンプサイト裏に出たら、幕営者が驚いていた。

小屋でビールを一息にのみ、乗越沢を下る。


 三国沢出合いのテン場には、

 ヤナギの木の白い綿毛が無数、音もなくただよい、

    夕映えの光のなかに幻想的な光景をつくっていた。

峠を越えて、岩魚釣り 5

2006-03-01 19:16:51 | 渓流釣り
 
野呂川,三峰川、大井川三つの源流めぐり(5)

早めに右手の樹林帯に取りつくが、これが良くなかった。登れども登れども、ケモノ道だらけの、草深い斜面が続く。

何度かの休憩後、ようやく尾根にたどり着いたがあるはずの踏み跡が無い。ハイマツ帯まで大きく崩れているのだ。

 鋭く切れ落ちたガレの頭を東側に回り込んだが、1時間あまりもハイマツこぎをする羽目となる。